ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2024年6月で600回を数えました。

グループわらじ 第571回徒歩定例会 彫刻の街仙台を歩く PartⅡ

2022-08-05 16:54:45 | グループわらじ徒歩定例会

彫刻の街仙台を歩く PartⅡ
2022年1月23日(日)晴 参加者 27名 距離 17km

仙台市は市政88周年記念事業として、各公園などに彫刻を設置して来た。全体では24体が設置されたらしい。当会ではこの彫刻を巡る例会を企画し、今回は中田中央公園の「飛翔する鳥たちと少年」と農業園芸センターの「道香」を訪ねた。
古来、像は祈りの対象で、神や仏の具現化だった。それから開放されて、芸術作品として市井の人の鑑賞の対象となった事は嬉しいことである。とは言え、彫刻は難解な作品が多い。無理に解釈せずに、そのまま感じれば良いと言われるが、どうも古い人間にはなかなか難しい。いらぬ前置きが長くなったが、本題に入ろう。
JR「南仙台駅」から出発して東に真っ直ぐに進む。30分ばかりで中田中央公園着く。ここに「飛翔する鳥たちと少年」(作:淀井敏夫)がある。細身の少年が捧げたエサ籠に鳥たちが舞う。少年は毎朝ここにやって来て、鳥たちにエサを与える。そして鳥たちと共に、今日へ飛び立つのだろう。
そこから次の彫刻までは長い。一旦戻って、長いながい名取大橋を渡り、支流の笊川沿いに下って、名取川と広瀬川の合流点に出た。笊川はその名の通り、普段は水がないが、大雨時にはあふれる暴れ川だ。今度は広瀬川を遡って千台大橋を渡る。市街地を暫く行くと、その先は田園風景が広がる。仙台東部道路をくぐり、左折して更に進む。ようやく農業園芸センターの姿が見えて来た。着いたのは正午を大きく回った12時40分であった。
田中中央公園から3時間半程歩いた事になる。腹がへったので先に食事とした。ここでは食事も出るが、皆思いおもいに弁当を広げた。その後いよいよ彫刻「道香」(作:掛井五郎)を訪ねた。こちらは飛翔とは趣を異にした肉太の作品だ。厚い掌にたくましい体の裸婦が座る。掌は夫の手だろう、土地と戦って来た長い営みを静かに回想しているように見えた。

これは入口の稲わらオブジェ

今回は仙台市の郊外の彫刻を訪ねた。普段訪ねる機会の少ないので、こうして例会として訪れられたのは嬉しい。目を養って次の例会を楽しみにしておこう。