人は宗教と科学との衝突をいう。されどわれらはいまだそのこれあるを認むるあたわず。宗教は霊界の科学的攻究の結果というべく、科学は物界の宗教的観察というも可なり。
吾人は宗教を攻究するには科学的方法を応用するを恐れざるのみならず、普通の科学的常識にかなわざる宗教的思想は棄却して採用せず。
またこれと相対して、科学的研究方法に宗教的精神の用なしと信ずる者は、いまだ科学、宗教ふたつながらを解せざる者といわざるべからず。
そは真率なる心、謙虚なる心、すべてのものにまさりて真理を愛するの心は、宗教においても科学においても、最始最終の必要物なればなり。 (内村鑑三)
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(今日のお弁当)
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