goo blog サービス終了のお知らせ 

yamaguchibasketball-U12公式ブログ

山口県バスケットボール協会U12部会公式ブログ

[会長の部屋]奇跡のレッスン

2015-11-14 23:10:19 | 会長の部屋
奇跡のレッスン
(50号 2015年11月14日)
 先日、NHKで放送された「奇跡のレッスン」をご覧になった方も多いと思います。これは、アメリカの元NBA選手のマグジー・ボーグスさんがコーチとして東京のあまり強くない中学校のチームを指導するという番組でした。
 この番組は私に多くの示唆を与えてくれました。何よりも強く心に残ったのは、指導者の「言葉の力」です。そして、この「言葉の力」を支えているのが、彼の人生哲学であり、バスケットボールに向き合う姿勢であったと思います。また、指導者として選手を見つめる目はいつも、「子供たちは背中を押してあげれば飛躍できる。大人として何ができるだろう」ではなかったでしょうか。
 番組を見ながら私がメモをした彼の言葉があるので、見逃した方のためにここに記してみます。
「もっと楽しく、もっと激しく。一人ひとりからチームとしての化学反応を起こせ。」
「スポーツと人生はよく似ている。仲間に対しては良き人であり続け、良いプレーを通して絆を築いていこう。」
「一定以上の勉強ができないとアメリカではスポーツはさせてもらえないよ。」
「子供たちがネガティブなことばかり聞かされていると彼らの思考もネガティブになっていく。指導者はほめることを忘れてはいけない。」
「自分の可能性に気づこう。指導者は気づかせよう。」

 ボーグスさんはどんな場面でも、どの子に対しても絶えず温かく、勇気づける言葉を掛けていきます。その中で子供たちに意識の変化が起こってきます。自分にもやれるのではないか、失敗を恐れることはないのではないか、バスケは楽しいスポーツではないかと感じてきます。そしてそれがチームの力となっていきます。これが化学反応でしょうか。
 そしていよいよ最後の日、格上のチームとの練習試合に臨みます。今までは一方的に負けていた相手です。果たしてどんな結果が待ち受けていたかというと、タイムゼロまで同点でしたが、最後は負けるという試合でした。このゲームの後、ボーグスさんはチームの子供たちにどんな声を掛けたのかをご紹介して終わりたいと思います。

「みんなが見せたスポーツマンシップはすばらしいものだった。」
「人生においてもその姿勢は続けていこう。」
「自分を信じて努力すれば、こうなりたいと思う人間に必ずなれる。」
「感動をありがとう。」

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[会長の部屋]ゾーンディフェンス禁止

2015-07-19 21:38:30 | 会長の部屋
ゾーンディフェンス禁止
(49号 2015年7月18日)
 ご存知のように今年度からゾーンディフェンスが禁止となりました。このことについては、今年度の全国大会で実施するということを受けて、4月の理事会で山口県では今年の4月から早速実施するということが決定されたのです。毎年4月に行われる理事会で熱心に協議をし、理事の賛成多数で決まったということを私としてはとても嬉しく思っています。今までややもすると予算や行事の承認などが主で、県ミニ連をどうするかという中身の話し合いがあまりありませんでした。ところが今回、実際の運営・ルールについて理事全員で協議できたこと、そして方向性を決められたことはとても価値のあることだと考えています。今後もこのようになることを願っています。
 先日、今年度最初の県内大会が終わりました。夏季交歓会山口大会、夏季決勝大会の二つです。ゾーンディフェンス禁止がどのように試合に影響しているか関心をもってみていました。これはどなたも指摘していたことですが、ゲーム展開が早くなり、攻守の切り替えに伴う動きがよりバスケットボールらしくなったのではないでしょうか。
 ゾーンディフェンス禁止は選手個々の能力を育成・強化するためですが、その目的はある程度達成されたようであります。一対一で激しく守ったり攻めたりする場面は観ていてもとてもおもしろく感じました。各チームともマンツーマンへの準備はかなりできていたようで、スクリーンプレイやディフェンスのカバーなどとても上手に行われていたのも印象的でした。
 ただ、問題もないわけではありません。マンツーマンのよさを発揮するバスケットボールはプレイする選手5人の力が同等にあってのことです。10人のエントリーの中に低学年の子供が含まれているようでは本来のバスケットボールらしい動きは制限されます。監督としても低学年の選手をどのように活かすか頭の痛いところではないでしょうか。そのためかゲーム中に審判からゾーンディフェンスではないかという注意を受ける場面を何度か目にしました。
 児童数減少のため、低学年から高学年まででやっと10人というのが現実のチームがたくさんあります。このようなチームはどんな対策を立てて試合に臨むのか気になるところではあります。
 間もなく日本ミニ連からゾーンディフェンスについての詳しい説明が行われます。それにより今後の方向性がより明らかになり、各チームの目標も具体的になってくることでしょう。
 肝心なのは、バスケットボールがよりバスケットボールらしくなる中で、選手が攻めたり守ったりしながらゲームの面白さや楽しさを味わうことができるようにすることではないでしょうか。その中で選手一人ひとりの能力を伸ばしていくことが指導者に求められていると思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[会長の部屋]指導心得

2015-06-10 00:28:14 | 会長の部屋
指導心得
(48 号 2015年 6月 9日)
 先日、「加盟チーム名簿」が各チームに届いたと思います。これはもう30年以上前からの伝統ある名簿でもあります。これがこうして毎年更新されています。そこには各チームの方々のご協力があり、それを取りまとめる事務局の仕事があるのです。この場を借りて関係者の方々に厚く御礼申し上げます。
 この名簿には、各チームの紹介だけでなく、大切な情報が詰まっています。行事計画から規約・役員名簿まで必要な物が全て載せてあります。その中で、私にとってキラリと光る文章は「ミニバスケットボール指導心得」です。毎年、何度読んでもその度に新しい発見があります。よりよい指導者になるためのヒントがいっぱいです。
 各チームの指導者がこの心得を真摯に受け止め、日々の練習や試合に反映していただくのが私の願いです。
 実は、ミニ連にはたくさんの苦情が持ち込まれます。ほとんどは保護者からのものです。保護者の訴えることはこの指導心得と反対の事柄(指導者の行為)であります。例えば、指導者は子供たちの前で尊大・横柄な態度で、子供たちは恐れているという訴えがあるとします。果たして、その指導者はこの「指導心得」を読んだことがあるのでしょうか。また、読んだ時、自分の問題として受け止めたのでしょうか。そんな疑問が湧いてくることが時々あるのです。
 県ミニ連としても、大きな課題のひとつに「指導者の資質向上」をあげて様々な啓発活動をしています。また、指導者へペナルティを課すなど厳しい姿勢で臨んでいます。
 でも、一番いいのは、このように「加盟チーム名簿」が配布された時に、しっかり「指導心得」を読み、自己改革を指導者自身が進めていくことではないでしょうか。この前、あるチーム関係者と話していたら、自分のチームでは指導者全員にこの「指導心得」をコピーして配り、みんなでこのことについて話し合っているよとのことでした。誰が考えても、「指導心得」を実践しようと努力しているようなチームは、子供たちが明るく楽しくミニバスを楽しんでいるだろうなと想像できます。また、保護者の方もこんなチームに子供を入れたい、こんな指導者に巡りあわせたいと望んでいるはずです。
 「指導心得」の活用をお願いします。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[会長の部屋]目指すところ

2015-05-01 00:03:21 | 会長の部屋
目指すところ
(47 号 2015年 4月 30日)
 新しい年度を迎え、新チームがスタートしました。それぞれのチームにはそれぞれの目標があり、みなさん意欲に燃えておられることと思います。
さて、その目標は誰が作っているのでしょうか。監督、コーチが選手に示しそれをチームの共通目標としているのでしょうか。それとも、監督、コーチが選手と話し合い目標を決めているのでしょうか。
 自分の今までを振り返ってみるとそんなに立派なことをしてはいなかったような気がします。でも今考えると、チーム作りの話し合いをもっと大切にしておけば良かったなあと振り返るわけです。
 優勝を目指す、ひとつの勝利を目指すはもちろん大切な目標となることでしょう。また、チーム力の向上として、みんなの協力、助け合いなどを意識化させることも大きな目標となりますね。同時に、スポーツをする人間として社会的にも立派な人になろうという一段大きな目標も設定できますね。
 ここで、山口県ミニバスケットボール連盟としての目標も皆さんにお伝えし、ご理解とご協力をお願いしたいと思います。このことは4月の理事会でもお話したことでもあります。
 先ず第一には、このミニバス活動に参加している全ての子供たちがバスケットボールを楽しんで欲しいということです。楽しむことは子供たちの権利でもあります。子供たちはこのミニバス活動に大きな期待をもって参加をしています。「楽しさ」の追求にはいろいろな段階がもちろんあります。よりレベルの高い楽しさをどうか全ての子供たちに味わわせてほしいと願っています。これこそ指導者の腕の見せ所でもあります。
 次にお願いしたいことは、このミニバス活動を子供たちの心と体の成長につなげてほしいということです。ミニバスは単なる運動ではありません。このミニバス活動をとおして、子供たちは様々なことを学び、心も体も大きく成長します。指導者のみなさんの人生経験に基づいた「人として大切なこと」をどうか遠慮無く子供たちにぶつけてください。ミニバス活動をすることが子供たちの健全育成につながっていくことを願っています。
 こちらからお願いばかりしました。でも、これらのことはもうすでに皆様方には十分ご理解できていることばかりだと思います。
 勝利を目指し、その実績をあげることは指導者としてもちろん立派なことです。でも、勝ち負けよりももっと大事なことがあることに気づき、日々それを大切にしながら子供たちに接していくことは指導者としてもっともっと素晴らしいことであります。
 なぜなら、私達大人の言動は子供たちの人生に大きな影響を与えるからです。
 今年度も共にがんばっていきましょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[会長の部屋]ミニバス活動を広げよう

2015-01-02 07:01:08 | 会長の部屋
ミニバス活動を広げよう
(46 号 2015年 1月 1日)
 2015年(平成27年)の年頭に当たり、皆様に新年のご挨拶を申し上げます。今年もミニバス活動が更に充実し、子供たちにとっても大人の皆様にとっても良い年となりますように願っています。特にミニバスを愛する子供たちがもっともっとバスケットボールを楽しみ好きになると同時にバスケをとおして心と体が大きく成長することを期待します。
 指導者の方々はバスケットボールの活動の中でより強いチーム作りを目指して努力しています。また、山口県の各チームを見ていて、勝ち負けだけにこだわっているチームがないことにとてもうれしさを感じています。より良いチームを目指しながら、その過程において子供たちのバスケットボールの技術が高められ、心が鍛えられる状況が生まれているのは私たちの誇るべき活動の姿だと思っております。
 さて、ここで我々の活動をバスケだけから少し広げてみてはどうかということについて書いてみたいと思います。
 年末に鳥取市で行われた第34回中国ミニバス交歓大会でも、東日本大震災に関連して日本ミニ連として東北3県の応援をどのようにしたらよいかということが話題に出ました。東北のチームも全国からの支援に対してどのように感謝の意を表したらいいのか考えているそうです。ひとつの具体的な活動として、全国大会で東北のチームが横断幕を持って入場行進をする予定であること、そのために中国大会参加の選手に寄せ書きをして欲しいとの要請がありました。ミニバスの活動をしながら東北のチームとつながることは素晴らしいことだと感じました。
 我々ミニバスのチームがもっと身近なことでも他者・他の地域とつながる活動はできないものでしょうか。大会ではゲームだけでなくしっかり交歓会としての意味をさぐることもできます。ミニバスのチームが地域の奉仕活動に参加することもできます。
 私が言いたいのは、バスケットボールの活動を中心に据えながら、もう一歩その活動から踏み出してみてはどうでしょうかという提案です。このような幅広い活動をすでに実践しているチームをたくさん知っています。そこで得られた貴重な体験は子供たちの心の成長にしっかり結びついていくのではないでしょうか。
 先ずはチーム自体の絆の強化。同時にスポーツをとおして絆の広がり。チームが外の社会とつながる絆の拡大。
2015年、チームの絆を広げていきましょう。その活動の価値を広げ高めるためのアイデアや実践を指導者の皆さんに期待します。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする