さらりーまん専科

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自ら「原発必要」は詐欺話とホームページで訴える?関西電力

2011-12-07 14:40:03 | Weblog
関西電力のホームページにこんな注意書きがある。

「関西電力、関係会社社員名をかたる節電のお願い等に乗じた詐欺、窃盗や不審電話に注意」

どんな犯罪が横行しているのだろうか。だが、この注意を見て私は、大きなウソをついているのは関電自身であると白状しているのかと思ってしまった。

関西電力の八木社長はこの冬も「節電」のお願いをしている。曰く「停止している原子力発電所の再稼働に全力で取り組む」としている。原発停止で電力が足りないから「節電をお願いします」とのウソを相も変わらず続けているのだ。だから、冒頭の関電のホームページでの「関西電力をかたる節電に乗じた詐欺へのご注意」は「原子力必要は詐欺話ですよと告白しているのか」と誤読してしまったのだ。関電自らが「原発必要キャンペーンが詐欺話ですよ」と「注意」していると思ってしまったのだ。(そんな訳ないか。m(._.)m)

関電はこの冬、2月に原発が全停止するので「10%の節電」をお願いすると管内に呼びかけている。だが、本当に節電が必要なら、経産省・資源エネルギー庁が強制的に「電力使用制限令」を発動するはずだ。だが、この夏、東京電力と東北電力で発動した電力使用制限令は嘘っぱちで必要がなかったことがバレてしまった。東京電力の「計画停電」の必要がなかったことがバレたのと同じ構造だ。「原発がなければ電力が足りませんよ」のキャンペーンのウソが見抜かれ、同じ手法が使えなくなっただけだ。ましてや、東電は電力使用制限令下でも他社に余裕の電力融通を行えたことを忘れてはならない。

関電はこの冬も「でんき予報」を出している。だが、あいも変わらず供給力は嘘っぱちだ。今日はこれだけしか発電しませんと言っているだけで、本当の供給能力はもっともっと上だ。

関西電力の発電能力は何度も見てきたように3487万kw(資源エネルギー庁統計表一覧の発電所認可出力表で分かる)。

原発が定期検査に入ってすべての原発が止まればどうなるのか。
関電の原子力発電は976万kw。全ての原発が止まれば関電の発電能力は2511万kwということになる。

だが、他社受電量は昨年2月の実績で560万Kwもあるのだ(資源エネルギー庁統計表一覧の22年度の2-(3)最大3日平均電力の項目にあり)。2511+560=3071万Kw供給能力を持っている。

関電はこの冬、2月の需要を2665万Kwと想定している。他社受電だけでまったく大丈夫な数字だ。しかも、揚水発電もある。この夏は関電の揚水発電力を調べなかったが、奥吉野発電所120万Kw、喜撰山発電所46万Kw、大河内発電所128万Kw、奥多々良木発電所193万Kwの4発電所で487万Kwの能力があるのだ。設備容量的には506万万Kwとされている。

関電は、原発が動かないので揚水の能力がないと言い訳するが、夜間の余剰電力は他の発電で代替できるのでこれも詭弁に過ぎない。

つまり、関電は、原発がすべて止まった供給能力、2511万Kw。他社受電実績560万Kw、揚水発電506万Kw。合計3577万Kwの供給能力を誇っているのだ。火力発電所が度々停止しているが、それでも、能力てきには万全なのだ。さすがの経産省・資源エネルギー庁も、関電管内に「電力使用制限令」を発動するようなペテンは取れないのだ。

関電が本気になれば、他社への融通電力も可能なことを忘れてはなるまい。

関電・高浜の40年になるというボロボロの原発はもう二度と動かす必要もないのだ。関電の全ての原発を二度と再稼働などする必要はないのだ。

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原発の深い闇 2