ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

違和感に気付く力

2019年10月09日 | 陶芸/クラフト/デザインを考える

デザイン作業をしている過程で作品を見ていて何となく違和感を感じる事がある。この違和感にしっかり反応出来るかどうかは大事だ。腑に落ちないとか、何かしっくり来ないという感覚。この感覚は中々ハッキリとはしないものだ。何故なら違和感を感じる一方で、今まで色々検討し、苦心しながらこのデザインをまとめて来た事を肯定する考えが反対側にしっかりとあって、これが無意識の内にその違和感を無視しようとしているからだ。この無意識に近い心の葛藤に気付いて、違和感の原因をシッカリと探る事がより良いデザインへの近道だと思う。

デザインに限らず、あらゆる事柄を判断する際にこの違和感に気付く力は大切だと思う。例えば、自分が好感を持っている人のやることは肯定的に受け取ってしまうものだ。また周りの空気や状況など、本来判断材料とするべきでない事柄から判断してしまい勝ちなものだ。その方が楽で簡単だからなのかも知れない。雑音のフィルターに惑わされず何時も白紙の状態で判断出来る様になりたいと思う。



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