梅雨の晴れ間に、うまく当たりました。
あまり有名ではありませんが、ニッコウキスゲの大群落地である、雄国沼湿原の花のたよりです。この湿原は喜多方市の東部にあって、猫魔ヶ岳の火山活動によって誕生した雄国沼の周辺に広がる、高層湿原です。標高が1,000メートルほどでちょっと肌寒いかな、とかバスを降りたときは感じましたが、いざ湿原へ降りる山道を歩きだすと、丁度良い爽やかさでした。
シーズン中は一般車の通行が規制されて、観光するにはシャトルバスを利用します。目的地に着くと、そこはカルデラの外輪山の稜線の上でした。その展望台から見た景色が、うえの写真でここからよく整備された山道を下ること、約15分ほどでキスゲの咲き競う湿原に到着です。
トキソウ
(朱鷺草、鴇草、学名:Pogonia japonica Rchb.f)
ラン科トキソウ属の多年草です。
木道脇の湿地に生えていました。
まさか其処に三脚など立てられませんので、木道に寝転がって上半身を湿原の上にせり出させて、アクロバットみたいな姿勢で撮りました。最近のカメラは便利なもので、ピントは設定した赤く光るポイントを、たとえば上の写真では花弁の部分に逢わせれば、けっこうシャープなピントが得られます。
園芸種のカトレアと比べれば、華やかさが違いますが、接写して細部だけ拡大してみれば、どちらもやはり蘭だなあと思われる、独特な花弁の形態をしています。画面にカーソルを当ててクリックすれば、拡大画面になります。 (カトレアは、こちら からコピーした画像です。)
こちらは、アサヒラン【旭蘭 Eleorchis japonica (A.Gray) F.Maekawa】です。
紅紫色の花色が朝日をイメージさせるのでしょう。
湿った沢に咲くので、サワラン(沢蘭)の名もあります。やはりこちらも葉は冬に枯れ、偽球茎で越冬します。花とか草丈は、こちらの方が、ちょっと小ぶりです。
(詳しい説明は、こちら にあります。)
国土地理院地図 ← クリックすれば、地図が開きます。
昼食というか、連れは噴火ラーメンとかいう、激辛のを食べて。自分はビールを飲んで
餃子を食べた。そのあと、ボートに乗って、磐梯山の噴火の様子がわかる、その湖面の真ん中あたりで
『 噴火の様子が一番わかりやすいのは此処 』 とか自慢されちゃいました。
桧原湖ができた原因の噴火は、明治21年(1888年7月15日)に磐梯山の噴火な訳なのだが。
ならば雄国沼のできた原因はやはり、周辺の山の噴火だったのだろうか。
湖には土砂が堆積して、浅い沼となり、やがては湿原となる。
なんて想像したのだが、人もそれぞれ。
湖や湿原の事なんぞは、何万年とか何十万年とかのサイクルで、変化するとの話もある。
ほんの百年足らずの昭和史だって、不明な点が山ほどある。
ならば、大自然のことは、考えても確証なんか……。
午後は、大内宿 にゆきました。
(上の画像を クリック すれば、そちらにゆけます。)