アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

第12章 万教帰一 ⑧第一イニシエーション

2011-01-21 06:06:29 | 第12章 万教帰一
筆者は『完全アセンション・マニュアル』(以下、同書A)を読んでからと云うもの、何とかSRF(本拠地はロス・アンジェルス)のクリヤー・ヨーガの呼吸法を修得したいと思い、日本においてその技法を伝授してくれる所が無いかインターネット等の検索を通じて捜していたのだが、どうしてもSRFの日本支部が見つからない(多分存在しないのではないかと思っている)。更に、この技法の伝授を受けるためには、事前にかなりの準備期間が必要であることも同書Aを読んで判っていた。その部分を引用すると、

「こうしたタイプの呼吸法の習練は、資格ある教師による正しい指導のもとに行わないと、大きな危険を伴う可能性がある。その点、SRFは正当で安全なコースと思われる。かりに問題があるとすれば、イニシエーションを授かるためには、一年の授業を受け、さらにホン・ソウ音の瞑想を半年、なおかつエネルギー化の習練を半年ほど続ける必要があるという点であろう。そうした上で、自己の体験を書類につづり、イニシエーション授与の申請書と共に提出しなければならない。因ってこうした全ての過程を終えるのに二年ほど費やすことになり、パラマハンサ・ヨガナンダをある種の導師(グル)或いは教師として受け入れている必要がある。」

筆者は、仮にクリヤー・ヨーガの技法を修得するのに、SRFのみが正当な組織であるのであれば、イニシエーションの伝受までに2年を費やすことも止む無しと思っていたのだが、これを読み終えた時期は既に2010年の9月後半で、アセンションに向けたエネルギーが加速し、最高潮に達する(と筆者が信じている)2012年12月まで僅か2年と3カ月程しか残されていなかった上に、同書Aにはもう一つの選択肢として次のような一文が書いてあった。

「クリヤー・ヨーガには別の選択肢もあり、別の教師たちもいる。マーシャル・ゴーヴィンダンが『ババジと18人のシッダ』と題した素晴らしい著書を上梓しているが、もしこの道に興味がおありなら、是非一読をお勧めしたい一冊である。この本には詳しい情報や、実践を望む人のための連絡先が掲載されている。私は直感的にゴーヴィンダンに好意を抱いているが、彼がパラマハンサ・ヨガナンダが学んだものと全く同じクリヤー・ヨーガの技法を教えているかどうかは、私の知るところではない。彼は別の教派に属しているからである。しかし、いずれの教派もババジをマスターであり教師であると見なしており、ババジ自身も両教派に姿を見せ、教えを伝授しているのである。」

以上の経緯があった上で、昨年(2010年)10月26日に『ババジと18人のシッダ』(以下、同書B)を読み終え、是非このクリヤー・ヨーガのセミナーを受講したいと思ってインターネットで検索してみたところ、10月の30日と31日に武蔵小金井の教室で第一段階のイニシエーションが行われることを知り、翌10月27日に早速申し込みのメールを送信した。ところが、帰って来た返事は、生憎5名の定員は既に埋まっており、11月に同じセミナーを開催するので、そちらを受講して欲しいとのことであった。待っても1カ月のことなので、それはそれで仕方が無いかと10末のセミナー参加は諦めていたところ、10月29日に講師からのメールで、10月30日からのセミナーで欠員が生じたので参加してはどうかとの連絡があり、即座に受講の申し込みを行った(その週末は珍しく台風が関東地方を直撃するとの予報が出ており、天侯を心配した人が欠席したのかも知れない)。又、その日は奇しくも、10月初旬から通勤電車の中で同書Bと平行して読み進めていた『バガヴァッド・ギーター』(ヒンズー教の聖典、以下ギーター)を読み終えた日でもあった。何故そんなことを敢えてここに書くのかというと、クリヤー・ヨーガの第一イニシエーションを受講する前に、ギーターを読んでおくことが推奨されているからであり、全ての物事が目的に向かって絶妙のタイミングで運ぶ、シンクロニシティを感じたからである。尚、ギーターに就いては近々説明する予定である。

それでは、第一イニシエーションにおいて、どんなことが学べるのであろうか。以下は、
HP(http://www.babajiskriyayoga.net/japanese/home.htm)からの引用である。

第1段階目のセミナーでは次のことを学びます。
1.くつろぎ、エネルギー、若返りをもたす18種類のポーズ
2.クリヤー・クンダリニー・プラーナヤーマとして知られ、
  精妙なエネルギーを目覚めさせ循環させる6種類の呼吸法
3.無意識の浄化、マインドの統御、真我と実在の認識をもたらす7種類の瞑想法
まず、誓約書兼申込書を提出していただきますので、
参加ご希望の方はメールで問い合わせ下さい。

以上がHPでの説明であるが、この最後に出てくる「誓約書兼申込書」の「誓約」の内容は、家族であれ友人であれ、決してババジのクリヤー・ヨーガの技法を明かさない、又他のヨーガの技法のように装って、この技法を明かさないというものである。従って、筆者はここで技法の内容に就いて具体的な説明をすることは出来ないのであるが、それを実践した上での(未だ2カ月強であるが)感想を述べることは許されると思うので、以下簡単に説明しておきたい。

先ずは一番目の、18種類のポーズ(アーサナ)であるが、これは同書Bにおいても紹介されているし、これを紹介したDVDを購入することも出来る(ババジのクリヤー・ハタ・ヨーガで検索すると出てくるが、筆者は研修を受講した後に購入し、11月中旬にこのDVDでの練習を開始した)。筆者は、10月中旬頃から、以前買った別のヨーガのDVDを使って、事前に2週間程は練習していたのであるが、この18種類のポーズは、第一イニシエーションの当日(二日に亘って指導される)ぶっつけ本番で行った。この中には簡単なポーズや、以前別のDVDで練習したことのあるポーズも有ったが、結跏趺坐で行うポーズ(魚のポーズやヨギ象徴のポーズ。但し、初心者は当初胡座や半跏趺坐でも良いことが後に判った)や、筆者が苦手とする、大きく体を反り返らせるポーズ(弓のポーズや蛇のポーズ)が多々含まれており、それらに関しては文字通り手も足も出ない状態であったので、研修の当日は殆ど、講師のポーズをただ見て突っ立ているような状況であった。しかしその後約2カ月間続けてみて、短時間であれば何とか結跏趺坐も組めるようになったし、体を反り返らせることもそこそこ出来るようになってきた。そしてその上での印象であるが、夫々のポーズは次のような点も含めてクンダリニ昇華(これは未だ自身で体験したわけではないが)のみならず、それ以外の面でも有効だと思われる。以下箇条書きにすると、

1) 体全体を柔軟にし、プラーナ・エネルギーの流れを良くする。
2) 背骨や内臓へのマッサージ効果があり、体を強壮にする。
3) クンダリニ・エネルギーの通り道であるナーディー(気脈)を浄化・整備する。
4) 体に溜まった、不要なエネルギーのブロックを解消して毒素を排出し、体を浄化する。
5) ムーラダーラや、サハスラーラ等のチャクラを適度に刺激(覚醒?)する。

更に同書Bでの説明を簡単に引用しておくと、「ポーズにはストレスを軽減する効果があり、あらゆる状況でバランスを保つことを可能にしてくれる。持続的な自覚を保ちながらこれらの技法を実践することは、瞑想に入る為の準備となる(筆者註:従って瞑想の前にこのポーズを行うのが効果的である)」とのことである。
但し、若し読者の方がこのDVDを使ってヨーガの練習を開始する場合は、予め『ババジと18人のシッダ』の解説(注意事項)を良く読み、特に頸椎などを痛めないよう、徐々に体を慣らしながら、2-3カ月、場合によっては半年位掛けて修得するつもりで、じっくりと取り組むことを薦めたい。

次は二番目のクリヤー・クンダリニ・プラーナヤーマであるが、先ずは同書Bから、その説明を引用しておく。

「呼吸を統御する科学的な技法であるクリヤー・クンダリニ・プラーナヤーマは、ババジのクリヤー・ヨーガの中で最も重要かつ潜在力を秘めた技法である。この呼吸法はムーラダーラ・チャクラに眠るクンダリニを覚醒させて、それをナーディーのネットワークを通して体に送る。規則的な呼吸法の実践によって、実践者は全てのチャクラとそれに対応する意識を徐々に覚醒させて、存在の全ての次元において活力に満ち溢れた状態になる。この状態はさらに自己実現や呼吸が停止するサマディーの状態へと至る。」

これはHPに書いてある通り、6種類の呼吸法で構成されている。6種類の呼吸法の目的は夫々異なるようであるが、その主たる効果(筆者が持った印象も含む)を要約すると、
イ)クンダリニ・エネルギーを覚醒する為に、ムーラダーラを刺激する、
ロ)クンダリニ昇華で主要な役割を果たすスシュムナー、イダー、ピンガラーの各ナーディーを浄化し、強化する、
ハ)サハスラーラ・チャクラ(頭頂部のクラウン・チャクラ)を刺激して開く
といったことになると思う。筆者の推測だが、この最後のサハスラーラを開くのは、クンダリニ・エネルギーが背骨(精確にはスシュムナー)に沿って頭部に上昇し、それが更に頭頂を突き抜けて、宇宙意識にまで繋がり、自己と宇宙意識の融合を果たす為に、このサハスラーラを開くことが重要なのではないかと思っている。
これら一連の呼吸法はかなり難しく、講習を受けた当初、筆者はこれら全ての呼吸法を本当にマスター出来るようになるのだろうかという一抹の不安を覚えたが、1カ月を過ぎた頃から多少なりとも様になってきたように感じている。

最後に瞑想法であるが、先ずは同書Bの説明を引用しておく。

「人の心は“欲望”というワインに酔いながら、“プライド”という蜂に突き動かされている猿に似ている。心を統御する科学的な技法である“クリヤー・ディヤーナ・ヨーガ”(筆者註:クリヤー・ヨーガの瞑想法のこと)は、御しにくい心を統御するための一連の瞑想法である。透視、聴覚によらず音を聞く力、さらにまた、超越的な感覚などに対応している。第一の瞑想法は抑圧された欲望、恐れ、記憶の全てが宿る潜在意識を浄化する。引き続く瞑想の技法によって、集中、黙想、持続的に自覚の状態を保つ能力を培うことで、徐々に集中力を増したり心の潜在能力を覚醒させる。こうして人は遂に真の自己に目覚めて、存在の5つのレベル(筆者註:肉体、生気体、メンタル体、知性体、霊体)の全てにおいて幸福を見出すようになる。」

筆者は第9章⑥において、アセンションに至る為の条件として感情体の浄化が必要であることを述べたが、マーシャル・ゴーヴィンダン師がこの瞑想法で第一に取り組むのはやはり潜在意識の浄化であると言っているのは興味深い。但し、その先の“集中”や“心の統御”はなかなか難しく、正直なところ現時点で筆者は悪戦苦闘している状態である。

以上は、筆者がクリヤー・クンダリニ・ヨーガの第一イニシエーションを受講するに至った経緯と、そこにおいて修得される技法の概要であるが、実はこれ以外に重要なファクターを説明しておく必要がある。それに就いては次週に取り上げることにしたい。

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