この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『プッチーニの愛人』-台詞が無く、単調なピアノだけが響く退屈な映画

2011-08-15 23:43:16 | 最近見た映画

【2011年8月14日】  京都シネマ

 もったいをつけた退屈な映画である。

 映像やそこに映るトスカーナの風景はきれいなのに、トーキーではあるまいし、役者がせりふを全くといっていいほどしゃべらないのである。解説がましく役者が饒舌にしゃべり捲るのもどうかと思うが、映画は総合芸術である。しぐさや微妙な表情でしか表わせない部分もあるし、逆に巧みな会話や、思慮深い、あるいは論理的な言葉でないと表現できないこともある。

 曲も単調で退屈である。

 プッチーニはそんなに好みではないが、作曲家の映画なのだからもう少し音楽を期待していたのに、ピアノの音が無味乾燥に響くだけ。


 前宣伝のチラシには以下のような文字が並ぶ、

   『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』・・・
   美しき旋律にこめられた偉人への思い
   プチーニの秘密の愛をめぐる物語の、幕が上がる---

  そして

    今、解き明かされる
    もう一つの
    真実。


   と。

 映画を見る限り、そんなものは何も浮かんでこない。

 『ドーリア・マンフレディ事件』を扱った映画となっていて、公式サイトを見れば、それなりの背景が分かるが、映画自体からは、何も得られない。

 もったいをつけた、こういう映画は嫌いである。

 
『プッチーニの愛人』-公式サイト

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『愛の勝利を-ムッソリーニ... | トップ | 『一枚のハガキ』-衰えを知... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近見た映画」カテゴリの最新記事