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yamaguchibasketball-U12公式ブログ

山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]平成25年度はじめに当たって

2013-06-01 10:43:01 | 会長の部屋
平成25年度はじめに当たって
(35号 2013年5月30日)
 私の手元に「加盟チーム名簿」が昨日届きました。みなさんもちょうど手にしておられるのではないでしょうか。今年度、「登録チーム名簿」から「加盟チーム名簿」に名称が少しですが変更になりました。それ以上に大きな変更として、規約等が全面的に見なおされました。
 その意味で、特に今年の「加盟チーム名簿」はしっかり目を通していただきたいと思います。では何が変わったかと言いますと、山口県ミニバスケットボール連盟の理念、目指すべきところが大きく変わったわけではありません。むしろそこのところは変更と言うよりも強化されたと解釈をしていただくほうがいいかもしれません。山口県ミニバスケットボール連盟の目指すところは、「子どもたちの健全育成」であります。ミニバスを通して健やかな心と体を作ることこそが我々の目標です。
 これまで、規約等の解釈をめぐっていろいろな議論がありました。そのため不要な混乱を招いたこともありました。その反省にたちより分かりやすく、具体的に書かれていると思います。
 この新しい「加盟チーム名簿」を熟読されることをぜひお願いします。できればチームの指導に関わる方々全員に読んでいただきたいと思っています。私としては、「ミニバスケットボール指導心得」に述べられている精神を大切にし、みなさんの実践を期待しているところです。ここのところは指導者だけでなく保護者とも意見を同じくし、同じ方向で取り組んで欲しいと願っています。

 最後に、この「加盟チーム名簿」の出版に当たり皆様のご協力に感謝申し上げます。また、事務局の方々には毎年のこの仕事、誠にありがとうございます。

 今年も子どもたちがミニバスを楽しみ、もっと好きになるようにみんなでがんばっていきましょう。


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[会長の部屋]体罰について考える

2013-01-20 23:09:10 | 会長の部屋
  体罰について考える
(34号 2013年1月19日)
 大阪の強豪高校バスケットボールチームのキャプテンの自殺が大きなニュースとなっています。彼は指導者による体罰によって追い詰められ、自死という選択をせざるを得なかったようです。
 この報道に接し、バスケットボールの関係者としてより強い関心を抱くと同時に、何とも言えない嫌悪感を持ってしまうのは私だけではないでしょう。それは何だろうか、そのことについて考えてみたいと思います。
 そもそも「体罰」とはある罪に対して直接体に苦痛を与える罰のことです。では、バスケットボールのゲーム中または練習中における「罪」とはいったいどのようなものであろうか、いくら考えても思いつきません。果たしてスポーツをする中で罰を与えられるほどの罪は発生するのでしょうか。もし、罪が発生するとしたら(手を出したくなったら)それは紛れもなく指導者自身の思い上がった逆鱗に触れただけのことであります。「意にそぐわない」、「気に入らない」ということが罪の判断基準になっているのです。
 この事件に対する嫌悪感は指導者の暴力の裏に隠されている当人の生徒を見る目を感じてしまうからでしょう。彼にとって生徒は道具、指導者を有名にしてくれる存在として捉えていたのではないかという嫌な感じが伝わってきます。暴力こそないにしても優秀な生徒を集めて全国的に有名な高校にしようとする人たちの魂胆は同根です。つまり、生徒を道具と見ているのです。これこそが嫌悪感の正体ですね。
 指導者にとって、いいチームを作りたい、もっと高いレベルのバスケを目指したいというのは当然の願いです。良い選手にも集まってもらいたい。これも理解できることです。誰でも指導者は理想のバスケットボールを頭に描いていますが、これを現実のものにしていくには、実は指導者の資質向上以外に方法はありません。とにかく指導者が勉強し続け、指導力の向上を図るしかないのです。
我々ミニバスの指導者は指導力の向上以外にももうひとつ大切なことをいつも意識しておいて欲しいと思っています。それは、ミニバスを通して子どもたちの心の成長を図っていくということです。長い人生の中で最初に出会うのがミニバスというスポーツとしたら、そこでスポーツの楽しさを味わい、生涯体育に結びつけていけばそれだけで大成功ではないでしょうか。チームメートと協力したり、苦難を乗り越えたり、相手を大切にしたりと運動が持つ人格形成の機能を大いに発揮させることも子どもたちのスポーツにとっては大切なことであります。
 我々の取り組んでいるミニバスは子どもたちの健全育成という大きな目標があるということをここで再確認しておきたいと思います。家庭生活、学校生活などをちゃんとやって運動も楽しむバランスのとれた生活こそこの時期の子どもたちにとっては大切なのです。このことが理解できない指導者、勝利ばかりに目が行く指導者は子どもたちにとって有害な存在なのではないでしょうか。

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[会長の部屋]20年の積み重ね

2012-12-19 00:47:17 | 会長の部屋
 20年の積み重ね
(33号 2012年12月18日)
 12月16日に行われた冬季交歓会萩大会は第20回ということで特別の大会でありました。今から20年前、萩市バスケットボール協会主催として冬季交歓会が始まりました。ご存知のとおり、各地区予選を勝ち抜いた2部出場のチームがこの萩の地で一堂に会しての交歓会でありますが、今では選手にとって大きな目標となる大会に成長してきました。それは、6年生にとっては最後の大きな大会であり、萩の地に泊りがけで参加することができるからと聞きました。そのとおりでしょう。宿泊のホテルでは子どもたちの張り切った姿がたくさん見受けられました。
 この萩大会は当初は萩市バスケットボール協会主催として始まり、現在では山口県ミニバスケットボール連盟主催で、萩市バスケットボール協会は共催という形で開催されています。
 さて、私はこの会長の部屋で何を言いたいかと言いますと、それは関係各位に対し感謝の気持ちを伝えたいのであります。引き受け当初は今よりももっともっとご苦労が多かったことと思います。しかし、萩市バスケットボール協会の方々の熱意でここまで続けてきていただきました。現在でも私は参加するたびに感じることですが、協会のトップの方から率先して大会運営にあたっておられます。また、市長さんを初めたくさんの来賓の方々が開会式を盛り上げてくださいます。今年の20回大会、衆議院選挙と重なり、本来なら萩市体育館や椿西小学校は投票や開票場所となっているはずでしたが、ミニバス優先ということで配慮していただきました。このことひとつとっても萩市がこのミニバス萩大会にどれだけの支援をしているかわかろうというものです。
 私は開会式の挨拶の中で二人の方を紹介しました。それは20年間審判員として毎年欠かさずコートに立ってくれた人たちです。周南市という遠方の地から通い続けて来られたという事実に頭の下がる思いです。また20年間この大会の開催にあたって縁の下の力持ちとして計画を立て、段取りを決め、準備を着実に進めていつも大会を成功に導いてくれた方々にもこの場を借りて心よりお礼申し上げます。 
 山口県ミニバスケットボール連盟では1部・2部制という全国にも例のない仕組みでみんながミニバスを楽しめるようにしています。萩大会での子どもたちの表情を見て改めて萩大会の良さを感じたところです。
 しかし、この制度の見直しをして欲しいとの意見も寄せられています。よりたくさんの子どもたちがバスケットボールを楽しむにはどうしたらよいか、みんなで考えていきたいと思っています。

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[会長の部屋]平成24年度県決勝大会を終えて

2012-12-01 10:48:37 | 会長の部屋
平成24年度県決勝大会を終えて
(32号 2012年11月26日)
 毎年この時期に行われる県決勝大会は特別に感慨深いものがあります。それは子どもたちの大きな成長が感じられるからです。
 1年前、この選手達は5年生でしたし、又はそれより下の学年でした。その時の彼らのプレーはあまり印象に残ってはいませんでしたが、1年後、この決勝大会の舞台に立った選手を見ると改めてこの1年間の成長を感じるわけです。
 チームとして、また個人としての成長があるということはいろいろなことを我々に教えてくれます。選手個人の努力は勿論でしょうが、指導者の努力も大いにあるでしょう。決勝大会にコマを進めてくるチームの指導者はみんなとても研究熱心です。指導方法を工夫しています。また、子どもたちの心の状態をよくつかみ、適切な声掛けや励ましが絶えずあったと思います。第二日目の第一試合前にはたくさんの練習時間がありましたが、両チームの入念なアップ、工夫された練習などやはりさすがだなと感じました。
 もうひとつ成長のために忘れてならないのは保護者をはじめとした子どもたちを取り巻いている大人の存在です。どの育成団体もよくまとまっていました。コーチを中心にチームの結束が強まるように陰に陽に配慮をしている姿をよく見かけました。応援もとても温かい感じで、勝っても負けても最後まで励まし続けていました。私と話したある保護者はこう言われました。「自分は技術的なことはコーチにお任せして一切口出ししない。自分は子どもの心の持ち方についていつも話しをしている。チーム員同士の助けあい、協力、献身などの大切さについていつも説いている。」

 私は二日間のこの大会の中でも子どもたちは大きく成長したと感じています。特にファイナルに残ったチームにはそれが顕著に現れていたと思います。1試合目よりも2試合目と子どもたちの連携はよくなり、個々人のプレーもより伸び伸びしてきました。そんなチームが最後に栄冠を勝ち得たと思っています。その裏には指導者の的確なアドバイスがあったことは間違いありません。ゲームに勝っても負けてもその後にはコーチの話がありますが、そこで何を子どもたちに伝え、何を考えさせるかが指導者の力量の見せどころではないでしょうか。
 チーム力の向上はきっと子どもたち一人ひとりの人間的な成長に結びついているはずです。ミニバス活動の目的は子どもたちの健全育成です。

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[会長の部屋]原点に立って

2012-07-11 23:03:28 | 会長の部屋
 原点に立って
(31号 2012年7月11日)
 これから書くことはミニバスの保護者の皆様を意識したものです。
 今までも、そして特にこの最近、ミニバスケットボールのあり方、少年団活動のあり方について様々な厳しいご意見をいただきました。指導者の言動についてのご批判が一番多かったようです。「あれが子どもにふさわしい声かけか」、「ゲーム中の見苦しい態度はどうにかならないか」、「勝つことばかりに意識がいっているのではないか」、「上手な一部の子どもだけでなく全ての子を大事にしているか」などのご意見に対し、私自身も思い当たるだけに本当に恥ずかしい思いがします。それらの問題を感じておりましたので、この「会長の部屋」を通じて指導者の方々に何度もお願いをしてきましたが、願いはどれだけ届いているのだろうかと疑問になるときもありました。
 よく考えてみれば、このような問題がたくさん起こるということは我々連盟役員の責任大ということでもあります。計画的、意図的な教育プログラムのもと監督・コーチに指導が積み重ねられていたかと問われれば、残念ながらそのようなものはありませんでした。子どもが好きで、バスケットボールが好きなら誰でもチームの指導者になることができるのが今の仕組みです。この人達がボランティアでスポーツ少年団活動に参加してくれていることに感謝もしています。しかし、大人だからだれでも立派に子どもの指導ができるだろうというのは幻想であることを今更ながら痛感しているところです。
 今起こっているこれらの様々な問題に対してこれをどのように受け止めたらよいのか、役員会でも議論をしています。個々の事案(問題行動)については勿論厳しく対応するつもりですが、大事なことは県ミニ連全体の課題としてどう広げ、県全体のレベルをどう上げていくかを考えることが肝要と思います。
 今我々はミニバスケットボール活動についてとても大きな危機感を持っています。今後は指導者の研修の機会を作り、計画的に進めていくつもりです。指導者のレベルが上がればきっと子どもたちの笑顔は増えるはずです。「ミニバスは楽しい、スポーツは面白い」を子どもたちが感じることは我々大人(保護者、指導者、連盟役員)全ての願いです。
 以下は保護者の皆様へのお願いです。それは、「良き監督・コーチは保護者によっても育てられる」ということです。先ずは何より監督・コーチを信頼し、支え、盛り上げていって欲しいと思います。彼らは無給であり、自分の個人的時間を犠牲にして子どもたちの教育に関わってくれているという認識も大事です。批判的な視点よりも共感的な視点で保護者と指導者が協力する方が余程生産的です。それを基本に、もしチーム内で問題が起これば両者でしっかり話し合い、理解し合っていけばほとんどの問題は解決に向かうと確信します。

 我々大人は「子どもが主役」を決して忘れないようにしましょう。

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