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yaeの歌舞伎観劇日記

yaeの見た、歌舞伎の感想ほぼそのまんま。当日記内の文章の無断転載転用を禁止します。

『殿のちょんまげを切る女』

2007年02月02日 | お芝居の感想。
初日、拝見してきました。

※※ネタバレあります!ご注意下さい!!※※
(2/4・一部訂正と加筆しました)

三階後方ほぼ中央にて拝見。
パンフレットを購入しませんでしたので、役名が判らず、申し訳ございません。
また、ご覧になっていない方には、不親切な感想で申し訳ございません。

劇場に入るとフォークソングが流れています。
映画『パッチギ!』の予感・・を感じつつ、席につきました。
九州は飫肥藩(現在の宮崎県日南市)のお殿様の伊東祐相(勘三郎さん)が初代宮崎県知事となる話。
そして、子供がいないので側室を・・に「女は子供を産むための道具ではない」という台詞もあり、時流にばっちりのりました。

妻の千代梅に藤山直美さん。やはり大坂から来た女。
大村昆さんとノリノリでした。
はじめのうちにもう少し、夫婦愛が描かれていたらなあ・・とそこが残念でした。

渡辺哲さんの芝居に、泣かされました。

七之助さんはラスト、白いスーツに髭での登場で、ダンスがあるのですが・・
宝塚の新人公演のレット・バトラーみたい・・でした。
洋行帰りの設定なので、もっと堂々と踊って欲しいです!

全体のテーマは「戦争反対」だと思います。
なんとなく、歌声喫茶に無理やり連れて行かれて、もう少しで一緒に歌えそうだったけど・・というところで終わってしまった感じです。
どんどん練り上げて、素敵なお芝居に仕上げていってほしいと思いました。
いいお芝居だと思います。
是非、柳沢厚労相にもご覧頂きたいと思いました。


余談
伊東家の家紋が庵木瓜なので、気になって調べてみましたら、伊東家は工藤祐経の末裔でもあるのですね。意外なつながりでした。

「そのまんま東でええんや」と台詞もあるのですが、ずっと『義経千本桜』の世界に浸り、そういえば勘三郎さんは平成中村座の『木の実』で火をシと発音していたなあ・・と思い出したばっかりでしたので、「そのまんま、ヒがシ、お殿様江戸で育ったと言ってたからなあ、江戸弁なんだ」と一旦思ったあと、ああ「そのまんま東さんのことか!」と納得しました。丁度、演説をするしないのところだったのです・・。

中村屋のお弟子さん達も、頑張ってました!
小山三さん、お元気そうで嬉しかったです!
新派の皆さんもたくさん出ていらして、嬉しかったです。

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相客さん、おはようございます! (yae)
2007-02-08 07:29:05
コメント、ありがとうございます。

女に化けて逃げるのは、『忠臣蔵』のパロディかと思いました・・十一段目ぽく立ち廻りをしたら良かったかもですね。
確かに今月・来月の歌舞伎座に、中村屋がご出演でないのは残念です。(四郎五郎さんは今月、昼の部にご出演ですが)

二幕目からは、同じく徐々に面白くなってきたと思いました。
もう少し、伊東祐相の演説に向けて盛り上がるように持っていってもらいたかったかな・・と。
革命物まではいかないもどかしさを感じましたが、オスカル様のように命懸けでもなく、アンジョルラスのように一般人でもないので仕方ないかな~。

>幕間のフォークは、あの世代だったので、懐かしく聴きました。
勘三郎さんと周囲の皆さんは、最近感覚的にその頃に戻ってしまってる気がします。コクーンの北番など・・青春のぶり返しでしょうか。

>初めてPCから拝読、投稿させていただきました。春爛漫の明かるいトップですね♪
ありがとうございます。テンプレートはちょこちょこ変えていますので、たまにPCからものぞいて下さいませ・
返信する
前半は帰っちゃおうかと… (相客)
2007-02-08 02:09:27
思いました(6日夜拝見。ネタバレありとのことでしたので、自分で観てから読ませていただこうと思い、遅レスになりました)。

散漫な筋立て、いつもの悪ふざけ(女に化けて逃げる時の、野田版鼠小僧で見た憶えのある汚ならしい顔など。あそこでバカ殿の気分を出したつもりでは?私もチラシから志村けん風を連想しました。勘三さん、ほんとはそれでやりたかったのでは、と思います)、いまいちしっくりこないギャグ。直美さんが好きなので観たけど、あまり絡みがないし、こんなことしてるんなら忠臣蔵出てよ!イライラ…

…という調子で鬱々として迎えた第二幕。これが案に相違して、結構ノレまして。
百姓になった伊東とその一家(一族?)がなんかとても幸せに見えた(勘三さん、久里子さん共々やつし姿が良い)し、戦争反対・お上と庶民の対決などのちょっと青臭く単純な構図、親子・夫婦の安易なお涙頂戴などにも拘わらず、トントンと運び、私にはなんか心地よい雰囲気だったのです。最後には「ま、いいか」と、何となく納得して帰った次第です。

幕間のフォークは、あの世代だったので、懐かしく聴きました。あれにヤられた訳でもないんでしょうが…(笑)

初めてPCから拝読、投稿させていただきました。春爛漫の明かるいトップですね♪
返信する
有紀さん、こんばんは! (yae)
2007-02-04 21:11:24
コメント、ありがとうございます!

確かに、不完全燃焼なとこありますね・・『ちょんまげ』。
初日だからと思う部分もありましたが、話が散漫とした部分と、ギャグが今イチな部分と・・。
あと、チラシの雰囲気から志村けんさんの馬鹿殿を連想してるお客さんが多い気がしますので、そこいらのギャップにおける客席のお芝居ののれなさ加減もあるかも。
練り上げていいお芝居になるといいですね。

勘三郎さん・直美さんのペアでの喜劇の財産になるまで、頑張って欲しいと思っています。

小山三さん・・何だか初日は訳判らなかったとこがありましたが、出てくるだけで嬉しい役者さんですね。
返信する
なんとか変わって欲しい… (有紀)
2007-02-04 17:11:36
yaeちゃん こんにちは

ちょんまげですが…笑えない事もないし、腹立つ程つまらない訳でもないし、全体的に何だかなぁ~ってカンジでした。

良い役者使ってるし、そんなに悪い話でも無いと思うのですが、不完全燃焼一酸化炭素出まくり状態。

楽までに、もー少し、何とかなっておくれ~と切望です。

このままじゃ、元気な小山三さんの思い出しか残らない芝居になりそうですよ~。あぅぅ。

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