シニア留学風土記

リタイア後、日本を脱出して世界を散策したいと旅立つ。英語生活の勉強も兼ねている。その様子を書き綴る。

宿題が大変

2008-10-02 11:32:42 | Weblog
 宿題が大変である。予習復習の余裕がなくなった。
 昨日は、三つのエクササイズ問題とライティングの宿題があった。全部やり終えたとき、目がショボショボした。目がショボショボするのは脳に悪いそうだ。脳がこんがらがっている証拠なのだそうだ。しかし、宿題はせねばならない。

 宿題がある意味面白かったのだ。何でもよいから「クレームをつける手紙」を書けと言われた。それを先生宛にEmailで送れ、と言われた。ライティングでクレームをつける手紙などのケース、ネガティブなトピックの要するに作文である。英語圏ではこういう仮想の状況設定で作文を書かせる、とくにネガティブな状況での作文は当たり前のこととなっている。
 
 日本ではどうだろう、楽しかったことを書け、一番印象に残ったことを書け、などポジティブな内容を書かせることが多いのではないだろうか。けれど、ネガティブな状況設定でものを書かせると、いやでもそういう状況に陥ったらどうするかを考えねばならない。言葉を使う場面は、ポジティブな場合だけではない。だからわざわざそういうトピックを設定するのだと思う。一度でも考えたことがあれば実際にそういう目に遭ったとき、自然に対応することができるようになる。それが狙いだと思われる。

 母国語教育でも、そういう教育ができると強い国民形成ができるのではないかと感得した。善、清、美などばかり教わる文学国語教育では、言葉教育として、負の状況に対応できない人々を生み出すような気がする。文句をつけるときに上手に文句をつけられる人間形成を目差せばいいのである。「クレームをつける」いい問題であった。こういう宿題がなければ考えもしなかったことを書いた。上手にできたかどうかはわからない。今朝出したばかりだ。