じいじの誰にも言えない悲哀

　　　　少し前の日曜日の夕方。
　　　　ばあばの誘いで三人の孫がいる息子の家へ久しぶりの訪問。
　　　　ばあばと並んで家に入ると、孫達が「ばあば！！」と叫んで一目散にばあばに抱き着く。
　　　　悲しいことにじいじはそこまで一度も孫と目が合わない。
　　　　じいじは声をかけてみる。「みんな大きくなったなあ。」
　　　　空しく独り言となってしまう。
　　　　じいじはすることもなくテレビを見る。
　　　　それから数時間、気を使いながら寂しい思いをすることとなる。

　　　　そりゃあ、ばあばにはかなわない。女性として孫たちのことによく気が付くし、一人で何度も
　　　　孫の行事に出向いては孫の面倒を見て嫁を助けている。

　　　　日曜日、競馬に明け暮れるじいじの悲哀！
　　　　きょうもばあばは孫の所へ。じいじは家でグリーンチャンネル。


　　　　追伸：当家ではじいじは「ノンノ」ばあばは「ノンナ」と呼ばせている。　　イタリア語