いつのまにか、多臓器不全

普通より元気なオッサンがいきなり多臓器不全!?生死の境をさまよった約2か月間の闘病と、その後。

7月4日(土):救命できなかった夜

2009-09-26 23:59:01 | 救命から一般病棟へ 入院6週目
[すいかの記録]

いつの夜か正確には覚えていないが、
この頃のある夜、廊下で家族の泣き叫ぶ声を実に延々と聞く。
様子を見に行ったりしなかったが、ここに運ばれて助からなかったらしい。

気の毒というか、心が痛む。
廊下に近い左のベッドの20代くらいの若者は、
廊下の声が特に応えたらしく、看護師を呼んでいた。

私はつくづく助かってよかったと思う。


トイレ大小。シャワーに行く。
今日は体調が良いので、Iさん、Yくん、Nさんに手紙の返事を書く。
よれよれながら字が書けるようになってきた。

Iさんは中学の同級生で、35年ぶりの同窓会のお誘いを受けていたが、今回のことで出席できず誠に残念である。

Kばあ来る。



[妻の記録]

昨日はまだできなかったことは今日はできるようになるという感じで、
夫はどんどん体力を取り戻してきている。

波はあるが、先週に比べて「しんどさ」も比較的和らいできたようで、
新聞や専門の雑誌を読めるだけの余裕も出てきている。

夫が中学の同級生のIさんに手紙を書いた。
普段から上手とは言えない字だったが、それに輪をかけて見事な字だった。

かわいい。

「・・・不覚にも肺炎になり、生死の境をさまよいました。・・・」
と書いていた。

医師から言われているのは多臓器不全。
まあ、説明するのも面倒くさいという感じかもしれない。

とにかく生死の境をさまよったのは事実だから。


本日、申請していた限度額適用認定証が送られてきた。
請求書発行に間に合った。
支払いはこれで一安心だ。
病院に急いで持参する。

6月後半から夫の心配以外にこのような事務的なことにも追われていた。
仕事も半日だけ行きながらなので、時間的にかなりタイトになるが、
忙しいのは私自身の社会的なリハビリにもなる。
そのおかげで体調を崩さずに済んでいるのかもしれない。

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