だんごに恋したっ!~紀州釣りを貪る女のつぶやき~

あづい・・・脳みそトロけそぅ・・・

小春日和

2009年11月27日 | 紀州釣り珍道中


平日の休日。
朝目覚めると外は曇り空だが気温が暖かい。
天気予報を眺めていると雨は降らず午後からは
晴れ間も出て気温もうなぎ昇りとなるらしい。
ふーん...

いつも通りのたわいもない朝の風景のなかで
いつも通りに家事を終え、ムスメを送り出したワタシの
足は自然にある方向へと向いていた。

そう まるで何者かに操られているかのように...

ふと気づくと、とある港にたたずんでいた。
雨の後のせいか。
ほとんど誰もいない。

ワタシの体は自然と動き、車からクーラーボックスとバッカンを
下ろすと、おもむろにヌカを練り始めた。

ヌカを練り終えるとひさびさの一人ダッシュをかまし
場所取り完了。

さぁ始めようと思いきや、餌を持たない自分に
ようやく気づく。

なんだか今日のこの漲るヤル気の下においては
アミエビもサシ餌も無用のような感じもしていた。
うっすら悩んだ後、やはりセオリー通りに釣りにおいて
餌は必要だろうと結論づけ近くの餌屋に一人ダッシュ。

「餌無用」などと考えていた割にはボケを探し
求めるワタシ。
あいにく今日はボケの入荷がなく、オキアミオンリー購入。

またもや海に戻り竿の準備をしてみると
ハリスも針も車に忘れていたので取りに戻る。

この時点でちょっと疲れた感が漂いそうになったが
幸いなことに溢れんばかりのヤル気の方が勝っていた。

毎度のことなのだがワタシは竿を伸ばすのが不得意だ。

では何が得意なのか?と問われると全てが不得意
なのではあるが。

この日も竿を伸ばしてみると、道糸が竿の中ほどで
クルクルと巻いている。
ワタシの持ちうるべき全能力を駆使して取り組んでみたが
竿にクルクル纏わり付く道糸は解かれず、これまた
いつもの「ま いいか」という究極の結論において
この問題はワタシのなかで終結した。

いよいよ紀州釣り開始である。
ここまでの道のりは長かった。

何投か投げても餌は綺麗に残ってくる。


・・・チャンスである。
・・・いきなりチャンス到来である。


紀州釣りにおいて「サシ餌が残る」っちゅーのは
チヌが釣れるチャンスの始まりを意味するらしい。
何かで読みかじった。

冷静に考え、のっけからのサシ餌残留は棚が合って
ないだとか、魚が寄ってないだとか色々考え
られるものだが、ワタシ的にはチャンスが到来なのである。

女の一念 岩をも砕くなのである。

思い込みも時には必要なようで、ウキに反応が出てきた。
もちろんその間に棚は触りまくっていたが。

なんだかクサイ動きに続き、寝ウキスペシャルが水中に消し込んだ。

半笑いでリールを巻く。

ギャラリーのおっちゃん達と小さく盛り上がりながら
全神経を集中させゆっくりと優雅にリールを巻く。


やはりゴリ巻きなんて格好悪いからな。

やり取りは優雅に行おう。

きっと今 魚とやり取りしているワタシの姿は

まるでダビンチのモナリザか、はたまたミロのビーナスぐらい

優雅で気品に満ち満ちているであろう。

・・・あ ちょっと自意識過剰カナ? キャハッ


少し照れながらもそんな優雅にやり取りする自分に
浸りまくっていたらば。いたらば、だ。

「そんなにゴリゴリ巻いとったら竿折れるでぇー」
とおっちゃんに注意されたorz


軽く落ち込みながらも、おっちゃんのその一言で
無駄な努力から開放され元気に力任せにゴリ巻き
し続けると、釣れたのはワタシの愛しいチヌチャンではなく
丸々太ったハナマル君であった。

しかも水面まで浮かせたにもかかわらずバラした。

力技にはこのように一見悲惨な結末を迎えることも
多々あるが、やり取りとは魚とヒトとの真剣勝負、
一騎打ちであるので、魚にも逃げるチャンスを与えてやる
ことも必要だと考えるワタシにとっては悔しくもないっ!!

悔しくもないっ!!
悔しくもないもんっ;;

っちゅーか、それ以前の問題でワタシは過去においても
現在においても釣り場でタモをセットした事がない。
まず釣り座に持って行ってもない。

釣れた場合は例え45cm以上のチヌチャンであっても
抜きあげてきた。
また大抵の釣り場では周りのナイス★ガイ達が掬って
くれた。

途中までは感謝しつつもそれでいいと思っていたけど
釣りにタモを持って行かないのは、トイレにトイレットペーパーを
置かないことと同じではないか?
魚を釣ってタモで取り込まないのは、トイレに行ってお尻を
拭かないことと同じではないか?
・・・そう思えてきた。

そんなワタシに紀州釣り師を語る資格などない!!
これは釣り師としての死活問題である!!

全ワタシを揺るがす、この「タモ問題」についての結論であるが
やっぱり持って行かないor気が向いたら持って行こう
に決定した。

ゴリゴリ巻けるところまで巻いて、魚は抜きあげる。
それで外れたら魚の勝ち、っちゅーことでヨカ。

もちのろん周囲に迷惑が掛かりそうなときは掬うが。


話をこの日の釣りに戻そう。

ハナマルをバラした後は怪しいウキの動きと共にボラげっちゅ。
腕が抜けるかと思うほどの引きを堪能し巨ボラをも
抜きあげる。

さすが銀狼!
さすがダイワ!
gj!!

気配ムンムンの中、見に来てくれた様々な人とのお喋りに
花を咲かせ、昼食の差し入れまで頂き、そんなみんなの
応援の下、昼過ぎに急用が入り終了した。

唐突な終焉を迎える、チヌが登場しない紀州釣り釣行記
ではあるが、ワタシ本人は大満足の一日となった。






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 壊れかけのPCも力技でなんとか直りました(´▽`*)アハハ