さらりーまん専科

サラリーマンの生活で気になった情景

けったいな朝日新聞の記事「東京電力供給力のウソ」

2011-08-01 17:33:02 | Weblog
本日の朝日新聞に東京電力の設備供給力、つまり供給能力と実際の供給力についての記事が出ている。

だが、これまでの大変だ節電せねばという記事を否定していないものだからチグハグな記事の仕立てとなっている。

節電を迫った東京電力のずさんなデーターを資源エネルギー庁は丸飲みにしてしまい、必要でもない過剰節電を求めてしまったとの記事。これだけで、節電要請や電力使用制限令などのデタラメを追及すればいいものを、過去の節電を求めた朝日新聞のスタンスの整合性を求めるためか、節電令発動1カ月で企業や家庭は大変だという記事を併合して出している。このため、朝日がなにを言いたいのかまったく分からない。

今日の記事を読んで朝日の読者はまともに判断できた人は少ないだろう。

ましてや、東電の供給能力の図表では正しい数字を使いながら、東電にダマされた朝日が浮き彫りとなっている。朝日の設備出力の出典は前回のブログで紹介した東京電力の昨年の数字。東京電力のホームページからIR資料室へ行く。その資料室の中の数表でみる東京電力の「電力供給設備」の28頁の図表。

東京電力の供給力能力は7810万kwとしている。だが、これは自社設備の能力ではない。他社受電までも含めた数字だ。自社設備によるものはあくまで6499万kwのはずだ。それを他社受電を含んだ数字をまず出して、それから震災で停止中の発電所や揚水発電でポンプの能力が限界で350万kwだダメだなどと相変わらず東電の言うがままの数字を出している。

自社発電に加えて他社発電などの電力量を加えていくのと、他社発電も含めた電力量から使えないものを引くのでは同じに見えるかもしれない。だが、他社受電も含めた電力から使えないものを引くのはごまかしがある。埋蔵電力を隠すだめだ。本日の記事には自家発電から購入として160kwが別に加えられているがこれは、経産省が埋蔵電力は160万kwしかないと主張した数字と奇しくも一致する。

経済産業省に気兼ねして、東電が出してきた数字そのままではないか。しかも、供給力からマイナスの根拠はあやふやだ。

東電、経産省に遠慮したような朝日の記事の作成方法。記者の頭もかなりの人間が東電、経産省に洗脳されていらっしゃる。

そもそも、計画停電も電力制限令もまったく不要だったことをチャント記事にして欲しいものだ。

それにしても原発難民を作った東京電力の罪を時とともに薄れさせてはならない。

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