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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

バンダイHG ユニオン フラッグ量産型

2007-10-21 19:53:54 | 機動戦士ガンダムOO
番組感想のページにも密かに?登場していましたHGユニオンフラッグ量産型です。

ガンダム00のHGシリーズ第2弾として他のガンダムの押しのけて登場したフラッグですが、第2話、第3話では活躍の機会があり実にタイムリーなリリースでした。

デザインについては、監督も大絶賛でしたが今までのモビルスーツにはないスマートさで、人革連のティエレンと比べてアメリカ(ユニオン)らしい機体に感じます。
キットでも再現されていますが、股関節の機構が特徴的ですね。
デザインというよりは纏っている雰囲気がガンダムWのエアリーズに似ている気もしますが、個人的にも大いに好みのデザインです。

第1話に登場したAEUイナクトはこのユニオンフラッグを参考に開発されたらしいですが、武装についても機体構造についてもあまりにもそのまんまで、実際にあれほど似通った機体が他国で開発されたとしたら、ビリー・カタギリさんのように涼しい顔して猿マネなんて言っていられないと思いますけどね(笑)
今シーズンのマクラーレンとフェラーリとの確執の比じゃないと思われます。

HGの組立説明書によると、なんと上半身と下半身に分離が可能とのことで、下半身にも予備コクピットがあるらしいです。
但し、分離状態からの合体は不可能とのこと。まぁ合体されてもガンダム00の世界観から大きく離れてしまいますがね



第3話のレビューに間に合わせたかったので、かなりの突貫工事でよく見るとアラが目立ちますが
フラッグの特徴をよく捉えていて、とてもよいキットだと思います。
エクシアの時も感じましたが、このフラッグは更に細身の為か、とても小さく感じますね。

キットの成型色はギャンのような淡いブルーで、これはこれでアリですが、個人的にカラーチャートを見て感じていた色とは少し違ったので、ニュータイプ11月号の付録『GUNDAM00 MEISTER』メカニック編に掲載されているカラー設定画を参考に紫掛かったグレーを調合して塗ってみました。

具体的には本体色はガンダムカラーのグレー11に白を様子を見ながら加え、蛍光ピンクを微量加えています。
黒っぽい部分はガンダムカラーのブルー22そのままです。
白い部分は同じくガンダムカラーのホワイト5です。
色数は少ないですが、一部塗り分けが再現されていない部分もあるので、カラーチャートを見ながらマスキングや一部筆塗りで再現しています。

頭部のセンサー集合部分は、クリアオレンジのパーツの下にメッキ状のシールを貼ることでギラっと光るいいアクセントになります。
MGのターンAガンダムでも採用されていましたが、とてもよい仕様ですね。



飛行形態です。
変形というよりは、広い可動部を生かして空気抵抗の少なそうな姿勢を取るといった感じです。
我が家のフラッグは、スライド部分に塗料が掛かってしまったのか、首が引っ込まなくなってしまったので、なんとなくそれっぽいポーズを取っているという感じです。

翼の下にはパイロンのような突起があるので、作戦によってはミサイルを装備するのも可能のようです。
増槽タンクについては、フラッグの燃料は水素で(エンジンは4機の水素プラズマジェット)カーボン製のフレームを構成する炭素分子結合体の中に分子レベルで注入されていて、燃料タンクを必要としないという設定があるので(キットの組立説明書より)、設定を重視するならミサイル位にしておいた方が無難かも。
尚、両足のスネ部分にもミサイルは内蔵されているそうです。

機体の構造体自体が燃料タンクを兼ねていることでこの細身の機体が実現しているんですね。



キットには、リニアライフルの他にソニックブレイド(プラズマソード)も一振り付属しています。
第3話のレビューでも書きましたが、このソニックブレイドは芯になる超硬質カーボンの刃があり、プラズマ流を伸展させることでプラズマソードとしても使用が可能とのこと。

写真の状態はプラズマソードで、第1話でAEUイナクトが使っていたのがソニックブレイドですね。
キットのパーツでは白一色の成形の為、蛍光ブルーで塗装してあります。

このプラズマソードやリニアライフルは、塗装することで若干太くなり何とか握った状態で固定できるようになりましたが、無塗装の状態ではスカスカでとても保持できる状況ではありませんでした
このキットを購入する方の大半は、無塗装で仕上げることが前提だと思いますので、キットのこの部分には大いに不満があります。
無塗装の方は目立たない部分を瞬間接着剤の点付けで太らせるといいと思いますよ。




背面から。
上下二段の翼は、それぞれ角度が付けられ収納状態にもできます。
第3話で脚をブラーンとさせて、ベクタードノズルで旋回していたのがカッコ良かったです。

下の翼はMS形態で目いっぱい広げると腕に干渉してしまうので、下に向けておくのがデフォでしょうか。
劇中でもこんな角度で使っていたように思います。前回のエクシアと同様に、ふくらはぎに来る大きな合わせ目は消していません。
時間短縮の意味が大きいですが、完成するとさほど気になりませんしね。



フラッグのデザインはバルキリーのようなまんま航空機というわけではありませんが、各部に航空機を思わせる意匠があるので、主翼と頭部のツノ?に翼端灯をイメージして色を入れてみました。



翼端灯は右がブルー、左はレッドにしてみましたがこれで合ってましたよね?
ツノは一番高い部分を示すランプのつもりなので、左側の高い方のみに入れています。
キットにはこれらの先端部分にバンダイの安全基準をクリアするための余剰部分がありますので、ある程度の年齢の方はニッパーで切り離して成形するとシャープに仕上がります。切除後の取り扱いには注意してくださいね(笑)

今回もスタンドはリボルテック・エヴァに付属していた物を流用しています。



HGエクシアとのツーショット。
比べてみるとフラッグの華奢さが際立ちます。
書き忘れていましたが、フラッグの手持ち武器リニアライフルの銃口は塗り分けが面倒だったのと、合わせ目消しの支障になるので一旦削りとってから市販の金属パーツを埋め込んであります。

また、第1話でAEUイナクトが使っていた、回転させることで銃弾を兆弾させるディフェンスロッドも付属していますが、今回付け忘れてしまいました(笑)
言い訳ではないですが、人型形態のみで使用される装備で空中戦前提では装備されないとのこと……
第2話、第3話での空中戦でも装備されていなかったですしね






最後は第3話レビューでノイズ加工して使用した元ネタです。


ということで、HGユニオンフラッグ量産型でした。
劇中では単にフラッグと呼ばれていますが、正式名はユニオンフラッグなのか、登録商票の関係(モビルスモーとか)なのかは不明です。
ニュータイプ付録の小冊子にもユニオンフラッグになっているので、これが正式名称なのでしょうね。

また、HGキットの組立説明書にはユニオンリアルドというフラッグの前身となる機体の存在も明かされているので、今後の登場が楽しみです。
そして今回のキットが量産型と銘打たれているからには、グラハム・エーカーさん特注のパイロットの負担を無視したスペシャルチューンバージョンにも期待したいですね。

機動戦士ガンダム00 ♯03 変わる世界

2007-10-21 01:11:32 | 機動戦士ガンダムOO
00も今回で3回目、大体のTVアニメは1~2話は事前に時間を掛けて制作していることが多く、第3話からが本当のクオリティと聞いたことがありますが、さて00はどうなんでしょうか。
色々なサイトで伝わってくる雰囲気としては概ね好評で、また今までガンダムに馴染みの浅い人にも好評のようなので、西暦という舞台と現在の世界情勢から想像できる世界観が広く受け入れられているのでしょうね。
そんなガンダムに馴染みの浅い方がこの文章を見たときに少しでも分かりや易いようにガンダム世界特有の単語や固有名詞には“”で囲って表記しています。
よく知っている方にはくどいかも知れませんがご容赦下さい。



前回はミッションを終えて一人帰頭する“エクシア”に対し、“ユニオン”のエースパイロット“グラハム・エーカー”が主力モビルスーツ“フラッグ”を駆り“エクシア”に襲い掛かるところで終わりましたが、OPアバンではその続きから始まります。

前回もこの“グラハム・エーカー”さんの台詞回しが独特であると書いた気がしますが、“エクシア”と遭遇したことについて「おとめ座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない…」などと仰っています。
全国のおとめ座男子代表としては、あり得ねぇ……
と思いたいですが、女性ファンには人気でそうですね(笑)

「それとも…光の粒子を出していなかったから見つけられたのか」
本人も言っている通り、どっちらかというとこっちだと思いたいですが、“エクシア”は“GNドライブ”の力で飛んでいた訳で、電波障害を起こすには任意に“GN粒子”を散布しないといけないってことでしょうかね。



“フラッグ”の使っていた剣は一見“ビームサーベル”のように見えますが、発売されたばかりのHG“ユニオン フラッグ”の組立説明書によると“ビームサーベル”の開発途中で生み出された“ソニックブレイド”とのことです。
超硬質カーボン製の刃を高周波振動させて高い切断能力を発揮する武器で、刃の周囲からプラズマ流を伸展させることで“プラズマソード”としても使用可能とのこと。今回使っていたのはプラズマソード、第1話で“AEU イナクト”が使っていた物と同じような使い方が“ソニックブレイド”なのでしょうね。



“グラハム・エーカー”さんの口ぶりからは彼の操縦テクニックに裏打ちされた自信のようなものを感じますが、やはり機体の性能差はいかんともしがたく、“GNソード”の大きさを逆手にとって翻弄するものの、最後には“エクシア”の“ビームサーベル”でライフルを切り裂かれ後退します。



その際の捨て台詞が「ビームサーベルだとぉ?」というZガンダムのジェリドも真っ青な台詞だったのですが、貴方既に目撃してますよ、第1話で……
今のところガンダムに絡んでしまうとどんなキャラも噛ませ犬に見えてしまうほどに現用戦力とガンダムの間には開きがあるということですね。
“刹那”も戦闘中にシールドを捨ててしまって、機密事項のカタマリであろうガンダムのパーツを簡単に捨てていいのかなと思いましたが、シールド自体は“Eカーボン”という各国で既に実用化に至っている技術で作られたさほど特別な物ではないようですね。
劇中でも“キュリオス”が捨てた兵装コンテナについて語られる場面がありましたが、“エクシア”のシールドについては捨ててもかまわない装備ということですね。


そしてオープニング、先日TVでこの主題歌を歌うL’Arc~en~Cielの映像を見ました。テロップに歌詞が出ていたのですが、その歌詞がとてもガンダム00の雰囲気というか世界観を表していてちょっと感動しました。HYDEが歌っていると全然歌詞が聞き取れないんで(笑)


輸送機に帰頭して“ビリー・カタギリ”技術顧問と談笑している“グラハム・エーカー”さん。モビルスーツの操縦に感情が乗っていたと“刹那”のことを若いパイロットと評するあたり本当は凄く腕の立つパイロットなんでしょう。ガンダム00は全体的にガンダムW(ウイング)のイメージと重なる部分が多いですが、台詞回しやガンダムにやたらと執着するあたり、ゼクス・マーキスの臭いもしますね。

マスコミや各勢力の首脳達は“ソレスタル・ビーイング”の声明映像に現れた“イオリア・シュヘンベルグ”について調査をしていますが、今のところ彼が生人なのか故人なのかも謎のままで、各首脳の“ソレスタル・ビーイング”に対する評価もまだ冷ややかなもののようです。

“人革連”の軌道エレベーターのロビー?に集合する“ガンダムマイスター”達ですが、やはり“ティエリア”は“刹那”の資質に対して懐疑的なようでコメントが辛辣です(笑)
そして、このガンダム00の世界でも宇宙のことを<ソラ>と表現するようですね。
子供の頃から慣れ親しんだ言葉ですが、今でもとても美しい表現だと思います。

“ティエリア”の乗る機体“ヴァーチェ”を軌道エレベーター内のシャトルのような輸送コンテナ“トレイン”に乗せて宇宙に運ぶようですが、ここで気になるのはコロニー開発用資材に紛れ込ませたという“ロックオン”の台詞。
ガンダム00世界では数々のガンダム作品で舞台となったスペースコロニーの存在が公にされていませんでしたが、少なくとも開発中のコロニーはあるということですね。

そしてもう一つ、ガンダムの母艦“プトレマイオス”がガンダムのエンジン“太陽炉”で動いていること。もちろんバックアップの予備的な動力はあるのでしょうが新たな発見です。またその“太陽炉”が4つしかないことも“アレルヤ”が口走っていました。
“太陽炉”“GNドライブ”“GN粒子”の関連性が今ひとつはっきりしないですが、これらがガンダムが現用戦力に対して優位に立っているファクターということでしょう。


宇宙に上がった“ティエリア”を除く3人は次のミッションのために軌道エレベーターを立ち去りますが、入れ変わるように“人革連”の顔に傷のある仕官“セルゲイ”中佐が地上に降り立ち、また一方の“ユニオンMSWAD本部”では“グラハム”と“ビリーが”新設される“対ガンダム調査隊”に配属される等、何かのインタビューで監督が言っていたように、同じ時間軸でそれぞれの登場人物の動向を追いかける『24』を思わせる演出が印象的です。

また場面が変わり“経済特区 東京”では、我々視聴者に最も近い目線として“沙慈”と留学生の“ルイス”の二人の学生が歴史の授業でアイルランドの宗教を発端とする紛争について学んでいますが、このテロや紛争はニュースや授業としてしか認識できないという、現在の日本人である我々と何ら変わりなく描かれています。

世界のどこかで実際に血で血を洗う戦いが繰り広げられている理由についても、退屈なレポートを提出しなければならない事柄の一つでしかなく、“ソレスタル・ビーイング”なる謎の武装集団が世界各地で武装介入を続けている中、ラブコメですよラブコメ(笑)
突如として戦争に巻き込まれて戦艦に乗り込むこともなく、日常的な目線で物語を俯瞰するというのは今までのガンダムになかった新しい要素な気がします。


そしてラウンジでは、今回はシックなワンピースで登場の“王 留美”さんが、謎のオレンジ野郎と密談しています。このオレンジ色の人も“ソレスタル・ビーイング”を影で支えるエージェントの一人なのか事情にも詳しいようです。
それにしても“王 留美”さん、アニメでは珍しく毎回衣装が違いますが、どこまで続くか楽しみです。制作スタッフも毎回楽しんでいるのではないでしょうか。

その様子を離れたカウンターで監視するボディガード役?の“紅 龍”に「覗きかい?」と話しかける謎の金髪美少年……古谷徹さんの声に聞こえるのは気のせいですかね??


後半パートは、また同時間軸で“ユニオン”勢と“人革連”勢がそれぞれガンダムに使われている技術についても見解を述べていますが、これは見ている視聴者に向けての説明台詞でもあります。
そしてそのガンダムに対抗する為に“フラッグ”をチューングすることを謎の博士にお願いする“グラハム・エーカー”さん。
第2話冒頭に登場した黒い“フラッグ”が専用機だと思っていましたが、どうやら彼専用の“フラッグ”とは別物のようですね。
パイロットの身体的負担を無視したチューンをお願いするグラハムさんは、やはりゼクス属性高しですね(笑)


“王 留美”さんが予告した通り、複数地域への同時行動が開始され、南アフリカの採掘資源採掘現場に登場した“デュナメス”は、新装備であるピストルのような火器を使用しています。
相手となるのは宇宙世紀の“プチモビ”のような小型の作業機械に毛が生えたような相手なので“ロックオン”兄貴は気乗りしていない様子。

南アメリカ地域のタリビア上空では再び武装コンテナを装備した“キュリオス”が紛争の原因であるマリファナ?を焼き払います。
ミサイル以外にも投下型の爆弾も搭載できるようです。



そして第2話の舞台であったセイロン島の別地域には“エクシア”が投入され、緑色の地上型“ティエレン”を滅多切りしています。
そこに登場する“セルゲイ”が乗る高機動型“ティエレン”は、腰の辺りにある大きな羽で小時間の飛行も可能なようです。
但し、かなりの重量を持つ“ティエレン”を飛ばすにはかなりの推進力を必要とし、動きも鈍重なのが見て取れます。この辺りの通常兵器とガンダムとの描き分けが丁寧なのがガンダム00の特徴のようですね。

この“セルゲイ”中佐も“グラハム・エーカー”と同じく歴戦のパイロットらしく、思い切った戦法で腕1本と引き換えに“エクシア”の頭部にアイアンクローをかまし、0レンジで取り回しの悪い“GNソード”を防ぎますが、“フラッグ”戦と同様にシールドをパージしてフリーになった左手で繰り出したビームサーベルでの斬撃であえなく撃墜。
「俺に触れるな」は、“刹那”のキメ台詞になりつつありますね。


一方、軌道エレベーターで宇宙に帰った“ヴァーチェ”は“プトレマイオス”と合流しこれまた丁寧な着艦シークエンスを見せてくれます。
ロビーで“アレルヤ”が話していた通り、着艦した“ヴァーチェ”の“GNドライブ”と“プトレマイオス”が連結され、エネルギーを“プトレマイオス”側へ供給するようです。

ガンダムを4機搭載した状態では、4つの“太陽炉”からエネルギーを供給されて無尽蔵の行動時間を得られるのに対し、4機とも発進した後は行動時間が著しく制限されるというのが“プトレマイオス”とガンダムとの関係性のようです。
そして“太陽炉”と“GNドライブ”はどうやら同義語のようですね。

“ティエリア”はどうやら宇宙の方が居心地がよいらしく、現在謎になっている彼の出生に絡んだ理由なのかも知れません。


そして、いつのまにかインドから東京にやってきた“刹那”は“沙慈”の隣の部屋に。潜伏場所として予め用意されていたのでしょうが、<戦争>という非日常を抱えた物騒なお隣さんを持った“沙慈”君がどこまで傍観者でいられるのか、彼の未来に早くも黄色信号の点灯です(笑)
“イオリア・シュヘンベルグ”を追いかけていたJNNの記者“絹江・クロスロード”は“沙慈”君のお姉さんでした。そういえばどちらも姓が“クロスロード”でしたね。

TVのニュースで、先刻授業でならったばかりの北アイルランド紛争が“ソレスタル・ビーイング”の始めた馬鹿げた(と誰もが思っていた)武力介入の影響で集結したことを知った“沙慈”は世界が変わり始めていることを知った――



ソレスタル・ビーングを利用する国、その国すら利用する国、陰謀渦巻く戦場にガンダムマイスターが赴く。
次回『対外折衝』
政治とは彩り変わる万華鏡

バンダイHG ガンダム・エクシア

2007-10-16 23:11:10 | 機動戦士ガンダムOO
放送も2回が終了し、盛り上がりを見せている『機動戦士ガンダム00』ですが、キットのリリースもFG(ファーストグレード)に続き早くもHG(ハイグレード)で主人公機ガンダム・エクシアが発売されました。


箱を開けるとランナー3枚にギッチリとパーツが詰まっていて、ガンダムSEED系のHGキットと比べても力が入っているのを感じます。
ここのところMG(マスターグレード)ばかり作っていたので、最初の印象はすごく小さいでしたが、密度感が高いので物足りない印象はないです。



キットは白・青・赤・グレー、そしてクリアパーツとHGにして十分な色分けがしてありますが、エクシアの設定では更に細かく色分けしてあるので、なるべく再現するように心掛けました。

写真では白飛びしてしまって分かりにくいですが、薄紫色のコード?部分はキット付属のシールを使っています。
意外と周りの塗装部分とも馴染んでいて、ほんの少しマスキング地獄が軽減されました(笑)




第1話でAEUの模擬戦エース(笑)パトリック・コーラサワーが操る最新MSイナクトをぶった切ったイメージで。
今のところコーラサワー君は、Zガンダムでのジェリドやコードギアスの“オレンジ”ことジェレミア卿を超える噛ませ犬候補№1ですね。




背面のGNドライブ部分の発光状態再現は1/100以降にして、今回は通常状態でということで黒で再現しました。

羽=SEEDを連想してしまうだけに、印象を変えるのは大変だったと思いますが、やはりこのヤドカリのようなGNドライブで新しい印象を与えていると思います。




1/144スケールでここまで寄ってしまうのは自殺行為ですが…
塗り分けはぶっちゃけGFFだとしたら店頭で避けられちゃうレベルです(笑)
打倒ハイコンプロ!




ビームサーベルは、柄と一体になった真っ白な物が一振り付属しています。
HGバクゥ等に付属しているクリア刃が流用できるようなので、お持ちの方は試してみて下さい。

形状自体は薄くて長くて良好なので、キットのパーツもガンダムマーカーの蛍光ピンクで塗ってみるのもいいかと思います。
写真ではクレオスのクールホワイトを下地にガイアカラーの蛍光ピンクでコートしました。




OPのラスト部分では、GNソードを装備したままビームサーベルを突き出していますが、キットでは干渉してしまって無理っぽいので、GNソードを外して装備しました。

このキットの数少ない不満点として手首の造形が一昔前のHGレベルに戻ってしまっているので、別のキット(多分HGUCのヘイルズ)から流用しました。



この手首を見たときは1/144もここまで来たかと思ったのですが、まぁエクシアは色々なタイプの剣を保持しなくてはいけないので、中央に四角い穴が空いた不細工な手首もしかたがないかな。
軸は同じ太さ(長さは違います)なので無加工で取り付けることができますが、手甲のデザイン及びディテールが大きく異なるので、見るのは一方向限定です(笑)




劇中ではGNドライブの力?で、VTOL機のようにフワっと浮き上がっていたのが印象的でした。股間にはあらかじめ別売のスタンドを取り付ける穴が空いています。
手元に小スタンドが無かったので、リボルテック・エヴァに付属していたスタンドを流用しています。
径はピッタリなので無加工で使用でき、クリック機構で角度も変えられ、スペースも取らないので意外と使えます。

肩上部が写っていますが、今回合わせ目消しは殆ど行っていません。
挟み込みパーツが多いのでマスキングが大変なのと、凹部が多くハードルが高いので(汗)
気にしないようにすれば気にならないですし、今回の目標はハイコンプロレベルですから(笑)




ライフルモード時の銃口が申し訳程度の小さな穴しか開いてなかったので、ピンバイスで開け直しています。
1㎜と1.5mmを組み合わせて2段モールドにしたのですが、このスケールではまったく目立ちませんでした。




シールドはキットでは大判のシールで色分けするようになっていますが、さすがにアレなのでマスキングして塗り分けました。
直線的で間に太いラインもあるので、けっこう大雑把にマスキングしても大丈夫です。
1/144にしては、裏面のディテールも入っているので密度感高いです。よく見るとステインメンのシールドに似てますね?!




GNロングブレイド&GNショートブレイドの二刀流です。
劇中ではまだ登場していないので、正直どのように扱うのか分かりません。
組立説明書にある解説によると、GN粒子で刃を包むことによって驚異的な切断能力をは発揮するそうです。
エクシアの7本の剣の中で開発に一番時間が掛かったそうなので、劇中でもまだ開発途中なのかも知れませんね。




フル装備状態です。
現在のところ、メインのGNソードだけでも各国のMSを圧倒的に凌駕しているのでこの状態が必要になる敵MSが登場してからですかね?
腰にGNブレイドを装備すると可動にかなり影響してしまうので、1/100以降は改善されていることを望みます。


ということで、HGガンダム・エクシアでした。
各サイトで既に詳細はレポートされているので、その点は省かせてもらいました。
感想としては、小粒ながらもピリっとスパイスの効いた好キットです。
エクシア以降も各ガンダム及びフラッグ、ティエレン等の敵方のMSのHGキット化が発表されていますが、十分に期待のできる内容だと思います。

最後にカラーチャートを。
白はガンダムカラーのホワイト5
青はガンダムカラーのブルー8(FAZZやZ-Plusのつま先の青)に白と蛍光ピンクを少量づつ
赤はガイアカラーのブライトレッドに同じく少量の白と蛍光ピンク
黄色は以前作ったオレンジに近い燈黄色
グレーはガンダムカラーのグレー24をメインにタミヤのエナメルでジャーマングレーを筆塗りで塗っています。

GNブレードは光輝タイプのシルバーの上からマスキングして紫色っぽいグレー、ガンダムカラーのグレー11で塗り分けました。
このグレー11は非常に使いどころの多い色なので、見つけたら手に入れておくと良いです。

といった感じですが、筆塗りしたエナメルの皮膜が特に弱く、動かすのに非常に気を使う困ったちゃんになってしまいました。
やはりHGは無塗装は部分塗装にしておいたほうが無難ですね……

機動戦士ガンダム00 ♯02 ガンダムマイスター

2007-10-13 22:02:03 | 機動戦士ガンダムOO
第2話では冒頭から古谷徹さんの声が聞けて気分も盛り上がります。カーグラフィックTVみたいではありますが(笑)

そのアバンでは、OOの世界観に関する大まかな説明がありました。
石油を中心とした化石燃料が枯渇した世界、次世代エネルギーとして軌道上に設置した太陽電池から得たエネルギーを軌道エレベーターで地上に降ろす施設が3つ、アメリカを中心とした経済連合“ユニオン”、中国・ロシア・インドを中心とした“人革連”、そして現在のEUから発展した“AEU”のそれぞれの勢力が凌ぎを削っている世界。

現在から300年経っても無くならない戦争・紛争・民族の対立。そして、そんな世界に一石を投じる為に立ち上がった私設武装集団“ソレスタル・ビーイング”

というのが大雑把な世界観という感じですか。
ユニオンの紹介で出てきたB2爆撃機に似た輸送機?と黒い“フラッグ”がカッコよくて、やはり自分は戦闘機(特に米軍製)が好きなんだなと感じてしまいました。


前回の放送から今回までの間に各種アニメ誌とHGガンダム・エクシアのキットが発売されたことでいくつか分かったことは、前回のアバンで登場して“刹那”に多大な影響を与えたRX-78似の機体は“O(オー)ガンダム”というらしいです。
なにやら後半の主役機で“OO(ダブルオー)ガンダム”が登場する布石ですかね?

先週謎の少女と書いたOPで刹那と向かい合っている女の子は“マリナ・イスマイール”という中東の新興国“アザディスタン王国”の第一皇女、つまりお姫様でした。
第1話の終盤にも登場しているエキゾチックな衣装の黒髪ロングヘアーの方ですね。ゼンゼンキガツカナカッタヨ……


“ソレスタル・ビーイング”の武力介入及び声明で揺れている各国の首脳陣、そして声明を発表した“ソレスタル・ビーイング”の代表と思われる謎の人物(イオリア・シュヘンベルグ)が、200年も前に亡くなっている人物と判明。
ビデオメッセージでは“ガンダム”の名前も出していて、合成映像なのか同姓同名のソックリさんなのかは今のところ不明です。

2100年頃に“ソレスタル・ビーイング”を設立し、太陽光エネルギーを実用化した科学者が“イオリア・シュヘンベルグ”らしいです。後半でJNNのキャスター“絹江・クロスロード”が調べていたデータ・ベースはおさらくこの人のもの。


そして、前回AEUの新型MS発表会場及び軌道エレベーターを襲撃した2機、“刹那”と“ロックオン”の元に現れた神出鬼没の“王 留美(ワン・リューミン)”と“紅龍(ホンロン)”、この中華娘は“ソレスタル・ビーイング”の活動を支援するシークレット・エージェントの一人ということです。
今回はサファリルックでの登場でした(笑)

“プトレマイオス”では、ミッションを終えて帰頭していた“アレルヤ”と“ティエリア”が会話を交わしていますが、この二人は名前が似ていてややこしい……じゃなくて、“ティエリア”の白い肌と赤い瞳は、いつかも書いたかも知れませんがヒト成らずモノの象徴に思えるんですよね。
第1話でも謎の赤い部屋に浮いていましたし、EDで“ティエリア”が触れている電気屋さんの店頭に並んだTVモニターが全て同じ画像になっていることなど、“ティエリア”だけが“ガンダムマイスター”の中にあって唯一人年齢及び出身地が不詳となっていることもあり、このヒトは何やら曰く付きのようです。人造人間?強化人間??

一方、第1話でブリッジで飲酒していた豪胆な女性“スメラギ”さんは“プトレマイオス”の艦長というわけではなく、戦術予報士という聞きなれない役職でした。
出撃すれば、ほぼスタンドアローンの状態になるガンダムですから、事前に立てた作戦通りに行動するというのが前提なのでしょうね。
何よりこの人の戦術予報的中率は99.8%に上るそうですから。


“エクシア”と“デュナメス”をメンテナンスしているコンテナは、輸送艦“プトレマイオス”に付いている物と同型ですかね?
“ロックオン”が相棒と呼ぶオレンジ“ハロ”は、宇宙世紀とSEEDの中間位のサイズで、単なるペットロボットではなくて、管制やら“デュナメス”の回避運動やらをこなすスーパーメカのようです(汗)

このコンテナ、“ガンダム”のオプション兵器も搭載しているらしくて“エクシア”は前回装備していなかったシールドを左手に装備していました。
“エクシア”の各部にあるドーム型の部位には、色々な文字が浮かび上がっています。胸の形式番号位しか読み取れませんでしたが、1/60のキットでは、この文字が再現されるそうです。

“デュナメス”の方は特に装備の変更は無いようで、全身を覆う大型のシールドは未装備でした。

GN粒子により“デュナメス”も飛行が可能なようです。そしてGN粒子は人体には無害且つ熱量もないようで、粒子を浴びている王たちは涼しい顔をしています。


宇宙空間からは、兵装コンテナを積んだC型装備の“キュリオス”と“ヴァーチェ”が発進、このあたりの発進シークエンスがものすごく丁寧に描かれていますが、まぁぶっちゃけ後半は端折られるかこれの使いまわしになると思うので、余裕のある前半に楽しんでおきましょう。

そして、“エクシア”“デュナメス”の2機に合流すべく大気圏へ突入する2機は、ここでもGN粒子を前方に散布することで大気圏への突入が可能になるようです。
ちょっと万能すぎる気がするGN粒子ですが、他の陣営のMSと区別する為にも必要な演出なのでしょう。理由は分からないけど強くて、空を飛んで、大気圏まで手を繋いで突入……よりはいいかと(笑)
いや、大好きですけどねSEED


そしてBパートでは、“ソレスタル・ビーイング”の次のミッションとして、“人革連”の領土内であるセイロン島で行われている民族紛争に介入。
セイロン島で行われている“人革連”の主力MS“ティエレン”と敵対勢力の“アンフ”との戦闘は、まるでフロント○ッションのようです。
二足歩行型戦車と言っていい動きと戦い方で、これが主役のアニメが制作できそうなカッコよさです。

そんな中、民族紛争という言葉と、モニターの中で戦う“アンフ”の姿を見ていた“刹那”は自身の幼少体験がフラッシュバックしているようで、“ロックオン”の呼びかけにも答えずに「ガンダムだ…俺がガンダムだ」の迷言を残し突貫。

そんな“刹那”を子供や厄介者として“ロックオン”に押し付け行動に移る“アレルヤ”と“ティエリア”何となくこの4人の関係性が見えた気がしました。
但し、第1話で「あの刹那が―」と言っていたように、少なくても“ロックオン”は“刹那”の腕を信頼している様子。


“ガンダム”が介入した途端に、今までリアリティのあった戦闘は一気に異次元のものに変わります。
GNソードを振るい、敵MSを紙のように切りまくる“エクシア”
狙撃モードにより多くの敵MSを一瞬にして射抜く“デュナメス”
兵装コンテナに装備されたミサイルを一斉射した後は、変形により相手を困惑しその機動性を見せ付ける“キュリオス”
水上のタンカーから狙撃してくる敵MSをGNバズーカによりタンカーごとなぎ払う“ヴァーチェ”

そしてその圧倒的な戦闘力は、どちから一方に向けられるのではなく両陣営に区別なく向けられ、“刹那”曰く「これがガンダムマイスターだ」


この報道を受けた人々の反応は、そんな事をしたら両陣営の感情を悪化させる、300年以上続いている紛争が一度の武力介入で収まる訳が無いといった一般的に我々が考える通りの反応ですが、“ソレスタル・ビーイング”の狙いは一度だけの介入にあらず、紛争が終わるまで、憎しみが自分たちに向くまで徹底的に叩くことで、自らの行いを“スメラギ”さんは「それがソレスタル・ビーング、私たちは物事を変える時に付きまとう痛み…」と表現しますが、その心の内には複雑な感情が渦巻いているようです。

圧倒的な力を持って、全ての戦闘行為に介入し続けてその憎しみを自分たちに向ける。そしてやがて人々は“反ソレスタル・ビーイング”の旗の下に一つになる。
というのが“ソレスタル・ビーイング”が描いている青写真なのかは分かりませんが、この考えを見て連想されるのは永野護さんの『ファイブスター物語』で、主人公であるアマテラスが突如として各国家に武力侵攻を開始する3159年以降の展開に似ています。

圧倒的な力を持つL.E.Dミラージュで全ての国家、全ての星を統一し、自らは影武者を残し星団を去り、そして人々は反アマテラスの旗の下立ち上がる―

“ソレスタル・ビーイング”が自分たちこそが人々の憎むべき敵になった後にどのように幕を引くのか…今後の展開が楽しみです。
そして、今回の副題でもある“ガンダムマイスター”は、その事を理解した上で思想も感情も捨てて死神の鎌に徹する為の称号でしょうか。
やっぱりミラージュナイツ……あ、いや何でもありません


そして最後には、隊列から離れ一人帰頭する“エクシア”に“ユニオン”の主力MS“フラッグ”に搭乗した“グラハム・エーカー”中尉が襲い掛かります。
“ガンダム”に興味津々で、不思議なセリフ回しが特徴的な“ユニオン”のMS部隊“MSWAD(エムスワッド)”のエースでもある彼がシャア・アズナブルになれるのかジェリド・メサになってしまうのか、今後が楽しみです。

あ、ジェリド候補には“AEU”の模擬戦番長“パトリック・コーラサワー”さんが既にいましたね(笑)




対話すら拒絶する行為を受けとめる術はあるのか?
突きつけられた刃に少年は時代の変革を感じる。
次回 「変わる世界」
これぞ否定できぬ現実

機動戦士ガンダム00 ♯01 ソレスタルビーイング

2007-10-06 19:12:34 | 機動戦士ガンダムOO
ついに『機動戦士ガンダム00』の第1話が放送されました。
それほど待ちわびていた訳ではないですが、やはりガンダムの1話というのは心躍ります。

まずは名古屋地区でもオンタイムで放送されたことを喜びたいと思います(笑)
無印SEEDの時は1週送れだったり、その他のアニメでも未だに1週遅れとか多いですからね……
まだ放送されていない地域や放送地域外の方もいらっしゃるとは思いますが、なるべくその週放送された感想などを定期的に更新していきたいと思っています。



OP前のアバンでは主人公“刹那”の幼少体験が描かれますが、ここの登場するガンダムは、放送前のプロモーション映像では“エクシア”だと思っていましたが、まったく別の機体でした。
画像を止めて見てみると、実にRX-78-2ガンダムにクリソツで、頭部なんかはまんまではないかと。全体的には“エクシア”等4機のガンダムに共通の意匠である胸部のGNドライブを搭載したファースト・ガンダムといった感じで、“刹那”の年齢等を考えると、4機のガンダムのプロトタイプといったところでしょうか?

OPはL’Arc~en~Cielの「DAYBREAK’S BELL」に乗せて各キャラクターやメカニックが登場しますが、これといって印象的なシーンとかはなく割りとあっさりとした感じでした。
どうしても前作のSEEDと比べられてしまうと思うのですが、OPを見る限りあまりSEED的な感じは受けなかったです。
見所は、“刹那”と赤い玉?を介して向かい合っている少女は誰かなとか、エクシアも背中のGNドライブから所謂“光の翼”のようなモノを展開させているところですかね。


いよいよ1話の内容ですが、今まで多くのガンダム作品の第1話というのは無関係の少年がいかにしてガンダムに乗り込むのかを描くのが定番でしたが、今回の“刹那”を始めとする4人のパイロット“ガンダムマイスター”たちは、既に訓練された兵士で、いきなりガンダムによって“AEU”の新型モビルスーツの完成式典及び“人類革新連盟”の軌道ステーションへのテロ行為に対しての武力介入から物語がスタートします。

多くのガンダムの第1話と比べてドラマ性は低いですが、世界観や基本的なストーリーのあらましを確認するには良い流れだと思います。

“ガンダムマイスター”たちについては、“刹那”は予想通りクールというか感情を表に露さない感じで、宮野君の声もハマっていると思います。ちょっと夜神月ぽいですけどね(笑)

“ロックオン”兄さんは、“刹那”と比べて随分とさばけた雰囲気で、ちょっとムゥ・ラ・フラガを髣髴とさせます。
この人がオレンジハロの所有者とはね(笑)

“アレルヤ”は、まだあまりキャラクターが見えてこないですが、4人の中では一番普通の人といった感じですかね?

“ティエリア”は、いかにもな謎の美少年で、“刹那”と同じく感情の起伏が少ないですが、“刹那”は感情を押し殺しているとしたら、この人はもともと感情がない感じですかね。


また4機のガンダムについては、とてもよく動いていましたし、他の兵器とはいかにも異なるといったドンデモ感がよく出ていたと思います。
この辺は、ガンダムW(ウイング)やSEEDの描写に近い感じですかね。
バーニアやアポジモーターといった燃焼系の推進器ではなくGNドライブという未知のテクノロジーにより単独で飛翔する(エクシアだけかも知れませんが)描写も、ガンダムの通常兵器とは一線を画す描き分けができていたのではないでしょうか。


細部の描写もとてもよく描かれていて、GN粒子による電波かく乱の様子、超伝導ナイフ?の共振現象、雲を一気に蒸発させて進むビーム、無重力空間での3次元的な人物の配置等が特に印象的でした。
今回のガンダム00の設定協力として、軍事評論家の岡部いさく氏が参加しているのも、こういった細かい描写に一役買っているのでしょうか。
個人的にいさく氏のファンなので、ガンダム世界に程よいエッセンスを加えてくれるのを期待しています。


第1話の終盤には、謎の人物が全世界に声明を出します。
私設武装組織“ソレスタル・ビーイング”による全ての戦争行為に対する武力による介入、その結果の戦争根絶。
宮野君が主人公の声を担当しているからか、その“ソレスタル・ビーイング”の活動内容がとてもデスノート的に思えてしまいます。
悪い奴や法で裁けない奴はそれ以上の力で抹殺すればいい――

その矛盾した行為の先に何があるのかをどう描いてくれるのか、監督を始めとするスタッフ陣に期待します。


結論としては、新ガンダムの第1話としてとてもよくできていたと思います。このままのクオリティを維持して進んでいって欲しいですね。
初代ガンダムからのオールドファンとしては、アバンに登場した謎のRX-78風ガンダムの行方が気になったりします。
クレジットにメカデザイナーとして記載されている大河原邦男さんの仕事ってアレなのかな??

そしてEDはTHE BACK HORNの「罠」に乗せて各キャラクターの日常的な姿が描かれます。個人的にはOPのラルクの曲よりこちらの方がストレートでパワフルな感じがして好きです。


次回 ガンダムマイスター

戦争行為の根絶を体現する機体がガンダムである。だからこそパイロットは感情を律せねばならない。次回 『ガンダムマイスター』
その行為、崇高なる者の苦行か