二本足の學者を目指して

賢を見ては齊しからん事を思ふ

【人生に就いて】

2024-05-12 18:36:24 | 文學、精神、そして魂

【人生に就いて】

自分を大事にしないものに就いては、自分のはうから捨てゝ了ふに限る。自らの時間は有限だし、運氣の總量なんてものもあるだらう。努力や才能は當然必要だが、この世と云ふのは運も人生を左右する。捨てゝ了つた大きなスペイスに、大きくて新たな自分の爲の運氣を呼び込まう。

最近、矢鱈、自分の力ではどうしようもない事に就いて考へる。若い頃は根據のない自信とでも云ふものがあり、樣々な事に挑戰出來る。地方の無名高校出身の僕が、早大にはひらうと決心したのも、根つこには、根據のない自信とやらが存在してゐた。そして、早大に合格した事ぐらゐが、僕の人生に於ける成功體驗だらうか。

と云つても、之はいはゞ社會的な成功體驗である。精神的な成功體驗であれば、僕には數多ある。讀書をとほして、樣々な先生方に會ふ事が出來たからだ。それが僕の財産であるが、歳を經て、樣々な出會ひを經驗して、人生をそれなりに歩んで來ると、人間の限界とでも云ふものを痛感するやうになる。そして、運氣と云ふものや、延いては祈ると云ふ事に就いて思ひが至る。それは最初は日本的な現世利益を望むものかも知れないが、後にはさう云ふ領域を脱するかも知れない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【私が「らんまん」を樂しめた理由】

2024-05-12 09:18:57 | 「らんまん」レヴュー

【私が「らんまん」を樂しめた理由】

朝ドラ「らんまん」ですが、私はとても樂しめました。

之は主人公のモデルである牧野富太郎博士ではなく、ドラマの主人公である槇野萬太郎に自分を重ねる事が出來たからだと思ひます。

まづ萬太郎は土佐では著名な造り酒屋の當主になる事を運命附けられて生まれて來る訣ですが、私も我家の會社の九代目として望まれて生まれて來ました。廣島市に住んでゐると、「あゝあの◯◯さんの御子息さんですか」と云はれる事もありました。

そして、萬太郎の家業も、我家の家業も……と云ふ事も同じです。その萬太郎も私も、所謂坊つちやんで、そんな私は親戚や知人からは人が好いと云はれてゐました。

言葉や語學に興味があるのも、萬太郎と私との共通點でせう。また、萬太郎が上京する際、慥か「先生方に會へるがぢや」と喜びますが、學問に興味があり、尊敬する先生方が多數ゐるのも、萬太郎と私との共通點です。萬太郎は植物學、私は文學と云ふ違ひはありますが、學問が好きと云ふ根抵の姿勢に於て、萬太郎と私とは同じです。

私は行く先々の職場にて、「坂田さんは學者になるべきだつた」と云はれて來ましたが、まあその言葉は世間知らずであると云ふ事の云ひ換へとしての皮肉だとしても、學者氣質であるとか、世間知らずであるとか云ふ事も、萬太郎と私との共通點だと思ひます。

また、私は人生の目的として、「二本足の學者」を目指してゐますが、萬太郎もその「二本足の學者」だと私は思ひました。

一方、脚本家の #長田育恵 さんは早稻田の一文卒ですが、「らんまん」には坪内逍遥をモデルとした人物も登場して、その早稻田に關するエピソードも語られた事は、早稻田大學を卒業した者の一人として嬉しかつたです。

とまれ、萬太郎を觀てゐると、丸で自分の理想的な人生を觀てゐるかのやうな思ひを抱きました。後は私にも壽惠子さんのやうな可愛いひとがゐればなあ……と贅澤な事を思ひます。

#朝ドラ #らんまん

※畫像は #浜辺美波 さん公式Instagramのストーリーズ據り。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする