はぐくみ幸房@山いこら♪

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立木の伐採方法

2015年08月23日 | 現場技術・安全管理・道具のお話

 マイホームの建築予定地にあるスギの木を伐倒したので、それを基に、立木の伐採方法をまとめてしました

 

①立木を背にし、真下から立木を見上げ、傾き・曲り・枝張りなどを見て、木の重心を見極めます。

 

②木の重心に逆らわず、障害物などがない、安全な伐倒方向を決めます。

(今回は矢印の方向に)

 

③作業の安全性を高めるため、伐倒する立木の足元を整理し、緊急時の避難場所を確保します。

 

④立木の上層部を見て、ツルなどが絡んでいないか、確認します。

 

⑤伐倒の準備が整ったら、立木の直径1/3~1/4の大きさの受け口を作ります。

 受け口は、1回で作ろうとせず、伐倒方向を見定めながら、少しずつ、数回に分けて作ります。

 1発で決めようとして、失敗すると、後戻りできませんし、伐倒時の危険度が上がります。

 上側と下側の切り口は、一致していないといけません。

 1発で決めようとして、失敗した場合、受け口を修正することになり、結果、当初の予定よりも大きな受け口になってしまいます。

 

⑥受け口が出来たら、受け口の正面に立って、形状を確認します。

 今回は、直径がチェーンソーのバーより大きかったので、左右に分けて受け口を作りました。

 当たり前ですが、直径にあったチェーンソーを使用した方が、作業の安全性は高まります。

 ※スギの直径=約54cm、使用したチェーンソーのバー=35cm(14インチ)

 

 ⑦受け口の中心にチェーンソーなどを置いて、伐倒方向を確認します。

 今回は、カメラを置いて、伐倒方向を確認。

 おおむね、当初の予定通りの方向に受け口が作れました。

 

⑧受け口の下から見て、受け口の高さ2/3の位置から追い口を作り、伐倒します。

 受け口の状況や木の重心に応じて、クサビなども使いますが、今回は不要。

 追い口から受け口めがけて、一気に伐るのではなく、木の様子を窺いながら、ゆっくりと追い口で伐倒していき、最後に直径の1/10程度、つるが残るようにします。

 

⑨今回は、おおむね目指した方向に伐倒できました。

 

⑩伐倒したら終わり・・・ではなく、切株から自分の伐倒技術を反省します。

 受け口とつると追い口が、きれいな平行線(?)を描けているとOKです。

 今回は、チェーンソーのバーが短かったため、きれいな平行線になっていません。

 そのため、目的の伐倒方向から右側にズレてしまいました。

 あと、正面や横側から見ても、受け口と追い口がきれいな平行線(?)が描けていたらOKです。

(今回は上々

 

⑪枝を払い、使える部分は有効活用に。

 

⑫今回は、チェーンソーカービングに使います。

 早速、一番重たくて、大きい元玉の部分で「ウェルカムボード」を彫りました。


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