河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

茶話129 / 究極のネタ

2024年03月09日 | よもやま話

ペット、グルメ、トラベルのブログネタ御三家のどれかでブログを書きたいのだが、とんと縁がない。
頭にきて「119/まあええか」で、一度に三つを合わせた夢の話を書いたら、未だによく読まれている。
ペットを見てかわいいと思わない人はいないし、グルメして美味しいと感じない人はいないし、トラベルして楽しいと思わない人はいない。
そこで、我が家の相方に「犬でも飼おうか?」と言うと、「こっちが先に死んでしまうわ!」。
「美味しいものでも食べに行こか?」と言うと、「そんなん食べて出したらしまいやがな!」。
「温泉でも行こか」と言うと、「しんどいし、お金がいるがな!」。
金どころか、味も素っ気も夢もない。

しかたがないので、子どもの頃、魚屋のオッサンに頼まれて猫を捕まえ、河原に捨てに行った話を書いた。
ブログに載せようとgooのアピール記事を見たら、すべて猫の写真。
アカン、こんなん載せたらえらいことになってしまうがな!
それなら、去年に明石で生ガキを食べたのを書こうとした。
しかし、その晩、下痢で朝まで苦しんだのを思い出して止めた。
ならばというので、去年の老人会の日帰り旅行のことを書いてやろう。
だが、帰った晩に「じ病」が爆発して、今ようやく治りかけてるばかりやないかいな!

かようさほどに、実に真に不幸なことに、ペット、グルメ、トラベルには縁がない。
しかし、幸不幸は、もののとりよう考え方なのだ。
同じ体験をして、それを「幸福だ」と思うか、「不幸だ」と思うかだけの違いなのだ。
不幸だと思えばれこそ小さな幸せを見つけやすく、人生を楽しむことができるのにちがいない。

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茶話128 / あおる

2024年03月08日 | よもやま話

「煽る」と書く。
「けしかける」の意。
「あおり運転」が問題になって久しい
2020年6月に道路交通法が改正され、あおり運転に対する罰則が定められたが、あいかわらず後をたたない。
あおり運転の原因で多いのが、「追い越されたから」「車線変更で自分の前に出てきたから」という報復行動だという。
煽る人には、煽られている人よりも有利な立場でいたいという心理があるのかもしれない。

そんな心理からではなく、金儲けで煽る人がいる。
能登半島地震の直後、「人工地震が原因」とか、「外国人窃盗団集結」といった偽の情報がX(ツイッター)で拡散した。
Xでは、課金しているユーザーが一定の閲覧数(インプレッション)を獲得すると収益が得られる仕組みになっているとか。
不安な気持ちの時に不安を煽られるとますます不安になる。
そんな人の心理を悪用した金儲け。

畑仕事をしていると天気予報が気にかかる。
最近の天気予報は、よく人を煽る。
「観測史上最強のおそれ」「警報級の〇〇」「記録的な〇〇」
「あおり予報」というそうだ。
確かに、天候の急変は災害をもたらすから注意するにこしたことはない。
しかし、自分とこのサイトをを見てほしいがための煽る心理が丸見えだ。

マイクロソフト系の天気予報はもっと極端だ。
外はしとしと雨だし、レーダーを見ても黄色や赤の雨雲がないのに「豪雨」と予報している。
煽るためではなく、日本語の「強い雨」を「豪雨」と訳し間違えているのだろうから可愛いものだ。
どうせなら、可愛い女の子に「今日は豪雨だから気を付けてね」と煽られたい。

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茶話127 / わてほんまによういわんわ

2024年03月03日 | よもやま話

知り合いと話していて「パソコンが突然壊れて難儀したわ」という話に。
「やっぱりバックアップはとっておかんとあかんなあ」
そう言われてみれば、我が家のパソコンはバックアップしていない。
中古を買って三年目だから、いつプッツンがきてもおかしくはない。
そこで、早速にアマゾンで外付けのハードを注文した。

朝ドラ『ブギウギ』の中で歌われている「買い物ブギ」。
その歌詞の中で繰り返される「わてほんまによういわんわ」は、かなり究極な関西弁だ。
わて」は、私。ワタシからワタイになり、ワテに変化した。
ほんま」は、本当であること。「本真」は当て字で、「本間=正式・本当」が正しい。
よう言わんわ」は、古文の「え~ず(否定)」と同じで、「え行かず」で〈行くことができない〉の意味になる。
「よう~ん(否定)」で不可能の意味を表す……。

……と、ここまで書いたときに、注文していた外付けハードが届いた。
早速、セキュリティーソフトに付属している機能を使ってバックアップを開始。

朝の10から始めて、昼前には終わるだろうと思っていたら、終わらない。
3時になっても、5時になっても終わらない。
息子がやってきて「なにしてんねん?」
かくかくしかじかだと言うと、「コピーした方が速いんとちゃうか!」と言う。
どうやらファイルの一つ一つを暗号化しているらしい。
そんな必要はないので、バックアップを諦めて、コピーしてもらうと5分で終了。
この一日、なにをしていたのか……、あきれて……、本当に何も言うことができない。
わてほんまによういわんわ!

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茶話126 / パリは近し

2024年03月01日 | よもやま話

フランス語である。ぜひ、声を出して読んでいただきたい。

Commont allez-vous?(コモン タレヴー=お元気ですか)
Attends! (アッタン=ちょっと待って!)
ah bon?(アボン?=えー本当に?)
Je t'aime de tout mon coeur(ジュテーム ドゥトゥー モンクール=心から君を愛している)
Ondrya nani site kettkannen?
Tyoi matutareya.
An dara hayo konkai! 
Mo akan hara hetanjya! 
Jakawasi monku tarenna! 

河内弁はフランス語に近い。

※二年前の3月から「茶話」を開始した。その頃のふざけた記事のリメーイク。

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茶話125 / 歌は世につれ

2024年02月29日 | よもやま話

戦前から戦後に『支那の夜』『蘇州夜曲』などで活躍した女性歌手に渡辺はま子がいる。
昭和11年3月に『忘れちゃいやョ』という曲を発表してヒットするが、三か月後の6月に発売禁止の処分になる。
理由は、「あたかも娼婦の嬌態を眼前で見るが如き歌唱。エロを満喫させる」だった。

♪月が鏡であったなら 恋しあなたの面影を 夜毎うつして見ようもの 
こんな気持ちでいるわたし ねえ 忘れちゃいやヨ 忘れないでネ ゝ(以下繰り返し) 
♪昼はまぼろし夜は夢 あなたばかりにこの胸の 熱い血潮がさわぐのよ ゝ
♪風に情(なさけ)があったなら 遠いあなたのその胸に 燃える想いを送ろもの ゝ
♪淡い夢なら消えましょに 焦れ焦れた恋の火が なんで消えましよ消されましょ ゝ
(詞:最上洋・曲:細田義勝)

現代だったら、ほとんどの歌が発売禁止になってしまう。
歌は世につれ 世は歌につれ。

黒澤明監督の『生きる』という映画がある。
勤勉一筋の役場職員(志村喬)が、余命短い病になる。役所を休み自暴自棄になっていたが、若い女工に励まされ、一念奮起して役場に戻る。そして、街の人が望んでいる公園の造営に奔走し、やっとのことで完成する。その夜の公園のブランコに座り、静かに歌う。(詞:吉井勇・曲:中山晋平)

♪いのち短し 恋せよ少女(をとめ)
朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に
熱き血汐の 冷えぬ間に
明日の 月日のないものを

大正4年(1915)年、松井須磨子が歌った『ゴンドラの唄』である。
主人公の境遇に歌詞がかぶさり涙をさそう。
  ★
その『ゴンドラの唄』のニ番・三番はかなりエロっぽい。

♪いのち短し 恋せよ少女
いざ手を取りて彼(か)の舟に
いざ燃ゆる頬(ほ)を君が頬に
ここには誰(た)れも來ぬものを

♪いのち短し 恋せよ少女
波にただよひ波の様(よ)に
君が柔手(やわて)を我が肩に
ここには人目のないものを

エロっぽいかどうかは、読む者、聞く者の主観によるだろうが……。
  ★
同じ、大正4年に巷で流行った『ばらの唄』というエロ歌がある(作者不詳)。

♪小さい鉢の花ばらが  あなたの愛の露うけて 薄紅の花の色 昨日初めて笑ってよ
♪かたい蕾に口あてて 小雨ふるよな夢ごこち あなたはなにを話したの 花はあなたを待っててよ
♪月ある夜がおいやなら 昨日も今日も闇夜だわ 花にかわってわたしから お出でなさいとまっててよ

どこがエロいかは、読者の主観におまかせする。
歌は世につれ 世は歌につれ。
※写真は東宝ポスターより

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