イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

結果報告

2013年08月04日 | 術後4年~

吹奏楽コンクール。
‘ちょん’の中学校は銀賞に終わった。

「これが最後になるかな」
今朝は‘ちょん’の大好きな甘辛ハムカツのお弁当を作り
出掛けようとする‘ちょん’を呼びとめて抱きしめた。
何か言葉をかけようと思ったけれど
感極まって声が震えそうになり、無言でぎゅーっ。
「いつも通りの‘ちょん’で頑張れ!」 と言うのが精いっぱい。
肝心な時にダメな母。

昼前、近所のスーパーでヤクルトを50本購入。
学校での最終練習を終えて
お弁当を食べている‘ちょん’たちのところへ差し入れ。
先輩や保護者から差し入れがある度に
「全員分買うって大変でしょ?」 とか言いつつ
誰が何をくれたとか嬉しそうに話していたので
こりゃ自分も親から差し入れしてもらいたいのかな?なんて。
「うちも何か持って来てよ」とは言わないところが意地らしい。
安い差し入れで申し訳ないけど、喜んでもらえたかな。

昼過ぎに実家の父が来て
五人揃って私の車でコンクール会場へ向かった。
今年は新潟市りゅーとぴあ、初めての会場。
ケチって高速を使わず下道で行ったが、渋滞せず1時間半位で到着。
15時の休憩後の演奏から鑑賞した。

会場は正面にパイプオルガンがあり
2階席と3階席はかなり高低差があってビックリ。
まるで野球のスタジアムの様で下を覗いたらクラクラしそう。
最初2階席に座ったが
よく見えないので1階席に移って‘ちょん’の出番を待つ。

16時25分、演奏開始。
本日出場中最後から2番目の演奏。
エンターテインメントマーチもピータールも
今までで一番の演奏だったと思う。
‘ちょん’が時々にやけながら演奏しているのが笑えた。

最後の1校の演奏後、休憩をはさんで表彰式。
演奏順に各校の部長が症状を受け取る。
‘ちょん’の学校の部長が中央に立ち、結果が読み上げられた。
「○○中学校、銀賞」

あぁ…

一瞬で部長の表情が崩れ、泣き顔に。
3階席で発表を聞いていた部員を見ると
顔にタオルを当てている子が数名。
‘ちょん’は力が抜けたように椅子に斜めにもたれている。
こうして‘ちょん’の吹奏楽部の活動は幕を閉じた。

帰りも下道で帰ったが、バイパスに乗るまでがかなりの渋滞。
‘ちょん’のお迎え時間ギリギリになってしまった。
家に戻らずみんなを乗せたまま中学校に行ってみると
ちょうど‘ちょん’が歩いていた。
「お疲れ」と声をかけてみるも、表情は暗い。
それ以上は特に声をかけなかったが
「あのね、講評で『スネアドラム、ブラボー』って書いてあったんだよ」
‘ちょん’の方から口を開いた。
何か明るい話題を、と気を遣ったのだろう。
私も今日の‘ちょん’のスネアはとっても良かったと思ったので
「おー!良かったじゃん。お母さんもそう思ったよ!」と答えた。

そんな話をしているうちに家に着き、荷物をおろして
‘ちょん’の「チーズハンバーグが食べたい」というリクエストに応え
びっくりドンキーへ。
父の車に‘ぼんこ’と旦那が乗ったので、私と‘ちょん’二人。
「着くまでちょっと寝ててもいいよ」と声をかけたが
「ううん、大丈夫」と。
特に会話はせずにいたが
‘ちょん’がひとことふたこと今日の出来事を話した。

びっくりドンキーは20時過ぎにも関わらず席待ちで混んでいたが
しばらく待ってすぐ座れた。
娘たちは二人ともチーズハンバーグを注文。
私は‘ぼんこ’のを分けてもらうことにした。
待っている間、旦那が「先生なんか言ってた?」と一言。
‘ちょん’は特に何も言わない。
まったく。
男ってのはどうしてそうも気が利かないものか、デリカシーに欠ける。
「お弁当全部食べられた?」っだか何だったか
私が違う話題に切り替えた。

美味しいハンバーグでちょっと元気が出てきたのか
徐々に結果や会場での様子、友だちとのことなど話し始める‘ちょん’。
落ち込んではいるだろうけれど、今日の演奏に悔いはないようだった。
「みんな間違えたとか言ってたけど、自分は間違えたとこないと思う」
と、珍しく満足感たっぷりの発言。
今までは毎回「今日はダメだった」と納得いかない発言ばかりだったので
最後の最後に満足できる演奏ができたと言えたことは
それだけで十分良かったと思う。
やり遂げた喜びを感じられたのなら、母も嬉しい。

‘ちょん’は食べる前から宣言していた通り、デザートにパフェを食べた。
‘ぼんこ’はお腹が痛いと言って食が進まず、ソファ席でごろごろしている。
それでもやっぱりアイスが食べたくて
「ちょっとよくなった」と‘ちょん’のパフェを二口ほどもらって食べた。
今日の夕食は父からのご馳走。
三年間、毎年‘ちょん’の演奏を聴いてくれたことと共に、父には感謝。
ありがとう。

私は‘ぼんこ’が予想以上に残したハンバーグを食べ過ぎたようで
お腹が苦しい。
何とか家まで運転して、ソファに倒れ込んで眠ってしまった。
その間に娘たちはお風呂に入り、‘ぼんこ’は「寝るね」とベッドへ。
‘ちょん’はしばらくLINEをして
ウトウトしている私とちょっと話してからベッドへ。
二人とも今日はお疲れさま。

‘ちょん’が演奏中にやけていたのは
「だって先生が『笑顔で』って言うから」
あれは笑顔だったそう。
金管&木管は笑顔難しいもんね。
顔がフリーの人たちで笑顔を見せるしかないわけか。

母もさすがに疲れた。
新潟まで往復120km、脚が筋肉痛。
明日は病院、それもCT検査だってのに、体休めなきゃ。

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