筆者がパラマハンサ・ヨガナンダの名著、『あるヨギの自叙伝』(以下、同書)を購入したのは2年近くも前だったと思う。確か船井幸雄氏の2012年問題に関連する著作を読んだ際、参考図書のリストに入っていたので直ちに購入したものの、今年の夏頃まで本棚に眠っていた。
同書は内容的には無論のこと、その文章が醸し出す品格と波動が素晴らしいこともあって、筆者は一気に最後まで読み通すことはせず、週末或いは毎晩就寝前に数頁ずつ読み続けてきた結果、漸く先週(2010年12月初旬)読み終えた(恐らく3-4カ月かかったと思う)。
こんなに素晴らしい本を何故2年近くも店晒しにしていたのかは判らないが、恐らく筆者のハイアーセルフが、同書を読む最も良いタイミングをそれとなく教えてくれたのではないかとすら思っている。それではお蔵入りしていた同書を読もうと思い立った契機は何かと言うと、ストーン博士の『完全アセンション・マニュアル』の以下のパートを読んだことだと思う。
「・・・私がこれまで読んだ中で最も素晴らしいと思う本に、パラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』と『人類の永遠の探求』の二冊がある。」
「クリヤー・ヨーガの中にも、実際にそれを指南する教師の属する教派によって様々な伝統が存在する。パラマハンサ・ヨガナンダはクリヤー・ヨーガを‘神への高速直行便’的方法であると表現している。太古の科学であったクリヤー・ヨーガは、一度は暗黒時代に失われたが、ババジによって復興され、明解化された。バガヴァッド・ギーターのなかで、クリシュナ神は二度、クリヤー・ヨーガに触れている。またパタンジャリの書にも二度の言及が認められる。人類の進化を早める手段であるクリヤー・ヨーガは、物質的、感情的、観念的、霊的の各レベルにおける自己統御についての広範に及ぶ科学であり、われわれをして自己の実現へと導くものである。」
「パラマハンサ・ヨガナンダが師伝する上級クリヤー・ヨーガの技法は、‘30秒で一年分に匹敵する霊的進化を達成できる’と言われるが、これは極めて驚異的な言明である。パラマハンサ・ヨガナンダに対してこれほどの敬意を抱くに至っている私にとって、彼の言葉が間違いであるとは非常に考えにくい。私自身が現在まだ習練の継続中ではあるが、それについての情報をこうして読者の方々と分かち合うように導かれていると思えてならない。あなたが何か惹かれるものを感じたなら、是非試されてみることをお勧めしたいが、この探求の道を選択したり学んだりすることを強いるつもりは毛頭ない。これもまた、頂上へと続く幾多の道の一つに過ぎないからである。」
この中で、筆者が特に注目した個所は、クリヤー・ヨーガが‘神への高速直行便’的方法であると説明されている個所と、‘30秒で一年分に匹敵する霊的進化を達成できる’と言う個所である。2012年12月まで残すところあと2年(2010年12月現在)、それまでに出来る限りアセンションの可能性を高めておきたいと云うことで、筆者はアセンション探求の針路をクリヤー・ヨーガに定め、関連する書籍を夏頃から同書と平行して何冊か読み始めた。それらの内容は追って説明して行くが、取敢えず本節に於いては同書のポイントを幾つか説明しておきたい。
同書はその名の通り、パラマハンサ・ヨガナンダ(以下、同師)の自叙伝であり、同師の生い立ち、幼少のころの思い出話、シュリ・ユクテスワ師との邂逅とその僧院での生活、更に同師が出会った‘異能の聖者’達との興味深いエピソードに彩られている。この‘異能の聖者’に就いて、幾つか例を挙げておくと、二つの肉体を持つ聖者(スワミ・プラナバナンダ)や空中に浮揚する聖者(ナゲンドラ・ナート・バドリ)、断食50年のヨギ(ギリバラ)などであるが、先に引用したストーン博士の文章にも有った通り、筆者も同師を深く尊敬しており、同師が嘘をついているとは思えないし、同師以外にも多くの目撃者或いは証人がいるので、この本に書いてあることは全て真実であると信じている。そして、同書の中にはこれらの奇跡を行う聖者の存在と並んで重要なポイントが、少なくもあと二つは書かれていると思うので、以下に同書を引用しながら説明する。
その一つは、クリヤー・ヨーガの技法の系譜である。ストーン博士も書いている通り、このクリヤー・ヨーガという科学的技法は、太古にあったものが一旦は失われ、それがババジによって復活され、それをババジから授かったラヒリ・マハサヤ師(1828-1895年)がシュリ・ユクテスワ師(1855-1936年)に伝授し、更にそれが同師に伝授されたものだということだ。同書を読んで頂ければ判ると思うが、ラヒリ・マハサヤ師もシュリ・ユクテスワ師もグルの中のグル(サット・グルとも云う)とも言える実力の持ち主であり、その薫陶を受けた同師が渡米して、戦前から戦後にかけての米国社会(未だ基本的にはキリスト教信者が大多数であったと思う)で一気にヨーガを普及させたことは、さもありなんと云ったところである。また同書を読むと、特にラヒリ・マハサヤ師がどのようにしてババジと出会ったか、またシュリ・ユクテスワ師と同師の師弟愛など興味深い話が満載なので、未だ読んでいない方には是非とも一読することをお薦めしたい。
もう一つは、クリヤー・ヨーガの科学である。これに就いては、同書からの引用を中心に説明して行く。
「・・・クリヤー・ヨーガとは、‘特定の行法(クリヤー)による神との合一’という意味である。このクリヤーを忠実に実行するヨギは、カルマの法則による束縛から、次第に解放されるようになるのである。昔からのヨギの禁令により、私は、一般読者を対象とする本書において、クリヤー・ヨーガの内容全てを公開することは許されていない。・・・」
何故クリヤー・ヨーガの内容全てが一般に公開されないのであろうか。理由は二つあると筆者は思っている。その一は、同書を読めば判って頂けると思うが、ババジがこの技法をラヒリ・マハサヤ師に授けたとき、これを真剣な求道者(同書のその部分には、「謙虚な心でお前に救いを求める者には、誰にでも差別なくクリヤーを授けなさい」とある)にのみ開示するように指示されたからであり、その二は、この技法を正しく用いないと、危険を伴うからである(これについては別途詳細に説明するが、本章①二つのアセンションでも触れている通り「正しい方法で行われない限り、クンダリニ昇華はとんでもない結果をもたらすことが多い、従って危険で取り返しのつかない状態に陥る可能性が高い」からである)。
更に同書からの引用を続けよう。
「ババジはラヒリ・マハサヤにこう言われた。‘この十九世紀の世に、私がお前を通じて世界の人々に贈ろうとしているこのクリヤー・ヨーガは、何千年も昔、クリシュナがアルジュナに授け、後に、パタンジャリ、キリスト、ヨハネ、パウロ、およびその他の弟子たちにも知られるようになったものと同一の科学である’と。・・・‘クリヤー・ヨーガは、人間の進化を促進するための手段である’ シュリ・ユクテスワは弟子たちに説明された。‘古のヨギたちは、宇宙意識の秘密が、呼吸の制御と密接な関係になることを発見した。これは、インドが人類の知識のうえにもたらした不滅の貢献である。ヨギは、呼吸を不必要にする独特の技法によって、ふだん心臓の鼓動を維持するために消費されている生命力を心臓から解放し、この解放された生命力を、霊的進化の促進というより高い目的のために利用するのである’」
「クリヤー・ヨギは、意思を用いて自己の生命エネルギーを、脊髄の六つの中枢(延髄、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨の位置に在る神経叢)に沿って上下に循環させる。これら六つの中枢は、象徴的宇宙人間(筆者註:?)である黄道帯の十二宮に相当する。この鋭敏な脊髄の周囲に、わずか30秒間エネルギーを循環させるだけでも、人間の魂は微妙な進化を遂げる。30秒のクリヤーがもたらす霊的進化は、自然のままに生活する場合の一年分の霊的進化に匹敵するのである。」
但し、この驚異的な進化の速度を達成する為の条件が次のように記されている。
「中略・・・もしクリヤーを一日に八時間半で千回行ったとすると、このような一日は、自然進化の一千年に相当する効果をヨギにもたらす。即ち、これを一年間続けると、三十六万五千年に相当する進化がとげられることになる。こうしてクリヤー・ヨギは、自然が百万年かかってもたらす効果を、賢明な自己訓練の努力によって、わずか三年半で達成することができるのである。しかし、このような著しい進化の近道は、もちろん、熟達したヨギのみが取りうることであって、それは聖師(グル)の指導のもので、強烈な行から生ずる力に十分耐えられるだけの肉体と脳を注意深く訓練してはじめて可能となるのである。」
「クリヤーの初心者は、毎日朝と晩の二回、それぞれ十四回ないし二十四回のクリヤーを行うだけである(筆者註:SRFで教えている技法と完全に同じかどうか確信はないが、筆者は今ババジのクリヤー・ヨーガでこれと同等の段階を練習している)。そして、多くのヨギが、六年、十二年、二十四年、或いは四十八年で解脱を達成している(筆者註:2012年に向けて、この期間は短縮される傾向にあると筆者は信じている)。しかし、たとえ完全な解脱に達しないうちに死を迎えることになっても、クリヤーを行じたヨギは、過去の努力から得た良いカルマを次の生涯に持ち越して、再び至高の目標に向かって進化の道をたどるよう導かれるのである。」
そして特に筆者が気に入っているのが、引用文の最後の部分である。普通輪廻転生は、転生の都度過去の記憶を全て消され、一から出直すことになるというイメージを持たれがちであるが、少なくもこの「クリヤーを行じた者は、過去の努力から得た良いカルマを次の生涯(筆者註:来世)に持ち越して、再び至高の目標に向かって進化の道をたどるよう導かれるのである」と書いてある。これは、解脱を目指して修行する者を非常に勇気づけるメッセージであり、筆者もこの言葉を信じて2010年10月末にババジのクリヤー・ヨーガ(筆者註:既述した通り、SRFと完全に同一ではないかも知れない)の第一回目のイニシエーションを受けた次第であるが、来世と云わず、何とか2012年までに解脱に至ることができないだろうか・・・と言うのが筆者の切なる願いである。
尚、このブログは書き込みが出来ないよう設定してあります。若し質問などがあれば、wyatt999@nifty.comに直接メールしてください。
同書は内容的には無論のこと、その文章が醸し出す品格と波動が素晴らしいこともあって、筆者は一気に最後まで読み通すことはせず、週末或いは毎晩就寝前に数頁ずつ読み続けてきた結果、漸く先週(2010年12月初旬)読み終えた(恐らく3-4カ月かかったと思う)。
こんなに素晴らしい本を何故2年近くも店晒しにしていたのかは判らないが、恐らく筆者のハイアーセルフが、同書を読む最も良いタイミングをそれとなく教えてくれたのではないかとすら思っている。それではお蔵入りしていた同書を読もうと思い立った契機は何かと言うと、ストーン博士の『完全アセンション・マニュアル』の以下のパートを読んだことだと思う。
「・・・私がこれまで読んだ中で最も素晴らしいと思う本に、パラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』と『人類の永遠の探求』の二冊がある。」
「クリヤー・ヨーガの中にも、実際にそれを指南する教師の属する教派によって様々な伝統が存在する。パラマハンサ・ヨガナンダはクリヤー・ヨーガを‘神への高速直行便’的方法であると表現している。太古の科学であったクリヤー・ヨーガは、一度は暗黒時代に失われたが、ババジによって復興され、明解化された。バガヴァッド・ギーターのなかで、クリシュナ神は二度、クリヤー・ヨーガに触れている。またパタンジャリの書にも二度の言及が認められる。人類の進化を早める手段であるクリヤー・ヨーガは、物質的、感情的、観念的、霊的の各レベルにおける自己統御についての広範に及ぶ科学であり、われわれをして自己の実現へと導くものである。」
「パラマハンサ・ヨガナンダが師伝する上級クリヤー・ヨーガの技法は、‘30秒で一年分に匹敵する霊的進化を達成できる’と言われるが、これは極めて驚異的な言明である。パラマハンサ・ヨガナンダに対してこれほどの敬意を抱くに至っている私にとって、彼の言葉が間違いであるとは非常に考えにくい。私自身が現在まだ習練の継続中ではあるが、それについての情報をこうして読者の方々と分かち合うように導かれていると思えてならない。あなたが何か惹かれるものを感じたなら、是非試されてみることをお勧めしたいが、この探求の道を選択したり学んだりすることを強いるつもりは毛頭ない。これもまた、頂上へと続く幾多の道の一つに過ぎないからである。」
この中で、筆者が特に注目した個所は、クリヤー・ヨーガが‘神への高速直行便’的方法であると説明されている個所と、‘30秒で一年分に匹敵する霊的進化を達成できる’と言う個所である。2012年12月まで残すところあと2年(2010年12月現在)、それまでに出来る限りアセンションの可能性を高めておきたいと云うことで、筆者はアセンション探求の針路をクリヤー・ヨーガに定め、関連する書籍を夏頃から同書と平行して何冊か読み始めた。それらの内容は追って説明して行くが、取敢えず本節に於いては同書のポイントを幾つか説明しておきたい。
同書はその名の通り、パラマハンサ・ヨガナンダ(以下、同師)の自叙伝であり、同師の生い立ち、幼少のころの思い出話、シュリ・ユクテスワ師との邂逅とその僧院での生活、更に同師が出会った‘異能の聖者’達との興味深いエピソードに彩られている。この‘異能の聖者’に就いて、幾つか例を挙げておくと、二つの肉体を持つ聖者(スワミ・プラナバナンダ)や空中に浮揚する聖者(ナゲンドラ・ナート・バドリ)、断食50年のヨギ(ギリバラ)などであるが、先に引用したストーン博士の文章にも有った通り、筆者も同師を深く尊敬しており、同師が嘘をついているとは思えないし、同師以外にも多くの目撃者或いは証人がいるので、この本に書いてあることは全て真実であると信じている。そして、同書の中にはこれらの奇跡を行う聖者の存在と並んで重要なポイントが、少なくもあと二つは書かれていると思うので、以下に同書を引用しながら説明する。
その一つは、クリヤー・ヨーガの技法の系譜である。ストーン博士も書いている通り、このクリヤー・ヨーガという科学的技法は、太古にあったものが一旦は失われ、それがババジによって復活され、それをババジから授かったラヒリ・マハサヤ師(1828-1895年)がシュリ・ユクテスワ師(1855-1936年)に伝授し、更にそれが同師に伝授されたものだということだ。同書を読んで頂ければ判ると思うが、ラヒリ・マハサヤ師もシュリ・ユクテスワ師もグルの中のグル(サット・グルとも云う)とも言える実力の持ち主であり、その薫陶を受けた同師が渡米して、戦前から戦後にかけての米国社会(未だ基本的にはキリスト教信者が大多数であったと思う)で一気にヨーガを普及させたことは、さもありなんと云ったところである。また同書を読むと、特にラヒリ・マハサヤ師がどのようにしてババジと出会ったか、またシュリ・ユクテスワ師と同師の師弟愛など興味深い話が満載なので、未だ読んでいない方には是非とも一読することをお薦めしたい。
もう一つは、クリヤー・ヨーガの科学である。これに就いては、同書からの引用を中心に説明して行く。
「・・・クリヤー・ヨーガとは、‘特定の行法(クリヤー)による神との合一’という意味である。このクリヤーを忠実に実行するヨギは、カルマの法則による束縛から、次第に解放されるようになるのである。昔からのヨギの禁令により、私は、一般読者を対象とする本書において、クリヤー・ヨーガの内容全てを公開することは許されていない。・・・」
何故クリヤー・ヨーガの内容全てが一般に公開されないのであろうか。理由は二つあると筆者は思っている。その一は、同書を読めば判って頂けると思うが、ババジがこの技法をラヒリ・マハサヤ師に授けたとき、これを真剣な求道者(同書のその部分には、「謙虚な心でお前に救いを求める者には、誰にでも差別なくクリヤーを授けなさい」とある)にのみ開示するように指示されたからであり、その二は、この技法を正しく用いないと、危険を伴うからである(これについては別途詳細に説明するが、本章①二つのアセンションでも触れている通り「正しい方法で行われない限り、クンダリニ昇華はとんでもない結果をもたらすことが多い、従って危険で取り返しのつかない状態に陥る可能性が高い」からである)。
更に同書からの引用を続けよう。
「ババジはラヒリ・マハサヤにこう言われた。‘この十九世紀の世に、私がお前を通じて世界の人々に贈ろうとしているこのクリヤー・ヨーガは、何千年も昔、クリシュナがアルジュナに授け、後に、パタンジャリ、キリスト、ヨハネ、パウロ、およびその他の弟子たちにも知られるようになったものと同一の科学である’と。・・・‘クリヤー・ヨーガは、人間の進化を促進するための手段である’ シュリ・ユクテスワは弟子たちに説明された。‘古のヨギたちは、宇宙意識の秘密が、呼吸の制御と密接な関係になることを発見した。これは、インドが人類の知識のうえにもたらした不滅の貢献である。ヨギは、呼吸を不必要にする独特の技法によって、ふだん心臓の鼓動を維持するために消費されている生命力を心臓から解放し、この解放された生命力を、霊的進化の促進というより高い目的のために利用するのである’」
「クリヤー・ヨギは、意思を用いて自己の生命エネルギーを、脊髄の六つの中枢(延髄、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨の位置に在る神経叢)に沿って上下に循環させる。これら六つの中枢は、象徴的宇宙人間(筆者註:?)である黄道帯の十二宮に相当する。この鋭敏な脊髄の周囲に、わずか30秒間エネルギーを循環させるだけでも、人間の魂は微妙な進化を遂げる。30秒のクリヤーがもたらす霊的進化は、自然のままに生活する場合の一年分の霊的進化に匹敵するのである。」
但し、この驚異的な進化の速度を達成する為の条件が次のように記されている。
「中略・・・もしクリヤーを一日に八時間半で千回行ったとすると、このような一日は、自然進化の一千年に相当する効果をヨギにもたらす。即ち、これを一年間続けると、三十六万五千年に相当する進化がとげられることになる。こうしてクリヤー・ヨギは、自然が百万年かかってもたらす効果を、賢明な自己訓練の努力によって、わずか三年半で達成することができるのである。しかし、このような著しい進化の近道は、もちろん、熟達したヨギのみが取りうることであって、それは聖師(グル)の指導のもので、強烈な行から生ずる力に十分耐えられるだけの肉体と脳を注意深く訓練してはじめて可能となるのである。」
「クリヤーの初心者は、毎日朝と晩の二回、それぞれ十四回ないし二十四回のクリヤーを行うだけである(筆者註:SRFで教えている技法と完全に同じかどうか確信はないが、筆者は今ババジのクリヤー・ヨーガでこれと同等の段階を練習している)。そして、多くのヨギが、六年、十二年、二十四年、或いは四十八年で解脱を達成している(筆者註:2012年に向けて、この期間は短縮される傾向にあると筆者は信じている)。しかし、たとえ完全な解脱に達しないうちに死を迎えることになっても、クリヤーを行じたヨギは、過去の努力から得た良いカルマを次の生涯に持ち越して、再び至高の目標に向かって進化の道をたどるよう導かれるのである。」
そして特に筆者が気に入っているのが、引用文の最後の部分である。普通輪廻転生は、転生の都度過去の記憶を全て消され、一から出直すことになるというイメージを持たれがちであるが、少なくもこの「クリヤーを行じた者は、過去の努力から得た良いカルマを次の生涯(筆者註:来世)に持ち越して、再び至高の目標に向かって進化の道をたどるよう導かれるのである」と書いてある。これは、解脱を目指して修行する者を非常に勇気づけるメッセージであり、筆者もこの言葉を信じて2010年10月末にババジのクリヤー・ヨーガ(筆者註:既述した通り、SRFと完全に同一ではないかも知れない)の第一回目のイニシエーションを受けた次第であるが、来世と云わず、何とか2012年までに解脱に至ることができないだろうか・・・と言うのが筆者の切なる願いである。
尚、このブログは書き込みが出来ないよう設定してあります。若し質問などがあれば、wyatt999@nifty.comに直接メールしてください。