過去・現在・未来

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「憲法9条をかえる」ねらいはどこに

2005-06-18 22:35:57 | Weblog

「時代にあわせて憲法を変えよう」と、憲法の改定を競いあう人たちがいます。憲法のどこを、どう変えようというのでしょうか。
ほこ先は、「戦争はしない」「軍備はもたない」ときめた憲法9条にむけられています。
 これまで、有事法制、イラク派兵法など、自衛隊を海外に派兵するための、さまざまな法律がつくられてきました。そのどれもが、「海外で戦争はしない」ことを建前にしていました。憲法9条が“歯止め”になって、「戦争をする」法律はつくれなかったからです。
 「9条を変えよう」という人たちのねらいは、この“歯止め”を憲法からとりはらい、日本を米軍とともに「海外で戦争をする国」にしてしまうことにあります。
 こういう改憲論は、けっして日本国民のなかから起きたものではありません。イラク戦争のようなアメリカのひきおこす戦争に、憲法を変えてでも自衛隊を積極的に参加させよ―海のむこうから、この要求が強まってきたからです。米政府の元閣僚(アーミテージ前国務副長官)らは、「(日本の憲法が)集団的自衛権を禁じていることが(日米)両国の同盟協力を制約している」という報告書を書いています(2000年)。
 憲法9条は、かつての日本がひきおこした侵略戦争の犠牲と反省の上につくられた、世界にほこるべき宝です。私は、9条の改悪にきっぱり反対し、大切にまもりぬきたいと思います。


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1 コメント

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賛成! (kumakichi)
2005-12-29 18:27:45
9条こそ大切なエッセンスだと思います。世界に、特に中国に9条を広める、ということがこれからの日本に出来ることだと思います。

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