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日常の何気な写真中心に

宮崎遠征再び

2017年12月24日 | 歴史雑感
再び西都原古墳群へ!
 
昨年8月に宮崎県の古墳チェックに行きましたが、今年12月に再び宮崎県へ古墳を観に行ってきました。
どうせなら違う古墳を観に行けば?と思うのが普通でしょうけど、なぜ宮崎か?
 
去年の訪問が消化不良でした。
訪問先のメインとした西都原古墳群。
この古墳群は300基以上の古墳があります。
そして密集して膨大な古墳が存在します。
 
自分が通常古墳を観る場合は、あるメインの古墳1基を観ることがほとんどです。
この場合の古墳の観かたはおおよそ決まっていて、
・ぐるっと回る
・周溝の存在で古墳のエリアを把握する
・のぼって上から眺める(盗掘跡があるかを確認)
・葺石の存在を確認
・横から段築の残り具合など保存状態を確認する
こんな具合です。
 
ただこの古墳への接し方では西都原古墳群はとても追い付かないし、そもそもの群が巨大すぎて
全体の把握をしっかりした上じゃないと微妙な違いなど比較すらできないのです。
比較が飛び火しすぎますが、釣りで例えると
・野池の攻め方・・・いつもの古墳のチェックの仕方
・ダムの攻め方・・・巨大古墳群のチェックの仕方
という具合にしっくりきます(笑)。
実際昨年の備忘を書こうにも整理できないまま過ぎ去りました。
 
ということでとにかく作戦をしっかり立て直し、西都原古墳群をしっかり観るために再び宮崎へ赴いてきましたので古墳の整理を年末年始したいと思っています(マラソンもないし!)。

『画像解析によって判明した古墳墓碑』 詳細

2013年07月14日 | 歴史雑感
今年の目標の1つとして墓碑の解析にトライしてみたいというのは前に書きましたが、
詳細に墓碑サンプル解説がされた本書が発刊されたというのは何というタイミングの良さでしょう。
秋にかけていつもの奈良遠征時に、解析用の写真を撮ってこようと思っているのですが
何といってもいつも短時間の強硬スケジュールであって、墓碑候補を散策しながら探す愉しみを
満喫する時間はありません。
できる限りあたりを付ける必要があるのでその際の参考資料としては大変役に経ちました。
そうするとやっぱり次回も明日香村にこもる必要があるようです。
 
●中尾山古墳(墓碑解析からは草壁皇子)
 「・・・碑石保存状態が極めてよく・・・」に期待
●文武天皇陵古墳(墓碑解析からは倭姫)
 石垣に使われている石ということで見つけやすそう
●鬼の雪隠(蘇我馬子銘)
 明日香村内の散策名所の1つでわかりやすい
 しかしそんな石に馬子銘が隠れているなんて修学旅行時に知っていたら・・・
●都塚古墳(蘇我造姫銘)
 むき出しの石棺に文字が隠れているということで間違えようがないので
 ここは実はまだ未チェック
 
この4箇所を最重点撮影場所として時間をかけて調査をしつつ、時間があれば、真打の箸墓調査に時間を使いたい。
明日香村から箸墓古墳までは車で20~30分くらいしょうか。
そんなに移動に時間を使う訳ではないながらも、箸墓古墳の墓碑を探すのは難易度は高いようです。
 
●箸墓古墳
本書には、
「・・・墓碑の存在を知ってから・・・古墳の周囲を探しまわったが・・・碑石の影さえ発見できなかった」
と近くには無く、バスで移動中にバスの高い座席から
「箸墓を左に眺めながらバスが箸中の停留所に近づいたとき・・・国道沿いの民家の庭に・・・」
っと発見したそうなのです。
これは難易度高い!
この国道に関しては奈良県民でないながらもなじみ深く、ほぼ把握はできているのですが、民家の庭の中の石とは・・・。
バスに乗らなくちゃいけないかな?
 
ともかく墓碑調査候補のプランができあがりました。
 
当日は他にチェックとして
・赤坂天王山古墳
・ホケノ山古墳
が予定されているので忙しくなりそうです。
日程まったく未定だけど!
 
最後に書評としては、読むだけでは通常の学説からはかなり離れた情報なので面白くなく
実際のフィールドに出て調査をする際のガイド本としての位置づけだと良いかなと思います。
考古学は、何といっても現場で実際を見るのが一番ですから。
 
 ・池田仁三著 1800円