シニア留学風土記

リタイア後、日本を脱出して世界を散策したいと旅立つ。英語生活の勉強も兼ねている。その様子を書き綴る。

熱帯雨林キュランダへ

2008-10-18 14:33:38 | Weblog
 姉親子と熱帯雨林キュランダへ行った。世界遺産になっている熱帯雨林である。一度は行ってみたいと思っていたので、姉親子が行くのならと学校を休んで行って来た。まずスカイレールに乗ってキュランダまで行った。このスカイレールで熱帯雨林を見おろすよう観察するコースになっている。広大広域な熱帯雨林である。

 最初の停留所で降りて30分ぐらい散策しながら熱帯雨林を間近かにみた。そよ風にあたりながらの熱帯雨林の中の散策は、オゾンもいっぱいでこれ以上の気持ちよさはないと思ったぐらいだ。私の足でも25分~30分で歩ける距離で車椅子の人でさえ、散策できていた。木々の名前がわかる人ならもっと楽しめるに違いない。

 次の停留所では深い渓谷の中のバロン滝が見える場所でスカイレールを降りて、やはり20分ほど歩いて滝をみた。大瀑布というほどではないが、数本に別れている相当の高さがある滝だ。3~4段になって下に落ちている見事な滝だった。

 このスカイレールに乗っていた間に体が真っ青な大型の蝶を見た。それはキュランダで見られるとても美しい蝶として有名なものだった。今、資料を忘れて名前が不明だが実際に熱帯雨林の中で見られたことはラッキーなことだったらしい。それで3回目撃できれば幸福になれるというジンクスがあるそうだ。キュランダについてすぐまた目撃できて姉親子と騒いでしまった。しかし、3回目の目撃はなかった。

 代わりにというのも変だが、ワニの子どもかと思うようなものすごい大型のトカゲを4匹見た。昼食のレストランのなかに堂々と入って来たのである。私は爬虫類系が苦手なので、外側のテーブルで食べようとしていたのだが、ギャーギャー言いながら移動して奥のテーブルに移ってしまった。背筋が寒くなる意気地なしである。慣れているような観光客は、平気で傍によって写真を写していた。姪も最初はギャッと声を上げたが、あとは割合平気で写真を撮っていた。野生の動物がそこここに見られる国である。

 帰りはキュランダ鉄道に乗った。渓谷を巡る1時間45分のレトロな列車である。なんと1891年開通の鉄道である。100年以上も前によくこのような鉄道をこの深い熱帯雨林のなかに開通させたものだと思う。英国の産業革命の科学技術がオーストラリアにも持ち込まれたのだと思う。今なら環境問題で生態系を壊すということで、貴重な熱帯雨林の中にこのような鉄道にせよスカイレールにせよ構築するのは無理であったろう。世界遺産指定でこれ以上の開発は計画されていないと考えられる。

 ケアンズは空気がきれいで、大気汚染激しいチリから来たクラスメートの息子が喘息ほどではないが咳をしょっちゅうしていたのが今は咳を全然しなくなったと聞いた。これだけの熱帯雨林があれば、CO2などかなり吸収されてしまうと考えられ、その話を納得した。やはり熱帯雨林、樹木、山、木々、植物は保護されなければならないと改めて思った。