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2006年2月4日土曜日午後、早稲田大学COEビルの加納研究室において、「早稲田COEビル聖書研究会」が発足した。加納貞彦教授の学生時代、東大駒場の茶室において、鈴木皇、杉山好、西村秀夫の3教授を中心に続けられた柏蔭舎聖書研究会を想起させる聖書の勉強会だ。
文学部、政治経済学部、国際教養学部の1-2年男女学生(4名)を中心に、商学部3年生(早大YMCA前幹事長)、大学院生(信愛学舎舎監ほか)そして還暦過ぎの老学徒(3名)を加え、総勢12名。
ユビキタスコンピューティングとグローバルエンジニアリングを研究課題とする我が国最先端の研究室を会場に、紀元前千八百年にも遡る、古いふるい聖賢の書(創世記)の冒頭の10節を学んだ。
半世紀前(戦争直後)の聖書研究活動や、120年前(建学~日清戦争期)の基督教運動の萌芽を彷彿とさせる集いであった。立春の陽光と寒風の中、「知る(情報)、分かる(知識)、悟る(知恵)」を合言葉に、早稲田らしい「真実の探求」の蕾(つぼみ)が一つ膨らみ始めた。