人は死に方は選べるとしても、どこで生まれてくるかは選べない。自分が生まれた場、すなわち家族は、各自の人生にとって「所与」であり「立地条件」である。
立地条件が異なるから、人は個性的にならざるを得ない。それぞれ自分の人生を自分自身で生きねばならない。立地条件であるから家族構成もハンディキャップも各自の個性である。
立地条件は他と比べて文句を言ったり、もっと有利な条件に変えようと悪足掻きする前に、素直に「受容」するのが良い。
受容した上で、その条件で最善を尽くそうと努めることこそが「雄雄しく勇ましい生涯」(内村鑑三)である。
「信心があって足ることを知るのは、大きな利得である」(テモテ前書6:6)
cf)「立地条件」という言葉を聞いたのは40年前、平林照彬先輩からであった。佐藤陽二牧師からの「受け売り」とのことであった。