■郵政法案、否決ラインに…反対明言17欠席・棄権2・・・読売新聞
郵政民営化関連法案に対する自民党参院議員の投票動向は6日時点で、17人が「反対」、2人が「欠席・棄権」を明言し、法案が否決される数に達した。
このまま8日の参院本会議で採決すれば、法案の可決・成立は極めて困難で、小泉首相が衆院解散・総選挙に踏み切るのは避けられない情勢だ。党執行部は解散回避のため、郵便局網の維持などを盛り込んだ決議を本会議で行うなどの事態打開策の検討に入った。
ただ、反対派が態度を軟化させるかどうかは微妙で、政局は解散含みの展開となっている。
堀内派の田浦直参院議員は6日、長崎市内で記者会見し、「離島や過疎地を多く抱える長崎県にとって郵便局がなくなるのは大変な痛手だ。とても賛成できない」と述べ、法案に反対票を投じる意向を表明した。
読売新聞の動向調査に対し、従来は「態度未定」と回答していた田浦氏が反対を明言したことにより、反対は17人、欠席・棄権は2人となった。野党全員の反対を前提とすれば、自民党で18人が反対すれば、法案は否決される。欠席2人で反対1人分となるため、法案否決ラインに達したことになる。
動向調査では、このほかに5人が「反対する可能性がある」と回答し、15人が態度未定としている。
党執行部は、解散を回避するには、反対派を説得し、法案可決に持ち込むしかないと判断している。本会議決議を採択する案などは、反対派を説得する材料として、「反対派のうち、ぎりぎりまで態度未定だった議員を欠席にとどめたり、欠席や態度未定の議員を賛成に変えたりする」(参院幹部)ことを目指すものだ。
執行部が検討している本会議決議は、5日の参院郵政民営化特別委員会で採択された付帯決議と同じ内容で、郵便局網の維持や、民営化会社間の株式持ち合いなどを盛り込む方向だ。本会議決議への格上げで、より拘束力を持たせる狙いがある。
また、8日の本会議の採決前に補充質疑を行い、首相が答弁で反対派の主張に配慮することも検討している。自民党は7日夜の臨時役員会で、こうした事態打開策を最終協議する。与謝野政調会長は6日のテレビ東京の報道番組で、「法案を何とか可決に持ち込みたい。いくらでも工夫する。いますぐ修正できなくても、例えば自民党と公明党の間でこの部分は将来修正しようと決めておいてもいい」と述べ、与党が採決前に次期臨時国会での法案修正で合意する可能性に言及した。
別の三役は6日、記者団に「事態打開の可能性があるとすれば法案修正だ」と述べ、参院本会議で法案を再修正し、衆院に回付して可決・成立させる可能性を示唆した。
--------------------------------------------
郵政民営化法案が明日八日衆議院で採決される訳ですが、数字上否決ラインに達したようです。これで確かに状況はわからなくなりましたが個人的には可決されるんじゃないの?とまだ思っています。自民党としては前に社会党に政権を奪われ、野に下った屈辱がまだ脳裏に焼きついているでしょう。
ぼくはどちらかといえば郵政民営化賛成派なのですが、自民党内部で起こっている茶番劇にはうんざりしていたのでこのブログでは取り上げていませんでした。しかし今回は”ひょっとしたら?”というところがあるので明日の採決を楽しみに待っています。とりあえず衆議院解散で総選挙になった場合、反対派の政治家へ投票するのはやめましょうかね。
そもそも小泉首相は突然郵政民営化を唱えだした訳ではなく、選挙時の公約として掲げての当選でした。選挙時に小泉人気にあやかり当選しておいて法案反対ではあなたはなんで自民党にいるの?になると思いますよ、誰だって。郵政法案否決で総選挙という小泉首相に対して総選挙は困るという反対派を見ればおのずと黒い考えが浮き彫りになるだけだと思いますけどね。小泉首相の否決で解散、総選挙は理にかなっていると思いますよ。自分は郵政民営化を公約として掲げて国民から支持され、当選したと思っている。だから衆議院で否決された場合は当選させてくれた国民に信を問う、国民不在と嘆かれる政治の中で数少ない比較的まともな考えだと思います。
現在まだまだ駆け引きは続いているようですが、とっくに法案は何度も議論されていて、今更悩んでいる議員を見るとなぜ悩んでいるのか、派閥で悩んでいるのか利権で悩んでいるのか、ものすごく疑ってしまうのはぼくだけでしょうか・・・。そこに国民が存在するのか・・・。決戦はついに明日となります。
なお、おまけですが反対派筆頭の野田聖子議員という誰かの操り人形な方がいまして、その方がとんでもない発言をしたようです。内容は先日亡くなられた永岡議員についてです。
■野田聖子「自殺は執行部のいじめ」・・・zakzak
~略~
●永岡議員への熾烈な圧力●
平成15年4月の衆院補選で初当選し、喜ぶ永岡議員
「純粋な人だから(信念を曲げたことを)悩んだと思う」
永岡議員が郵政法案に反対を表明していながら衆院採決で賛成票を投じたことについて、野田氏はこう述べた。
政治家の信念を曲げさせるほど、執行部の多数派工作は熾烈(しれつ)を極める。3億5000万円とも言われる現ナマや大臣ポストが飛び交う一方、“アメ”の効かない議員には「隠し子がいるのをばらすぞ」「除名して対立候補をたてるぞ」などとの“恫喝(どうかつ)”も。
ある与党幹部は「自民党の多数派工作は何でもあり。暴力団まがいのようなこともあるようだ」と言うが、野田氏もその“被害者”の1人。地元の市会議員に「(野田氏の)対抗馬として出ないか」などと出馬要請があったという。
永岡議員の選挙区には、中村喜四郎元建設相(56)という有力候補がおり、次期総選挙での出馬が濃厚。永岡議員は除名されたら、圧倒的に不利になる。こうした情勢を踏まえ野田氏は「私以上に生々しい話があったのではないか。その人の名前を具体的に出されたら、永岡議員は相当、悩むはず。執行部にいじめられやすい立場にあった」と解説した。
また、「永岡議員は亀井派にいじめられていた」との指摘については、「亀井派には法案に賛成した議員もたくさんいて一枚岩ではない。派閥と党の間で悩むことはない」と反論。「(首相サイドは)私たち反対派を悪者にしたいのかもしれない」と述べた。
~略~
-----------------------------------------
執行部がなぜ賛成票を投じた議員をいじめなきゃならないんでしょうか?このように人の死についてですら己の政治思想に利用しようとするその心は決して支持されないことだと思います。亀井氏といい、亀井派はどうなっているのやら。他の政治家ですら、遺書が残っていないことから死の原因には口を慎み、深く追悼の意を捧げていました。政治関係無くご冥福をお祈りする精神が欲しかったですね。ちなみに執行部からのいじめがあったかどうかは知りませんが、野田聖子議員の郵政賛成を投じた議員に対してのキン○マ野郎発言や、亀井派集会での公然とした賛成投票した永岡議員への罵声とそれを見てみぬふりの亀井氏。この人達が何を言っても空しく響き渡るだけのような気がします。