気象庁は２２日、今年の年平均気温が、１８９８年の統計開始以来、最も高い値となる見込みだと発表した。特に６月下旬の東・西日本と７月上旬の北日本で、その時期として歴代１位となる記録的な高温だった。
今年の平均気温は過去３０年間（１９９１～２０２０年）の平均値を０・７度上回り、これまで最も高かった２０２０年を超える見通し。気象庁はその理由として、春から秋にかけて日本の上空の偏西風が平年より北寄りを流れて寒気の南下を妨げたことと、１１月になっても冬型の気圧配置になりにくく暖かい日が続いたことを挙げた。
世界の平均気温は１８９１年の統計開始以降で６番目に高い値となる見込みで、直近９年（２０１４～２２年）が全て歴代９位以内に入ることになるという。