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山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]退任のご挨拶

2017-04-12 23:28:22 | 会長の部屋
 退任のご挨拶
(第65号 2017 年 4月 10日)
 昨日の理事会総会において新人事が発表されました。それに伴い、私は会長としての任期を終えることとなりました。
 退任に当たり、これまでミニバス連盟の活動に参加、協力をいただきました皆様にご挨拶を申し上げます。
 ミニバスは子どもたちにとってワクワクする活動であってほしいというのが私の願いでありました。それは、ミニバス活動に参加する全ての子どもたちがスポーツの良さを味わいながら、心も体もたくましく成長することであります。
 ミニバスとの出会いがその子の人生を変えるかもしれません。スポーツを通じて得られた「がんばる心」、「みんなと力を合わせる心」、「人のためにつくす心」などたくさんの精神的な体験は子どもたちの将来に必ずや役に立つことでしょう。
 ミニバスと出会ったことが大人になって仕事を選ぶ上でも大きな影響を受けたという人をたくさん知っております。まさに人生の方向性を決めるかもしれません。
 このようにミニバス活動は、小学生の今だけの活動ではなく、大きく将来の成長に関わってくる活動となるのです。
 その意味で、このミニバス活動に携わる大人(指導者・保護者)の責任は誠に大きいと思います。指導者はそこのところをしっかり自覚しながら日々の活動に取り組んでいます。そのような指導者を支え、育てるのは保護者の皆さんの大きな仕事でもあります。
 どうか子どもを中心として、指導者と保護者の三者が信頼で結ばれながら充実した活動がこれからも続きますように願っております。
 山口県ミニバスケットボール連盟はこのような活動を推進していくみんなの団体です。
 ミニ連の活動を支えるのは連盟に参加している全ての方々です。皆様のご支援とご協力を今後共よろしくお願いします。
 
 私は会長を退きますが、いつまでもミニバスのファンです。これからも子どもたちのゲームを応援するため会場に行きたいと思っております。
 
長い間大変お世話になりました。ありがとうございました。

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[会長の部屋]エンデバーU-12の進化

2017-03-13 21:55:56 | 会長の部屋
エンデバー U-12の進化
(第 64 号 2017 年 3 月 13 日)
エンデバー練成会は約10年間に渡り開催され続けてきましたが、今年は会場の雰囲気とか選手の意気込みとかがとても違って感じられました。今までとは違う何かがありそうです。
 このエンデバー U-12事業を簡単に説明しますと、子どもたちが今までのチームを超えて、市町単位でチームを作り、選手により成長をしてもらおうという事業です。山口県を9ブロックに分け、昨日の大会ではその総決算のゲームが行われました。
 その盛り上がりの秘密を担当者に聞いてみるとやっぱりそこには理由がありました。
 それは、大人の体制がしっかりできていたことです。県協会にも、ミニ連にも専任の担当者が置かれ、男女のU-12チーフコーチも任命されました。この人達が中央研修に出かけそれを技術講習会という形で山口県に持って帰ってくれました。講習会には指導者も50余名の参加とたくさんの方々の協力と関心を集めました。各ブロックでの取り組みにもそれぞれの工夫が見られました。あるブロックでは若手を中心にエンデバー指導スタッフを決め、年間を通して計画的に指導を積み重ねました。また、ある市では市内大会の後エンデバーの講習会を開き、その際には高校の先生を指導者として迎え、研修を深めました。
 全県的には、1月、2月、3月と各ブロックの中から選抜された選手を集めての練成会が開催されました。この時には、全日本U-18とU-16のアシスタントコーチである県内の高校と中学校の先生を指導者として招き、とても中身の濃い練習会になったそうです。(県内には素晴らしい指導者がたくさんいるということを再確認しました。)
 このように計画的に取り組まれてきたエンデバー練成会が成功しないはずはありません。当日の盛り上がりはこのような関係者の努力の結果生まれたのです。
 子どもたちに目を向けると、各地で選抜された選手達は特別指導を受けてきました。より高いレベルの練習やゲームを体験することで、ミニバスの新たな面白さを発見したのではないでしょうか。また、互いの友情を深めることもできたのではと感じております。
 予選リーグ、そして順位毎の順位決定リーグ戦と子どもたちの勝ちにこだわる仕組み作りも上手にできておりました。これらが総合的に組み合わさり、二日間の盛り上がりにつながっていったのではないかと思っております。
 さて、最後は全国大会壮行試合ということでまた特別の場面が用意されていました。3月末に東京である全国大会に出場するチームと山口県選抜の試合です。試合前の演出もあり、こちらも大きな声援に包まれました。
 ミニバスの発展には底辺の拡大とトップの成長の両輪が大切です。今回のエンデバー事業は競技力の向上を目指しながら県内全体のレベルアップにつなげることを目標にしていました。
 体制を作り、当事者が意義を理解し、計画的に実践を進めれば成果が表れるということがよくわかりました。「4月から早速新しいエンデバーの体制を作って進めていきたい」と言っている方もいました。この事業にたくさんの指導者が積極的に参加をし、大人もしっかり指導力を向上させていってほしいと願っています。
 今年のエンデバー事業にご協力いただいた全ての方々にお礼申し上げます

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[会長の部屋]新人戦

2017-02-14 11:10:32 | 会長の部屋
新人戦
                          (第63号 2017年2月13日)
 この日は粉雪の舞う、寒い日でした。遠くの町から会場のあるところまで保護者の車に乗り試合会場に駆けつけてくれました。島のチームはお父さんたちが漁船を出してそれに乗って本土に渡り、そこからまた長い時間をかけてこの新人戦に参加をしてくれました。こうやっていろいろな思いを詰め込んで始まった新人戦が熱くなかろうはずはありません。
 新しいチーム、5年生を中心としたチームはやっぱり初々しさで溢れています。6年生がいなくなって、またそれぞれのチームが同じスタートラインについたようでもあります。
 私もいくつかの会場を回ってゲームを見ました。また、たくさんの方とお話もできました。その中で面白かった話題についてここに記してみたいと思います。
 さて、コーチのあなたはどちらでしょうか。コーチには二つのタイプがあるそうです。一つは選手の短所を指摘し、それを直してやることに一生懸命になるタイプ。もう一つは選手の長所を見つけ、それを伸ばそうとするタイプです。どうも日本人には前者の欠点指摘型が多いように感じますがどうでしょうか。私もどちらかと言うとそちらでした。このタイプは選手に対してある理想の形を持っているわけで、そうなるように常に働きかけています。繰り返しの反復練習をとても尊重してもいます。
 それに対して、長所伸長型はある程度選手の欠点には目をつぶり、ほめることによって伸ばしていこうとする指導者ですね。
 ゲームの中では子どもたちの様々なプレーがあります。コーチの方々を見ておりますとやっぱり叱るような言葉のほうが多く、「いいプレーだったよ」とほめる言葉はなかなか聞こえてきませんね。でも、新人戦のあるゲームのプレーでは、選手が失敗をしたけどコーチは親指を立てて選手をほめ、選手がそれに対してうなずくという場面がありました。
 1対1のマンツーマンディフェンスで、選手は一生懸命守っています。よく足を動かして相手に付いていっています。それでも最後に手を出したところでファールを取られました。「手を出すな」、「足を動かしてよく守った。おしかった」、さてあなたはどちらの言葉を発しますか。
 今から始まるこの試合(このクオーター)どんなことをがんばろう、何に気をつけてやろうということが選手と指導者で共有できているかが問われます。それができていれば自ずとコーチの言動は決まってくるのではないでしょうか。選手と親指ひとつでコミュニケーションできる指導者は意識の共有ができているわけですね。
 クオーターが終わってベンチに引き上げる選手とコーチがハイタッチをする場面を目にすることがありますが、それをいいなあと思い、カッコよく感じるのは私だけではないと思います。なぜならこの意識の共有がここに表れるからです。
 ほめる指導にはコーチの努力が要ります。選手一人ひとりを今よりも深く見つめることが必要です。そして結果として、選手と指導者は心のつながりがより強くなります。
 ほめる指導があってこそ、欠点を指摘しそれを矯正する指導も生きることになるのではないでしょうか。つまり二つは左右の二者択一の関係ではなく、上下の重層の関係ということなると思います。
 今年の子どもたちの成長を楽しみにしています。

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[会長の部屋]第36回中国交歓大会

2016-12-29 12:30:37 | 会長の部屋
 第36回中国交歓大会
(第62号 2016年12月29日)
 12月23日~25日の3日間、山口県周南市で開かれた中国交歓大会が感動のうちに終わりました。中国5県から男女各12チームが代表として集まり熱戦を展開しました。
 私は中国交歓大会会長ということもあり開会式で挨拶をしました。その内容は、とにかくバスケットボールを楽しんでほしいということでした。そのために3つの大切なことを話しました。
 まず第一に、今まで練習したことを全部出しましょう。思い切ったプレーをしましょうということです。第二に、そのためにはチームで気分を盛り上げていきましょう。声を出したり、態度で表したりしてしっかり盛り上がっていこうということです。第三に、相手のチームに対して敬意を示そうということです。バスケをしてくれる相手がいる、その人達とバスケができる喜びを味わってほしいとお願いをしました。具体的な態度として試合前後の握手をしっかりとしようと言いました。
試合が始まる前、相手とどんな接し方をするのかなと思いながら見ておりましたら、しっかり握手をしたり、中にはゲーム中相手の肩をたたいたりするような選手もいてとてもうれしく感じました。今までの中国交歓大会で一番しっかりと試合前後の握手ができたのではないかと思っております。
 日本ミニ連の合言葉「友情、ほほえみ、フェアプレー」の場面がたくさん見られたことが大きな収穫でした。
 コミッショナー制度が始まって2年目、各県少しばらつきもあったようですが中国5県の関係者が集い、話し合うところに意義があるのではないでしょうか。目指すはコミッショナーがなしでも、子どもたちがマンツーマンディフェンスでバスケの面白さをいっぱいに出したゲームをすることです。そのためにはコーチの方々一人ひとりがその意義を理解し、子どもたちに指導していくことでしょう。昨年、この中国交歓大会の役員・チーム関係者の集いで「将来的にはコミッショナーのないバスケ」と言ったところ多くの拍手を頂いたことを今でも心強く感じています。
 さて、すべてのゲームが終わったとき、子どもたちに楽しい中国交歓大会だったかどうか聞くのを忘れましたが、試合直後は勝ち負けの余韻の方が強すぎてその感情が先に出てきたことでしょう。しかし、将来ずっとあとになってこの36回大会が子どもたちにとって心に残るバスケの大会であることを祈っています。
 第36回中国交歓大会が無事終わりました。(私は成功したと思いたいです。)これもたくさんの方々の協力があってのことです。年末の大切な時間を子どもたちのために割いていただきました。すべての関係者に心より感謝申し上げます。


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[会長の部屋]功労者表彰~その3

2016-12-02 10:08:09 | 会長の部屋
功労者表彰~その3
(第61号2016年12月2日)
今回功労者表彰を受けられた柳井市の田中忠男氏はミニバスの指導に関わって今年で42年目を迎えられます。この山口県ミニバスケットボール連盟が設立されて今年が37年ですので、もちろん田中氏も設立からの中心メンバーのお一人です。山口県の東部地区でいち早くミニバスに取り組み、東部地区に広めていかれました。自分のチームだけでなくたくさんのチームの設立に関わったのも氏ならではのことではないでしょうか。
山口県ミニ連の設立メンバーということは先ほど述べましたが、東部地区委員長や常任理事など連盟の主な仕事もやっていただきました。その意味で連盟にとって本当にありがたい功労者であり、今回の表彰に至ったわけです。
さて、田中氏を紹介するのに何から始めたらいいかとても迷うところであります。と言いますのも、氏には多彩な顔があるからです。これから私が述べることはそのほんの一部でしかないと思っています。
田中忠男氏と聞いて誰もが思い浮かべる印象は「情熱の人」、「熱い人」ではないかと思います。特にミニバスと関わるときのその情熱は周りの人をも熱くします。子どもたちと真剣に向き合い、指導に熱が入ります。ここで思い違いをしてほしくないのは、田中氏は勝負にばかりこだわって熱くなるのではないということです。子どもたちの「心の教育」にとても重点を置いて指導をされているということです。(詳しくは「会長の部屋」56号を読んでいただきたいと思います。)そんな田中氏は近頃では柳井市全体の統括の方に重点を置き、若手の後継者に指導を少しずつ譲っていっています。ここからが重要なのですが、田中氏は中学校、高校と子どもたちが成長していく階段をしっかり整備してバスケットボールの環境を整えておられることです。だからある面、田中氏は「策士」でもあります。もちろんこれはいい意味です。後継の指導者もたくさん育てておられますが、氏が他のミニバス関係者と違うところは、学校の先生をたくさんミニバスに引き込んだことです。柳井のある指導者は次のように申しております。「自分は学校の教員だったが、田中氏に誘われてミニバスに入ったことをうれしく思っている。たくさんの経験をさせていただき、今の自分があるのは田中さんのお陰です。」
もう一つ、田中氏の素晴らしいところは、当人の活動がミニバスだけにとどまらず、柳井市全体のスポーツ少年団活動で社会体育に関わり、学校の外部メンバーとして学校教育に関わっておられるのです。
これらのことが70歳を過ぎた今も現役の活動なのです。私自身田中氏に会う度に刺激をもらいますし、ミニバス連盟の活動についても多くの示唆を与えられます。
ここに感謝を込めて紹介をさせていただきました。


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