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シルクロード――伊犁編③

2009-10-23 12:58:32 | シルクロードの旅
恵遠城鐘鼓楼など郊外にもみどころが

伊寧の町からウルムチへ行く途中約30kmのところに恵遠鎮という小さな村がある。村に入る道は高いポプラ並木が続き、やがて突き当たると城が見えてくる。あたりには数台のロバ車が客待ちをしているからわかりやすい。ここが伊犁将軍府(恵遠城)の跡で、1897年に建てられた鐘鼓楼が残っている。土台は煉瓦で覆われ、四方にアーチ門があけられている。楼は3層の木造建築で地上よりの高さは20.5mに達し、登ることもできる。楼の四隅には金柱があり、一層から三層まで通じ、各層には檐柱があり、軒をささえている。

 清朝の末期、名臣・林則徐(1785~1850年)は、アヘンを持ち込むイギリスの商人に対して、所有するアヘンを全部提出するように命じた。提出をしぶったイギリス商人には軍隊をもってこれを承服させ、没収したアヘン20238箱を焼却したのである。イギリスは、この事実を口実にして中国に開国を迫り、ついにアヘン戦争をおこすことになる。イギリスは強力な軍事力で清朝政府に迫ったため、弱腰になった清朝政府は、林則徐将軍を解任してしまう。

 そして1841年、林則徐は、アヘン戦争を引き起こした罪を問われ、西北の辺境の地・伊犁への追放処分を受けた。

 3年間この地ですごした林則徐は、漢民族とイスラム教徒との紛争を公正に処理し善政を施いた。館の跡は、現在、解放軍病院になっている。

 伊犁を最初に訪れた日野強少佐も、ここ恵遠城で7日間滞在している。

 天山山脈は、タクラマカン砂漠北辺に沿いながら、西はパミール高原から東はモンゴル国境まで続く東西2000kmの大山脈である。最高峰はポベダ峰で7439mあり、3000m~4000m級の山が悠遠に続く。

 この山中に、古代よりシルクロード天山北路として利用された交易路がある。

 賽里木湖は、伊犁から北へ130km、博楽県、温泉県境の天山山脈の峠(海抜2070m)付近にある周囲100kmの広大な湖で、透明度は高く美しい。湖の周辺は水草が茂り、湖の形は卵型で、面積は454k㎡である。

 ウルムチとイーニンを結ぶバスは必ず通るところだから、ウルムチからイーニンに入る時、またはイーニンからウルムチに戻る時に寄ることができる。しかしバスは、明け方や夜になることが多く、見る機会が少ない。どうしても見たい時は、途中下車して次のバスを利用すればよい。真冬はむろん4月頃でも凍ることがあり、一面凍りついた湖は神秘的である。

参考:中国旅行専門サイト―西部旅情クラブ


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