さらりーまん専科

サラリーマンの生活で気になった情景

「電力供給義務をサボサージュする関西電力経営陣に怒れ!」経営者たちよ

2012-05-11 11:16:49 | Weblog
10日、関西電力が新たな電力供給見通しを出してきた。

曰く、大飯原発が再稼働すれば今年の電力見通しはわずかにプラスになるという試算だが、無茶苦茶な数字だ。昨日、日経新聞で大阪府市エネルギー戦略会議の委員である村上憲郎グーグル元日本法人社長が「奇妙な関電の試算」としてそのバカさ加減を指摘していたが、それと同じ類のもののようだ。

村上氏が指摘していたのは、関電はこの夏、495万Kwが不足する。これは大飯原発3、4号機の合計発電総量236万Kwよりはるかに上回る。再稼働しても足りないはずなのに、次のように説明したという。

(1)大飯原発が再稼働させてくれれば、不足すると考えている残りの260万Kwはできまる。
(2)原発の稼働によって揚水発電を130万Kw上積みできる。
(3)残りの130万Kwはなんとかする。できると思う。

まったく、馬鹿らしい、インチキ、ペテンな物言いだ。
要は、揚水発電を原発が動けば上積みできるというのだ。上積み前の揚水発電は239万Kwなのだが、これは、どうやってダムに水をくみ上げたのだろうか。もちろん、火力なりの「非原発発電」のはずだ。要は、本気で、最大限の努力をしない数字。経営努力しない数字、さぼりの数字を出してきているのだ。揚水発電は最初からフル発電させていないのだ。

また、(3)の残りの130万kwはなんとかする。というのはどういうことか。大飯を再稼働できれば、隠していた隠匿発電を出しますといっているのだ。

こんなペテンの数字を出す関西電力は株主になんと説明するのか。もはや関西電力は株式上場の資格を自ら捨てたといってもいいのではないか。

余りにもハラが立ってきた。冷静にならねば。

もう一度おさらいしよう。
関西電力の今年の夏の見通しを見てみよう。

■関電管内の今年夏の電力見通し

(1)大飯再稼働せず(政府試算)
原子力 0
揚水 239
火力 1923
水力 254
融通など 126
供給力合計 2542
ピーク電力 2987
電力過不足 ▼12・9%

(2)大飯再稼働(関電試算)
原子力 236
揚水 449
火力 1923
水力 254
融通など 126
供給力合計 2988
ピーク電力 2987
電力過不足 0・0%

そもそも、この数字自体が不思議だ。火力が1923万Kwとなぜか、関電の供給能力を上回る数字が提示されている。ここで、すでに他社受電の数字を加えて、別項目を立てるべき他社受電の数字が大きくならないようにとの統計上の操作がされているようだ。政府はすでにこの段階で関電の数字をそのまま右から左ヘ流しているだけのようだ。

広瀬隆氏が教えてくれるように資源エネルギー庁のデータをもとに計算すると次のようになる。

■今年の夏の関電の本当だろう電力見通し

原子力 0 
火力 1456  →関電の供給能力から休止している宮津と多奈川の195万Kwを差し引いた能力
水力・揚水 816  
他社受電 670 →2012年1月の実績数値
融通など 300 →中部・四国・北陸・中国から各々100万Kw
供給力 3542
最大ピーク 3095 →2011年の猛暑時の数値
電力の過不足 15%余力

以上のように関西電力の今年は完全に大丈夫なのだ。そもそも、最大限の供給努力をしないで、足りない足りないと言い募るだけの関西電力経営者は既に経営者失格なのだ。こうした企業には市場で客観的評価を与えてしかるべきだろう。

その関電の電力足りない合唱に煽られずに、「関電はちゃんと供給義務を果たせ」と正論を言える企業経営者の出現しないのが不思議だ。

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原発は信用できないので止まっても大丈夫なように電力会社は火力でバックアップしていた

2012-05-09 15:36:49 | Weblog
原発が止まっても絶対に電力が足りないことはありえない。
広瀬隆氏や小出裕章氏の解説を見ても、資源エネルギー庁統計表一覧などを見ても電力不足は完全な電力会社と経産省のデッチ上げであることはわかっていた。

だが、なぜ、そんな構造になっているのかという素朴な疑問には広瀬氏や小出氏の書籍などを見ても解決しなかった。もっとも、小生がその当たりを読みとばしてたのかもしれないが、ともあれ、原発が止まっても日本が電力不足になることは絶対にないとの資料や数字にしか出会ってこなかった。

その勉強不足の小生に、目からウロコ状態にしてくれたのは2つブログを通じたお二人。

一人は原子力問題研究者の藤田祐幸氏の次ぎなる解説。

電 力会社は稼働停止のリスクが高い原発のバックアップとして、ハイスピードで火力発電所を建設してきました。今、日本にある火力発電所は、「原発を 稼働させ るため」に、普段は能力の半分も稼働していないんです。原発での発電量をすべて火力に置き換えても、7割程度の稼働で事足りる計算になります。
放射能を天恵の海に流す六ヶ所再処理工場閉鎖を

さらにもう一人は山田征さんのこの解説。

原発は、それ自体で独立しているシステムではありません。全ての原発は必ず同じ出力の火力発電(バックアップ発電)設備とセットになっております。それには二つの理由があります。

①まずひとつは、国を大きく分けた各ブロックごとの独占企業である電力会社に課せられたデンキの「安定供給」の義務があります。今回のような地震、あるいは事故による緊急停止の際、瞬時に切り替え停電を防ぐ「スタンバイ」システムです。
②もうひとつ、こちらは原発と不可分の要因です。通常時の原発は、点火後、約一週間かけて徐々に出力を上げ100%に移行します。出力を落とす時はその逆行程です。その時、例えば出力100万kwの原発が単独で出力を上げるならばその分余分なデンキが市場に溢れてしまいます。単独で停止すれば大停電です。そうならないために、必ず同じ出力の火力発電がちょうど公園などにありますシーソーゲームのように、 原発の上げ下げの片方となってバランスをとります。このように 火力が原発を補佐することで原発の稼動が可能となっています。
 脱原発の日ブログ

なんと、原発は余りにも停止リスクが高いために、原発の出力に見合った火力発電所を共に建設していたのだ。どうりで、9年前に東電の原発がすべて止まったと時も停電とかにはならなかった訳だ。

当然、関西電力も原発に見合っただけの火力発電所をバックアップとして建設してきており、資源エネルギー庁の統計でも、関西電力の供給力が不足することはありえなかった訳だ。(もっともエネルギー庁は揚水発電量を隠すなどして電力会社を応援していた)

それを、ガタガタと「再稼働しないと電力不足になる」という悪質な恫喝を繰り返しているわけだ。

すべては経産省・資源エネルギー庁・電力会社の茶番劇に今、日本人はつき合わされているだけだったのだ。嗚呼。

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