河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

ちょっといっぷく9

2022年02月24日 | よもやま話

雪の積もった森の中を、子犬を連れて、おじいさんが歩いていました。歩いているうちに、お爺さんは片方の手袋を落としてしまいました。

「温かそうだ、ここで暮らそう」と、一匹のネズミがその手袋の中にもぐりこみました。

そこへ、一匹のカエルがきて、手袋に入れて欲しいとお願いします。さらに一匹のウサギが走ってきて、手袋に入りたいとお願いします。

手袋の中は三匹になり、ちょっと手狭になりました。

それなのに、キツネ、オオカミ、イノシシも入ってきました。手袋の中は、もうぎゅうぎゅうづめです。

これでいよいよ満員かと思いきや、今度は大きなクマも訪ねてきました。

さて、手袋が片方ないことに気づいたおじいさんが、犬を連れて手袋を探しにきました。

子犬が、むくむく動いている手袋を見つけ、わんわんと吠えました・・・。

 ウクライナの民話です。結末は、

 「すると、みんなは、あわてて逃げて行きました」

なのですが、

 「おじいさんは、子犬をなだめて、手袋をそのままにして帰ったとさ」

であることを祈ります。

※福音館書店の絵本『てぶくろ』を参考にしました。


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