ウィッシュ研究所

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最新行動心理学-3

2009-12-13 | 応用心理
時間割引率と双曲割引 「最新の行動心理学」の最後に、「時間割引」の話。・・・お金をもらえるとして、今日の1万円と1年後の1万円+αとでは、「+α」がどのぐらいだったら1年待つことが出来るか?~これが時間割引率(将来を割り引くこと)といいます。今日の1万円と1年後の15000円とが等価と捉える場合は割引率は50%となる。この5000円を待てない人は多い。つまり時間割引率は「せっかち度」なのです。近視 . . . 本文を読む

最新行動心理学-2

2009-12-12 | 応用心理
インフォーマル集団の現状! 「インフォーマル集団」とは「フォーマル集団」に対しての概念で、まずフォーマル集団とは「上位集団」ともよばれ“公式な集団”を指し、会社・自治体・学校・軍隊・労組・学会・財団・ボランティア集団などの目的達成のための組織のことです。これに対して「インフォーマル集団」は「下位集団」ともよばれ、フォーマル集団の内部などに自然発生的に形成された、非公式な私的なつながりの「集団」・・ . . . 本文を読む

最新行動心理学-1

2009-12-11 | 応用心理
マズローの欲求五段階説の活用。有名なマズローの「欲求五段階説」は古くから多くの行動心理の分析に応用されてきました。ご存知の通り、これは人間の欲求を下位から上位までの段階で説明したもので、人間の欲求は下位から「基本的欲求」・・(食欲と性欲)がまずありきで、これが人間の欲求の“最優先事項”で、これが満たされることが必須となっています。これが満たされると、人は次に「安全に対する欲求」を満たそうとし、それ . . . 本文を読む

最新経済心理学に学ぶ-3

2009-11-17 | 応用心理
ナイトの不確実性 経済心理学・・特に人間の非合理的経済行動は前回までのように多くあげられますが、特にサブプライムローンに関連して昨今注目されているのが、不確実性とリスクとの区別が出来ない楽観的心理についての理論~「ナイトの不確実性」の多くの再評価論議なのです。 保険でいうと自動車事故は統計的確率的に推測できるもので、これを「リスク」と呼んでいるわけですが、地震などの天変地異や戦争などは企業の統計力 . . . 本文を読む

最新経済心理学に学ぶ-2

2009-11-16 | 応用心理
感情経済(2)-ピークエンドの法則 前回に引き続き、人間の経済行動、経済心理での「非合理性」「感情性」についてもう一つ。「ピークエンドの法則」・・・経済の快・不快の記憶は、その経験のピーク時とエンド(終了)時の快不快の程度によるというものです。ことわざにある「終わりよければ全て良し」につながるもので、「非合理性」は“経済行動・心理”のなかには多くあるものなのです。 "サブプライムローン問題”では「 . . . 本文を読む

最新経済心理学に学ぶ-1

2009-11-15 | 応用心理
感情経済(1)-プロスペクト理論 今日は、“微妙な経済心理”の話です。行動心理学に「プロスペクト理論」というものがあります。これは、リスクを伴う行動決定がどのようなものかを理論化したもので、次のような例で示されています。例1: A~確実に50万円儲かるものと、B~50%の確率で100万円儲かるか一銭も儲からないかのものでは、大半の人がAを選ぶ。・・・しかし例2では別の結果がでています。例2: A~ . . . 本文を読む

ゲームの理論-3

2009-10-03 | 応用心理
ゼロサム・ゲーム これも「ゲームの理論」の一つで、ゲームで各人がどのようなストラテジーを行っても、その各参加者の損得の合計がゼロになるという考え方のことです。誰か1人得をすれば、他の参加者がその分損をするということです。 これに対して「非ゼロサム・ゲーム」では、ストラテジーによって両者の合計がゼロにならず合計が利益となる場合や、合計が損失となる場合をいいます。個人間に共通の利益を求めて、一種の同盟 . . . 本文を読む

ゲームの理論-2

2009-10-02 | 応用心理
囚人のジレンマ これは「ゲームの理論」のなかでも代表的なものです。「囚人のジレンマ」とは、囚人を想定したもので、複数の共犯者が隔離され、コミュニケーションを断たれた状態をモデルとしています。 囚人がそれぞれ別々に自白を強要された場合、Aが自白すればAの罪は軽減される代わりに、Bの罪は重くなり、Aが黙秘を押し通せばBを罪に陥れることは無いものの、一方共犯者であるBが自白した場合A自身の罪がより重くな . . . 本文を読む

ゲームの理論-1

2009-10-01 | 応用心理
ゲームの理論の有用性 2者がゲームで勝敗をつけようとする時、各自最大利益のための最良のストラテジーを駆使するものです。しかし相手も同目的でのストラテジーを行使しようとするものであり、互いに相手の戦術を考えてのストラテジーを行っていかなければならないということになります。これはチェスやオセロ、将棋と同様なもので、これを現実の戦略に応用しうる理論としたのが「ゲームの理論」です。 つまりゲームの理論は、 . . . 本文を読む

家族療法-3

2009-09-03 | 産業カウンセリング
ナラティブ・セラピー(物語療法) この療法は家族療法への批判から生まれ、セラピーと言っているものの、思想的なものであり特別な療法はは特にありません。つまり、「ポストモダン」的思想からみた、家族療法のシステム論をモダニスト的と批判し、具体的には「社会構成主義」・・つまり「物事に真実と言うものは無く、それぞれの視点から社会のなかで構成されたものである」とする認識論をベースにしたものです。 ナラティブ・ . . . 本文を読む

家族療法-2

2009-09-02 | 産業カウンセリング
IP~患者とみなされた者と家族のライフスタイル 家族療法では、家族の中で症状や問題を持つ人を「IP (identified patient)~ 患者とみなされた人」として,その人だけを患者扱いとせずに“家族システム全体”をそのIPの症状を通して観ていくものです。 IPはその集団(家族・職場等)から病気などのレッテルを貼られているが、実は病気であるIPを皆で守る形で、他のメンバーや集団全体の病気を隠 . . . 本文を読む

家族療法-1

2009-09-01 | 産業カウンセリング
ファミリーシステム 家族療法とは来談者のみでなく、来談者の“家族全体”を視野に入れてカウンセリングする療法です。それには「システム論的認識論」が基本となっています。 システム論的アプローチ・・「システムアプローチ」では、『人の問題は一人では起きず、家族や職場などルール化されたシステムの中で起っている』と認識します。この人間の相互関係の中のコミュニケーションのルールを発見し、それに介入し、処方してい . . . 本文を読む

認知療法-3

2009-08-03 | 産業カウンセリング
ビリーフ・・信念認知療法の一つであり、古い歴史のある「論理療法」のアルバート・エリスは、『人の悩みはその人の《非合理的な思い込み》によって生じるとして、次のような公式を示した。ある「出来事(例:仕事の失敗)-A」に対し、彼の「信念=ビリーフ(例:失敗したら一貫終わり)-B」があるための「悩み-C」が生じるとして、その《誤った信念-ビリーフ》を変えていく「反論(説得等をする)-D」を行う。これが『A . . . 本文を読む

認知療法-2

2009-08-02 | 産業カウンセリング
リフレーミング・・「言い換え」前回の“マイナスのスキーマ”の話に象徴されるように、認知療法では、人の問題行動や精神的苦痛とは“誤って学習した考え方・イメージ・記憶に基づいている”とし、このいわゆる「認知の歪」が固定化・習慣化して自己否定につながり、環境を非現実的に捉え、誤った行動が維持されると考えます。この「認知の歪」を変えることによっての行動の改善を図るのです(角張,1990)。 このような認知 . . . 本文を読む

認知療法-1

2009-08-01 | 産業カウンセリング
スキーマ・・「人生の枠組み」と「認知の歪」 いまカウンセリングでは行動療法とともに主流である「認知療法」は様々な応用が可能です。認知療法とは、《物の見方を変えてみる》方法・・例えば、コップの水の残量を見て「もうこれしかない」と考えるか、「まだこんなにある」と考えるか、心の持ち方を変えてみる療法です。それでそのキーとなる概念が「スキーマ」です。「スキーマ」とは心理学では社会で学習・経験の蓄積のことで . . . 本文を読む