シニア留学風土記

リタイア後、日本を脱出して世界を散策したいと旅立つ。英語生活の勉強も兼ねている。その様子を書き綴る。

真っ青な蝶の名はユリシス

2008-10-21 11:49:55 | Weblog
 キュランダで目撃した幸せを運ぶ蝶は、Ulysses Butterfly(ユリシス・バタフライ)だった。周りが黒で少し紫が入っていて、真ん中が目も覚めるような青である。大型の蝶である。

 熱帯雨林は山がちなところにあるから、そう簡単に人が入れない。その中でこういう生物が生きているのである。悠々と飛んでいるように見えた。色が鮮やかなので遠くへ行っても、いつまでもいつまでもその青が消えなかった。深く感動してしまった。博物館で標本になったユリシスを見ることはできるだろうが、生きて悠々と雨林の中を飛んでいるユリシスはそう見られないだろう。それで見たら幸せになれるというジンクスが生まれるのである。

 人は何にでもその希望を託す。ユリシスを見たとき、その実感が持てた。

 火曜日だがやや疲れが出たのか、ぼんやりしている。月曜日は気が張っていてそうでもなかった。疲れがあとで出るのは年のせいだ。だが、時間がかかる宿題が出てしまった。長文のリーディングである。授業時間で速読させるには長すぎるという場合に宿題となる。今日はそれをざっと読んで早く寝ることとしよう。半ばで完了形の理解をものにしようと目標が定まったばかりだが、今日は仕方がない。

 現在、過去、その継続形、現在完了、過去完了、その継続形、未来、Modal(助動詞系)など、すべてが入り混じって使い、交差しているような文章を読んだり、文章を書いたり(使う)するのが、難しい。話す(使う)のはもっとむずかしい。
 
 ともかく文法を「気にするな」という仕方で、いままで話す力を主に目指して学習してきたが、高度な段階に一歩踏み出すのは文法の力が大きいと感じ入るこの頃である。(しかし、なお今でも初級の段階では文法シラバスによる学習は学習者を萎縮させるだけだと考えるから、リスニング・スピーキング学習だという考えは変わらない。)