河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

茶話118 / メール

2024年02月09日 | よもやま話

若者はLINEのメッセージで句読点をつけない、というのをテレビのニュースでやっていた。
句読点のある文章に、あまりよい印象を持たないという。
とりわけ句点[。]を嫌悪する。
冷たい印象を受けてしまうらしい。
そのニュースを視ながら、こんな話を思い出した。

ある日、近松門左衛門の家に、ひいきにしている数珠屋(じゅずや)が訪ねて来た。
門左衛門は自作の浄瑠璃にせっせと句読点を打っている。
それを見て、数珠屋が言った。
「句読点を打っておられるではないか。そんなものは漢文には要るかもしれんが、浄瑠璃には必要ないでしょう!」
門左衛門は癪にさわったが、その場は笑ってすませた。
ニ、三日して、数珠屋に手紙を送る。
数珠の注文で、その中にこんな文句があった。
ふたへにまげてくびにかけるようなじゅず
  ◇
数珠屋は「二重に曲げて首に懸けるような数珠」とは、ずいぶん長い数珠を欲しがるものだと驚いたが、早速、造って届けた。
すると、門左衛門は「注文書と違う」と言って、送り返してきた。
頭にきた数珠屋は、注文書をつかんでやって来て、それ見よと言う。
門左衛門は、じろりとにらんで言った。
「どこにそんなことが書いてある。『二重に曲げ、手首に懸けるような数珠』とあるではないか! だから、浄瑠璃にも句読点が必要なのじゃ!」

コンニチハ句読点のいっぱいあるメッセージを見ると批判されて責められているように感じるっテ
ごめんゴメンこだよもう句読点はつかいませ~
オジサンたちにはそんな気持ちはぜぇ~んぜぇんないから安心してチョウダイ
ガラケーのEメールのクセがなおらないんだよー (笑い)
今度、ご飯連れてってあげるからさ許してチョンマゲなーんちゃって
若者から返信があった。


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