【現代の風潮】

【現代の風潮】

頭が良い人は結論から話すとか、具體的な話をする人こそが頭が良いとか、かう云ふ現代の風潮にウンザリしてゐる。結論から話しても意味がない事は澤山あるし、抽象化する事こそが知的營爲である事は學問の世界では常識だとも云へる。藝術にせよ、抽象化は缺かせない行爲である。

勿論、日々の仕事や生活に於て、結論から話す事、具體的な話をする事は必要とされるスキルや態度ではある。が、それが總てではないと云ふ留意を、現代社會は怠つてゐやしないか。

【近い人と遠い人】

【近い人と遠い人】

然し、私も時間があるから、SNS三昧ですが、Xを見てゐるとAV女優さんのアカウントが、女優さんとかタレントさんのアカウントよりもフォロワー數が壓倒的に多い事が珍しくないです。で、そのAV女優さんが作品に就いてのコメントやレヴュー、お待ちしてゐます、と云ふ風にポストしてゐる。

80年代後半から90年代前半ぐらゐのAV女優さんとは雰圍氣が違ひます。昔は翳がある感じの人ばかりでしたが、今はキラキラなイメイジですね。綺麗なAV女優さんの嚆矢は瞳リョウさんだと云ふのが私の意見ですが。

私も男ですから、彼女達には御世話になつてゐますが、流石に自分に娘がゐて、その娘がAVをやると云ひ出したら、ちよつと待てと云ふでせうね。

人間て云ふのは随分勝手なもので、等しい人類愛なんてのは幻想だと納得出來ます。左翼や平和團體の聯中が云ふ世界中の人間が仲良く出來る世界平和なんてのはあり得ない事です。

白石一文の「この世の全部を敵に囘して」で手記の書き手は、身近な人間を愛する事を止めて、遠い世界の人達を等しく憐憫の對象にすれば、この地球上から爭ひ、差別、戰爭は無くなると主張しますが、遠い存在を憐れむ事など吾々には出來なく、（地球上だの世界だのと云ふまへに）この國のAV女優さんと云ふ誰かの娘さんに就いても、性慾の對象にして了ふ訣ですよ。

と云つて、直ぐにそれを問題視して、御本人達の事情を酌まずに對策して了ふと、それはそれで問題が生ずる訣で、世の中とはむつかしいのです。

【新宿歌舞伎町に就いて】

【新宿歌舞伎町に就いて】

何だかまた民放で新宿歌舞伎町のホストクラブに關する話題をやつてゐますが、あの街に於ける「中の人」だつた私としては、新宿歌舞伎町にも樣々な人達がゐると云ふ認識なのですが、大多數の「外の人」達にとつて、新宿歌舞伎町は怖い歓樂街なのでせうね。今更乍ら思ひました。

でも、總ての經驗にはそれなりに意味があり、私の新宿歌舞伎町での勤務（ちやんとしたホテルでの仕事です）も、私に於ける糧の一つだと思ひます。と云つて、そんな私でさへ、新宿歌舞伎町の總てを擁護する訣ではなく、「中の人」だつたからこそ、樣々な問題を目にして來たと云ふ自負があります。私にしても、新宿歌舞伎町の常識に慣れて了ふ事には、抵抗がありました。

【言葉遣ひ】

【言葉遣ひ】

それにしても、「ーになる」とか「ーさせて頂く」と云ふをかしな言葉遣ひが定著してゐますね。

「ラーメンです」とは云はずに、「ラーメンになります」なんて云ふのですが、おまへさんがラーメンになるとでも云ふのかい、と私は思つて了ひます。

「聯絡させて頂きます」なんて云ふけれども、「聯絡します」で良いと云ひますか、それが正しいのですが、今の風潮としては「させて頂きます」と云はないと不躾に受取られて了ひます。

後は「ーで良かつたですか」と云ふのも、をかしい言葉遣ひであるとは以前から云はれてゐます。今現在の事に就いて、「ーで良かつた」と過去形で云ふのはをかしく、「ーで宜しいですか」、「ーでよろしう御座いますか」と云へば良いのですが、多くの人達にして見れば、「ーで良かつたですか」と云ふはうが落著くやうです。

まあ、餘り「言葉遣ひ警察」や「日本語警察」のやうになりたくはないですが、自分は正しいと信じて疑はないやうな人が、をかしな言葉遣ひをやらかしてゐると、「馬鹿だなあ」と思つて了ふ私です。そんな私も性格が惡いですね。

【人生が面白いかどうか】

【人生が面白いかどうか】

畫像は長澤まさみさんのインタヴュー記事ですが、Xでも同じ事に就いて、取上げられてゐる方がいらつしやいましたが、矢張り、大事なのは「爭ふ」とかではなくて、「人生が面白い」かどうかですね。

先の在京時（新宿歌舞伎町時代）には順位（一位）に拘り、威張つて了つた私も（まはりにも問題がありましたが）、色々と經驗して、色々と考へて、面白い事が大事だと實感出來るやうになりました。

#長澤まさみ さん #東京カレンダー

【恥づかしい人と私が支持する政黨】

【恥づかしい人と私が支持する政黨】

私には珍しく政治に關する話題です。 #白川司 さんがＸでポストされてゐますが、またしても杉尾秀哉氏他（立憲民主黨の聯中）がやらかしたさうですね。

この杉尾氏は、私の親戚の家族（私と血の繋がりはありません）なのですが、全く誇る事は出來ない人です。

因みにそれとは關係ないですが、今の私は自民黨支持よりも國民民主黨支持です。國民民主黨には、嘗ての民社黨（社民黨ではありません）のやうになつて欲しいです。そして、願はくば、その民社黨よりも議席を増やして欲しいです。

私が私淑してゐる #福田恆存 さんや #松原正 先生も民社黨を應援してゐた筈です。

#国民民主党 #民社党

【スカウト】

【スカウト】

下にアップロードしてゐる畫像は、Ｘにて手に入れました。成程、イメイジどほり、惠比壽は品が良い女性許りなのですか。とは云へ、（スカウトではないですが）ナンパ待ちの女性がゐる界隈もあるとか、「食べログ」に書いてゐた人がゐましたが（笑ひ

私が勤めてゐた新宿歌舞伎町のホテルには、カフェ&バーがありましたが、其處にはスカウトの説明を受ける女の子達がゐる事がありました。以前にも（Facebookに）書いた事ですが、まづは「AV、風俗、水商賣の違ひ」から説明を受けるのですよ。如何にもと云ふ風貌の女の子もゐれば、至つて普通と云ふか、寧ろ、眞面目で清純さうな女の子もゐました。

かう云ふ事は云ひたくないですが、後者のはうが人氣が出易いのでせうね。「貧困調査」で有名になつたM氏も黒髪清楚系が好みと云つてゐましたし。

因みに私が新宿歌舞伎町にゐた頃には、「トー横キッズ」と云ふ言葉はなかつたし、今日のやうに大久保公園にゐる立ちんぼが、マスコミで取上げられる事もありませんでした。が、既に彼女達はゐました。實際の存在が發生して、その名前が發生して、それが世の中に定著する迄には、當然ながらタイムラグがある訣です。

まあ、「東洋一の歓樂街」である新宿歌舞伎町にて、私は色々と見て來ました。

【右は右を叩け】

【右は右を叩け】

以下はFacebookにて記した記事とみづから記したコメントとを轉載したものです。

Xにて廣島辯のポストが特徴のHK女史からブロックされた私です。FacebookではOE氏からブロックされてゐますし、いはゆる政治的な保守界隈の人達からブロックされてゐる私です。「右は右を叩け」と云ふやうな事を松原正さんは仰有つてゐたと記憶しますが。

因みにＸでブロックされたのは、以下にシェアする引用ポストが原因ですが、私は何もをかしな事を云つてゐませんよ。

然し、氣のせゐかも知れませんし、偶々かも知れませんが、この件から、急に政治系のポストが表示されなくなつたやうに感じます。右も左も、政治系の人達は、批判を受け容れる度量がないのかな。

八百屋は國の爲に野菜を賣る訣ではない、と云ふやうな事を嘗て我が漱石は云ひましたが、之は昔も今も我々日本人の宿痾が政治主義である事を例證してゐます。

子供を産む事は人を愛する事だと私は考へますが、それは國の爲に、詰りは政治的な理由で行ふものではないです。

右は己の政治主義の爲に子供を産めと云ひ、左は己の政治主義の爲に子供を産む事に否定的なやうですが、いづれも政治至上主義に則り、人を愛する事や子供を産む事に就いて考へてをり、それは端的に云つて間違ひです。

【大日本帝國の人的遺産】

【大日本帝國の人的遺産】

90年代は後半でさへも、好景氣の餘波があり、華やかだつたと云ふイメイジが強いです。が、當時の寫眞をXなどで見ると、新宿でさへも、街竝は今に比べて地味なのです。街竝は平成よりも令和が格段に進化してゐます。然し、私も含めて多くの日本人は失はれた30年と云ひます。

街竝は進化して、物やサーヴィスも進化してゐますが、豐かさを感じてゐる人は少いと云ふのが、世の論調です。成程、經濟的な二極化が激しく、榮える者は榮え、滅び行く者は滅びる、それが今日の日本國であり、嘗ての全國民總中流の時代はをはつた、と云ふのが尤も合理的な分析だと思はれます。

然し、少しは國内外の文學や宗教を齧つた私としては、さう云ふ合理的な分析に抗ふと云ひますか、いや、抗ふのではなく、異質な視點を持ちたいものです。

（1989年から始まる）平成の初期は、當り前ですが、昭和の餘波が存在してゐた訣で、その邊を考へて見たいです。譬へば、戰後の復興や好景氣は團塊の世代に據るものではなく、大日本帝國の人的遺産に據るものです。失はれた30年と云はれる年代になると、その遺産は薄れて來たか、消え始めて來たと考へられないでせうか。

【對應】

【對應】

昨年十一月末、二泊三日で上京した際、大久保の人氣カレー店を利用しました。

晝の部を利用したいならば、朝、御店に竝んで記帳しないと行けません。その日は民放の取材もあり、朝からテレヴィ番組のスタッフが出入りしてゐました。

話は飛びますが、實際に食べたカレーと魯肉飯は慥かに美味しいし、スパイスカレーと魯肉飯と云ふ組合せを考案したのも同店だと云はれてゐます。が、カレーの激戰區である神保町を始め、東京には旨いカレー店が星の數程存在します。

その中で、大久保の御店だけが、幾度となくメディアで取り上げられ、幾度となくコンビニとのコラボ商品が開發販賣され、御店は毎日大盛況。その存在感は、他の實力店とは何やら異質なものです。

思ふにカレーが旨いのは、最早、東京では當り前。大久保の御店が凄いのは、女店主さんの對應力とそれを支へるヴァイタリティでせう。私のやうな初めての客に對しても、メディア關係者に對しても、いはゆる「神對應」を怠りません。それも無闇矢鱈にベタベタするのではなく、暫く相手を觀察して、より良いアプローチを見極める力に、彼女は長けてゐると感じました。

全く二六時中、365日、さう云ふ對應をしてゐるのではないのか、なんて私が思ふぐらゐのパフォーマンスなのです。勿論、休む時にはちやんと休まれてゐる筈ですが。私もそこ／＼は世間とやらに對して對應出來さうですが、然し、彼女のやうなヴァイタリティはないですね。