いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

【ごあいさつ】これからのすいかとわたしたち家族

2009-11-22 20:43:17 | このブログについて
[すいかの妻より]

5月末にすいかが急に多臓器不全で危篤状態となり、早くも6か月も経ちました。
入院中は春から夏、退院して夏から秋へと
季節がおどろくほど急ぎ足で過ぎて行きました。

今でも原因は何だったのかわかりません。
昔から「風邪は万病のもと」といいますが、それが発端といえばそうです。
人間のカラダは複雑にできているので、わからないことが多いのだということなのでしょう。


本日は受診日で、2か月前より血液検査はほんの少し良くなり、貧血はほとんど解消されていました。救命センターに転院を交渉してくださったK先生は、療養後半年で9割だと考えてくださいね、と言われていたので、そのとおりに回復しているといえるのでしょう。

わたしとすいか、子どもたち、それぞれの関わりのある人たちの心意気というか、なんだかちょっと「もんやり」とした「温まり」というか、そういうものに助けられたこの半年でした。

今後もそれにこたえられるよう、みんなで精一杯社会に貢献していきたいと思っています。



[すいかの娘より]

一応、このブログの名ばかりの「編集長」である私でありますが、途中から更新サボってすみませんでした。
特にママ、ごめん。

さて、すいかが突然、「いつのまにか、多臓器不全」になって約半年。
「あれは本当にあったのだろうか、まるで夢のようだ」と先日母と話しておりましたが、それくらい時間が経ったのですね。
半年か。

K大病院に転院する前の悪魔の夜、瀕死の父の体を泣きながらさすっているときは本当に不安でいっぱいだったけれど、峠を越えたと知ると、異常なほど冷静な自分がいました。とにかくうまく立ち回って、役に立とう、とひたすら思っていたと思います。

倒れた日は、気が動転しながらも、「父が危篤で」とバイト先に連絡を入れて。しばらく休んだ分のノートを友達に見せてもらったり、何なり、その他大学でいろいろの手続きして。病院通いとなると現金が必要になってくるからお金もおろして。
晩御飯は考えるのが面倒くさい&消化に良いものを、ということで毎日野菜スープだったなあ、とか。
生活がザバッ!と一気に変わったことを一番よく思い出します。

父の意識が戻ってからは、ごっそり入れ替わった我が家の空気(エネルギー?雰囲気?表現はいろいろありますが)は、トントンとゆすっていい位置に戻されていくかのように、着実に落ち着きを取り戻していきました。

今ではすっかりもと通りかといえば、そうではありません。
皆が、この先もずぅっと鉄人28号だと思っていた父を気にかけるようになりました。
人間だもの、病気にもなるよ、と。
あたりまえだけど。
そのあたりまえに気づかされました。

他にも、気づいたことはたくさんあります。
特に医療関係の諸事情なんかは、どうしても他人ごとに思えなくなってきました。

これから、もっとちゃんと考えていきたいです。
いろいろなこと。
父が死にかけたことを無駄にせずに生きていきたいです。

お粗末なあいさつですみません。
健康な人も健康第一で生きていってください。
ありがとうございました。



[Kばあより]※すいかの妻の母です。

闘病記録脱稿おめでとう。そうして、ご苦労様でした。表面上前と変わらない生活に戻ったようで本当に嬉しく思います。

2009年5月29日午前4時半 T君からの電話、今だに耳にこびりついて離れません。

代われるものなら代わってやりたい・・・何度思ったことやら。世間で云う義理の仲やのに、また、貴方の妻である娘や孫が不憫だからそう思ったのだろうか。いや、全然違う。娘も貴方もいまや同感覚なんだなあ。
天国のじいちゃんも、顔をくしゃくしゃにして頷いているよきっと。

何はともあれ、ぎりぎりの所で現世に戻ってこれて、良かった。悲しかったことや辛かったことは、心の奥底に封印しようとしてしまうのに、今回の闘病記録見事でした。

発病してから何日目だったか、病院に行く前にお弁当を買って家に寄ったときのこと、入口から何か刺すような緊張感が漂っていて、入りづらく思ったことがあります。三人とも穏やかに接してくれはしましたが、何か違うのです。少し意味を取り違えているかもしれませんが、病気退散のため、家の整理をし、人には明るく接しようと母子で話し合ったのだろうと思いました。でも、最後まで三人の中に入り込めない壁を感じました。貴方達家族の絆の強さを思い知った気がしたものです。

すいかパパの生命力、生への努力、そうして、貴方を必至で支え続けた娘や孫に感謝。

まあ、親の宿命でしょうが、貴方の病気の間は少しだけ私に近づきかけてくれたものの、今ではまた貴方達4人が更に強固なスクラムを組み私の横を走り抜けどんどん遠ざかっていくような気もします。でも、貴方達の親であること本当に嬉しく思っています。
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