【2009年5月31日】 MOVIX京都
タイトルから想像するものは、何かありふれた「じんま疹」のでそうな、まともな感覚では見れないバカバカしい映画かと思っていたが、先に見てきた妻が、「まあまあ、良かった。」というから観に行ったが、悪くなかった。
自分の場合はどれに近いのかなどと考えながら、ビートルズの曲やら、富良野に代表される旅の景色を思い浮かべたり、手の届かない欲しい物があった思いとかの、同じ年代なら共有する懐かしい感情にとらわれ、ありそうな場面にちょっと涙した。
ストーリーや背景、出演者の事は「公式サイト」に詳しく載っているのでそちらを見てもらうことにして、自分が最も印象的だったのは、現実に間近に迫った「定年」後の世界にかんして、映画の中で橘孝平が体験した社会からの疎外感である。
今の会社中心の世界では、「会社組織を通じてしか個人を表せない」ということを知ってしまった悲しさがそこにあると感じた。
-公式サイト