デンスケ

携帯型の録音機のことをデンスケと呼ぶのは小学生の頃から知っていたが，その由来は知らなかった．戦後，ラジオ放送が街頭に出て生の声を録るようになった頃，新聞の 4 コマ漫画「デンスケ」のキャラクターが肩に録音機を下げていたことからそう呼ばれるようになったらしい．15 へぇ（いずれ分からなくなる単位を...）

Summaron f=3.5cm 1:3.5

35mm を常用するようになってきて，ライカレンズが欲しくなってきた．ひと仕事終えた自分へのご褒美として購入．製造番号は 1018344. オーバーホール済みでヘリコイドも軽い．というか，絞りに対してヘリコイドが軽すぎて，絞りリングを回すとヘリコイドが回ってしまって絞りが変えられない．調整可能なようならちょっと頼んでみよう．

店頭では，この個体と同レベルのものとフードにヘコミ傷があるものがあったのだが，レンズが最もきれいだったのがこの個体．同レベルのものは後玉にひと筋のキズを見つけてしまったし，フードヘコミの個体はやや曇りがあった．

さっそく使ってみなくては．

悪魔の飽食

森村誠一の「悪魔の飽食」を読んで衝撃を受けたのはいつのことだったろう．中国人をマルタとして人体実験に使った事実とそのデータを取引に使って戦後を生き延びたこと，しかしその時に培われた技術が戦後の医学に貢献して多くの生命を救ったこと．取り返しがつかない誤りを踏まえて，どのようにその償いをしていくのかという戦後処理の問題はここにも大きく横たわっている．

今日の新聞記事は，このデータをアメリカに売って報酬を得ていた 731 部隊の隊員がいたということを伝えている．これは明らかに誤りを重ねる行為だ．そのことが明らかになった戦後 60 年目の終戦記念日である．