ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

中日いけばな芸術展

2013年05月22日 | 展示会
「中日いけばな芸術展」を観に行きました。以前知り合いになった安田蓬和さん(日本生花司松月堂古流)が今回僕の花器を使って花を生けて下さり、招待券を頂いたからです。
今回は、以前生けて下さった時とは全く違った作品で、大変にダイナミックでありながらも深く計算されたデザインだと感心しました。珊瑚の様な網の目状のものが横に広がってそれを通して器が見えるところが、器の作者としては大変気に入ってしまいました。

この展覧会、60もの流派が集まり総勢500人以上の作品が見れるビッグイベントです。生け花って、今まで距離を感じていましたが、様々な作品をアートあるいはデザインとして見ると実に美しくて面白いです。


釉薬にトラブル発生して展覧会リタイヤ

2013年05月13日 | 制作現場
動物をテーマとした展覧会に向けて制作していたマグカップ、昨日窯出しをしたらなんと釉薬にトラブルが発生。滑らかなカオリンマット釉のはずがザラザラのサンディングペーパーの様になってしまった。以前、同じ配合で作ってビヤジョッキに使った時は何の問題も無かったのになんで!?指や唇を怪我しそうなくらい強烈なざらつき。ということで出展は断念。最終ラップでコースアウトしてリタイヤ。エジソン曰く「私は失敗など一度たりともしていない。この方法ではうまく行かないということを発見してきたのだ。」この言葉に支えられるのは今回で2度目です。


自作ツール「底メジャー」

2013年05月03日 | 仕事場や道具
ロクロでカップや湯飲みを挽いた後、高台を削りますが、僕は先ず底の厚みをきっちりと計りたいのです。以前、どこで削りを止めるかは指先で叩いた時の音色で判断すると教わったことがあります。しかし、同じものを何十個、何百個も作る時はよいが、作品により底面の広さや目指す厚みは異なるので多種少量制作にこの方法は向きません。そこでこのメジャーを作りました。

アルミ棒とアルミパイプ(内径7mm)とそれを繋ぐアルミ板をエポキシ系のパテでくっつける。棒とパイプは平行にし、垂直に立つように先端をそろえる。直径6mmの木の棒をパイプに通してその先に目盛りを描く。これをカップや花器をまたいで垂直に立てると、木の棒が飛び出した長さが底の厚みというわけです。

ロクロを挽く時には一応針で厚みを測ってはいますが、作品を亀板から切り取った後で+-2mm位の誤差はどうしてもあるのでこれが役に立ちます。また、ロクロを挽いている時に亀板上で厚みを計ることも出来ます。