のほほんブログ

今日も今日とて、変わり映えしない日々。
ボケ防止と備忘録にブログをやってます。

読んだ本「石狩平野」上・下

2024年02月02日 | 

NHKで再放送していた『お登勢』を観たので、
他の物も読んでみたくなり図書館に予約。
閉架図書に保管されてた。

かなり古いです、、

しかも、ページを開くと、

上下二段で細かい字が423ページに及ぶ、、、

読めるのか・・?

挫折するかもしれないので、別の本をもう一冊借りてきたが
意外や、
次から次へと史実に基づく事件が起こるし、
過酷な自然災害に打ちのめされる人々の様子、
息をもつけないその描写に圧倒されつつ、
複雑に絡み合う登場人物の動向に、飽きることなく読んでしまいました。
と言っても、集中力が持続しないので、
上巻下巻でずらして借りて、貸出延長しながら7週間もかかりましたけど・・

 

新潟から開拓移民として両親と北海道に渡ってきた13歳の鶴代。
小樽の大火に始まり、北海道の過酷な自然と貧困の艱難辛苦に耐えながら
前向きに懸命に生きる鶴代は信念に生きた人だ。
世の中は明治から大正、昭和へと移り変わる中、
戦争景気に沸き、そして・・
日中戦争、太平洋戦争へと軍国主義は日本を破滅の淵に追い込んだ。
鶴代の子も孫も徴兵されたり空襲で犠牲になった。
が、その中で長男は軍の手先になって工作員のような事をやっていた。
そのことで鶴代は母として心を痛める。
戦況が悪くなり、その長男も自殺してしまう。
鶴代は雪子の手紙でひ孫を迎えに東京に出てきていた。
空襲が激しくなり、雪子夫婦も爆撃で跡形もなく吹き飛ばされてしまった。
そして、東京大空襲の焼野原に立ち、一人残ったひ孫を連れて、
北海道に戻っていくところで話は終わった。
鶴代、77歳。

 

もう、何と言うか、
この読後感はNHKの映像の世紀を観た後のように
どーっと疲れたが、読みごたえがあった。


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