河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――はず

2023年03月17日 | 菜園日誌

春の彼岸と桜の開花は種を蒔く目安。
東京で14日(火)に桜の開花宣言。
それに沿った大坂の開花日は彼岸の21日。
ならばというので、ナス・トマト・鷹の爪トウガラシを蒔種。

夏野菜の発芽温度は25℃前後。
夜でも20℃が必要。
昼間はキープできるが夜は無理。
そこで、我が家に温室を建設。

予算の関係から、スーパーで買ったケーキとプリンの容器。
土を入れて蓋をして完了。
夕方現在の室温は19℃。
寝る前に毛布をかぶせる。
朝からは、蓋をはずして窓際に置く。
でないと40℃以上になってしまう。
これを毎日繰り返す。
すると一週間で芽が出る、はず!
はず・・・でないのがハズレ!

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畑――めだし

2023年03月16日 | 菜園日誌

目刺しではない。芽出しである。
秋に収穫した里芋を土をかぶせて保存。
暖かくなったので掘り出して元気そうなのを種芋にする。
例年は親芋に付いた子芋を植えるのだが、今年は「親芋植え」に挑戦。
赤芽の里芋なので親芋も食べられるのだが、市場に出しても売れない。
それでいつもは捨てていたのだが、親芋は栄養分が豊富で大きく育ち、収量が1.5倍だとか。

里芋の発芽適温は25~30℃と高温だ。
それが何日か続かないと発芽のスイッチが入らない。地上に芽が出るまで一か月かかる時もある。
そこで、暖かい所に仮り植えして、ある程度の長さの芽を出してから定植する。そうすると初期の成長が速い。
芽出しとか催芽(さいが)という。
ところがである。

子芋の芽出しは育苗箱に並べてビニールハウスの中に置いていたが、15㎝もあるの親芋はそうはいかない。
仕方なく、露地を耕した畝に並べて、ビニールをかけて芽出し。
重いし、手間がかかる。プロの農家がやらないのがよくわかる。
元気な芽が出れば目出度い。
ところがである。

作業を終えて、バイクのオイル交換にバイク屋へ。
古いオイルを抜いている時に店長が叫ぶ!
「エンジンが壊れてますわ!」
見ると、オイルの中にネジやらベアリングのボール・・・!?!
「修理できます?」
ウーン? と首を捻る店長が、後ろのタイヤの空気を入れながら叫ぶ!
「パンクしてますやん! こんなんでよう乗ったはりましたなあ!」
スピードを出して走っている時に、エンジンが最後の寿命むかえて急にロックがかかり、タイヤの寿命もなくなって転倒・・・。
そのまま後続の車にひかれて・・・我が寿命も・・・。そう考えれば・・・。
めでたくないようで、めでたい、めだしの話である。

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畑――ふせる

2023年03月08日 | 菜園日誌

例年のごとく春の植え付けのトップはジャガイモ。
皮が剝きやすいのにしてという相方のお達しで、今年の品種はメークイン。
春においしくなることから英語のMay Queen。
スーパーで最もよく見かける品種。理由は貯蔵性が最も良いからである。

一つの種芋を大きさによって三等分か四等分に切る。
オカンなどは一芽ずつ切って、八等分くらいにしていた。
そんなにたくさん植えると、ジャガイモはナス科なので、同じナス科のナスやトマト、ピーマンなどを植える場所がなくなってしまう(連作障害)。
そこで、ざっくりと三等分して一晩切り口を乾かし、朝に畑へ行って植え付け。

切り口を下にして植えるので、ジャガイモは「植える」ではなく「ふせる(ふす)」という。「顔を伏せる」の「ふせる」である。
あるいは、土をかけられて見えなくなるので「姿を伏せる」の「ふせる」かもしれない。
そんなことを考えながら黒のビニールでマルチング。
「病にふせる」ことなく元気なMay Queenになることを祈って作業は終了。
五月並みの陽気でチョウチョが二匹飛んでいた。

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畑――春めく

2023年03月06日 | 菜園日誌

例年なら二月の中頃から畑仕事を始めるのだが、立春を過ぎても寒い日が続き、雨も多かったので「冬眠」を延長していたら、ようやく春めいてきて、三月になっているのにふと気づいた。
ニンニクに追肥をするのを忘れている!
イチゴにマルチを掛けなければ!
ジャガイモを植えなければ!
こりゃいかんわい・・・と心がざわめき、三っ日前に冬眠を打破して、蠢(うごめ)きだした。
冬ごもりを終えて土中から這い出る虫の気持ちがよく解る。
そこで久々の出勤。

キャベツやハクサイの収穫にたまに畑に行っているときは気づかなかったが、冬草も色めいてきたのか、にわかに大きくなり、花もつけている。
スズメノカタビラ(雀の帷子)という可愛らしい名がついているが、びっしりと根を張る厄介者である。
少しなら鍬で削り取るのだが、ひどく蔓延(はびこ)って鍬の歯が入らない。
いたし方なく鎌で刈り取っていく。
永い冬眠で足腰が弱っているのか、しゃがんだり起ったりするのが辛い。
地面を這いずるようにして刈っていく。吾ながら虫めいている。

刈った草は根に土が付いているのでしばらく干して土を落とし、発酵させて土に還す。
三日間かけてようやく畑めいてきた。
畑仕事の始まりに、ブログも再開。時めいてくる。

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