やばい、予想以上に面白すぎた。
クリス・プラットの孤独から始まり、
ジェニファー・ローレンスとの恋、
目覚めた理由の発覚、
船に訪れる危機、
いろんなことがテンポよく起こって、
まったく飽きることもなかったし、
ハラハラドキドキするところやうるっとくるところもあって、
いろんな感情が揺さぶられて、個人的には当たりな映画だった。
変に期待値を上げることはしたくないけれど、
雰囲気というか要素だけでいえば、
『タイタニック』と『アルマゲドン』と『オデッセイ』
をうまく組み合わせた感じだった。
まず、クリス・プラットの孤独がすごく伝わってくる。
もともとは地球から別の惑星へ移住するために宇宙船に乗っているんだけど、
それが120年もかかるんだよね。1世紀以上じゃん!って。
なのに、90年早く目覚めちゃんだよ。クリス・プラットが。
あの手この手を尽くしてなんとかもう一度冬眠しようとするんだけど、
どうしようもなくて。
もうさ、普通ここでかなり絶望に陥るよね。
だって家族とかにもさ、「じゃ120年後に!」つって寝るわけじゃん?
で、90年早く目覚めちゃったらさ、もう自分死ぬしかないじゃん?
仮に彼があと60年生きるとしても、30年足りないわけよ。
これで家族が目覚めたときに隣に死体があってさ、
それがもうかなり昔に亡くなってたってなったら、
すっごくやるせなくない??
逆に悲しみとかあるのかなって(笑)
話がそれたけど、とりあえずこの状況を楽しもうつって、
宇宙船内にある娯楽設備で遊びだすんだけど、
さすがに1年もひとりで遊んでると飽きるらしく、
宇宙空間に身を投げ出して死のうとするわけさ。
でも、途中で怖くなって、冬眠カプセルがあったところに戻るんだけど、
そこでジェニファー・ローレンスを見つけるんだ。
「うわ!めっちゃかわいい!めっちゃ話したい!」ってなるんだけど、
これ起こしたら彼女の人生を奪うことになるし、、、
ってすげー葛藤するんだ。
このままそっとしておけば彼女は90年後に無事に目覚めるんだけど、
ここで無理やり起こしちゃったら、それがパーになるわけだから。
船内のバーにバーテンダーのアンドロイドがいるから、
そいつにあーだこーだ言うんだけど、
でも最初から心は決まっていたよね。
孤独には勝てなかったんだよ。
彼女の冬眠カプセルを意図的に故障させ、目覚めさせちゃうんだ。
これ、本当に絶対やってはいけないんだけど、
でもあの孤独を考えると責めることはできないなーって思った。
当然、彼女も最初はパニくってるんだけど、
だんだん置かれた状況にも慣れてきて、やがて二人は恋人同士に。
クリス・プラットはアンドロイドに、
「僕が起こしたことは内緒にしてねん」って言うんだけど、
まあ、内緒にしないよね。
もちろん、アンドロイドがペラペラ話したんじゃないよ?
ある日、二人がデートを楽しんだ後、
そのアンドロイドの前で「僕たちに秘密はないから」
とかって言っちゃうんだ、クリス・プラットが。
たぶんこれが引き金になったんだろうね。
彼がトイレに行っている間に、アンドロイドがジェニファー・ローレンスに
「彼はずっと待ち望んでいましたから」と。
そこで彼女は「どういうこと??」と。
トイレから戻ってきたときには、もう全部知られちゃってて。
ジェニファー・ローレンスは大パニックですよ。
それからの二人はもう重く気まずい雰囲気で。
でもさ、よくよく考えたら、
クリス・プラットの寂しさを紛らわすために勝手に起こされたんだから、
そりゃジェニファー・ローレンスも怒って当然だよね。
俺も怒ると思う。いくら愛し合っていたとしても。
そうこうしているうちに、もうひとり、
ローレンス・フィシュバーンも起きるんだ。
だいぶ老けたよね~。まあ記憶に残ってるのは、
『マトリックス』ぐらいしかないんだけど(笑)
彼はこの船のクルーだったから、
冬眠カプセルが壊れた原因とかを調べるんだけど、
その過程でこの船にはそもそも重大なエラーが起きていたことが発覚。
そのエラーのせいで、ローレンス・フィッシュバーンは、
壊れた冬眠ポットに入っていたから、もう余命いくばくもないぐらい、
体調がボロボロだったわけ。
んで、結局、大したこともできないまま、
自分のIDチップを残った二人に託して、お亡くなりになります。
(このIDは権限が強いから、いろいろできるから役に立つんだけどね)
で、ようやくエラーの原因がわかって。
実は物語冒頭で小さな隕石群にぶつかるシーンがあったんだけど、
そのうちのひとつかな、宇宙船に穴開けちゃってて。
機関室にあるメインエンジンにダメージ与えていたんよ。
もうエンジンがめっちゃ燃えてて。
この熱逃がさないと爆発するぞって。
でも熱の放出がうまくいかなくて、これ船の外側から扉を開けて、
中の熱を出すしかないって。
で、クリス・プラットが決死の覚悟で外から扉開けて、
中に残ったジェニファー・ローレンスがボタンを押して、
熱を逃がすんだけど、ものすごい高火力の熱が、クリス・プラットを直撃。
想定内のことだったから、耐熱素材の扉を中からもぎ取って、
それで防いでたんだけど、勢いが強いから宇宙の外に放り出されてしまうんよ。
しかもその衝撃で宇宙服に穴あくし。
やばーってなったんだけど、ジェニファー・ローレンスが助けに来て、
なんとか船内に戻し、医療カプセルに入れて、
ギリギリ、本当にギリギリのところで蘇生が成功で事なきを得たと。
さて、残り90年どうしようかってなったとき、
冬眠カプセルはもう無理だったんけど、
この医療カプセルを使えばなんとかなりそうってことだったんけど、
一個しかないからどうしようかねって。
クリス・プラットは、ジェニファー・ローレンスに入るように行って、
90年先の未来で、ここで起こったことを発表してって。
彼女、作家だったから。
でも、明確なシーンはなかったものの、たぶん二人とも使わなかったね、それ。
愛し合う二人は、寿命を全うしたんだと思う。
自分を起こしたことをあんなに怒ってたのにね(笑)
でも実際、クリス・プラットのことは好きだったし、
彼がいなければ自分もここまで生き続けられたかどうかわからなかったしね。
あとは、映画だから必ず危機的状況を共に体験することで、
普通以上の絆が生まれてしまうんだね、きっと(笑)
いやー、いい映画だった。
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