目刺しではない。芽出しである。
秋に収穫した里芋を土をかぶせて保存。
暖かくなったので掘り出して元気そうなのを種芋にする。
例年は親芋に付いた子芋を植えるのだが、今年は「親芋植え」に挑戦。
赤芽の里芋なので親芋も食べられるのだが、市場に出しても売れない。
それでいつもは捨てていたのだが、親芋は栄養分が豊富で大きく育ち、収量が1.5倍だとか。
里芋の発芽適温は25~30℃と高温だ。
それが何日か続かないと発芽のスイッチが入らない。地上に芽が出るまで一か月かかる時もある。
そこで、暖かい所に仮り植えして、ある程度の長さの芽を出してから定植する。そうすると初期の成長が速い。
芽出しとか催芽(さいが)という。
ところがである。
子芋の芽出しは育苗箱に並べてビニールハウスの中に置いていたが、15㎝もあるの親芋はそうはいかない。
仕方なく、露地を耕した畝に並べて、ビニールをかけて芽出し。
重いし、手間がかかる。プロの農家がやらないのがよくわかる。
元気な芽が出れば目出度い。
ところがである。
作業を終えて、バイクのオイル交換にバイク屋へ。
古いオイルを抜いている時に店長が叫ぶ!
「エンジンが壊れてますわ!」
見ると、オイルの中にネジやらベアリングのボール・・・!?!
「修理できます?」
ウーン? と首を捻る店長が、後ろのタイヤの空気を入れながら叫ぶ!
「パンクしてますやん! こんなんでよう乗ったはりましたなあ!」
スピードを出して走っている時に、エンジンが最後の寿命むかえて急にロックがかかり、タイヤの寿命もなくなって転倒・・・。
そのまま後続の車にひかれて・・・我が寿命も・・・。そう考えれば・・・。
めでたくないようで、めでたい、めだしの話である。