怒り肩
つっても
チンピラぶって肩をイカラセてる訳ではない。
寺の周囲や近所で暴れるサルの狼藉。牙をむいて向かって来るサルに木刀やスコップ投げた。肩を壊してしまった 結末、怒り肩となつた。
サッカーを始める前、野球少年だった拙僧はソフトボール投げでは いつも二番であった。
一番は全国健康優良児童 一番のTくんだ
あまりに体格が違うので負けるのはしゃあなかったが、少年時代ボールを速く投げることと、遠くへ投げることに自信を持っていた。
毎日毎日、来る日も来る日もボールを何百回と寺の土壁に投げ込んでいた。
また、二キロぐらいの石を田んぼの土に投げつけていた。
小学生ながら肩はモッコリ盛り上がり、野球より「投げる」こと自体が大好きだった。
ひょっこり、村に遊びに来た近鉄の二軍選手にポカスカと打ち込まれるまでは…思い出す。お宮さんの境内で、三角ベースボールをしていた時、突然その瞬間がやってきた。拙僧はアンダースロー。何球も二軍選手相手に投げ込んだが、全てホームランされた。お宮さんの境内をこえて、遠くの田んぼへボールは飛んで行った。
コントロールは良かったが、球筋が素直過ぎて、球速も頃合い、全て絶好球だったんだろう。
全球を打ち込まれて、自信を全て 打ち砕かれた。
その後のソフトボール大会でもバンザイエラーしたり、草野球でもポカスカ打ち込まれたりで すっかり、野球の投手になることに自信を無くしてしまった。
しかし、投げることは 相変わらず好きだったし、いつ投げても118㎞~130㎞は出せたし コントロールは良かった。
ところが、高校生になってサッカーに没頭していて、野球のボールなんか持たなかったのに ゲームセンターで友だちと球速マシンで肩較べをした時に悲劇は起こった。
サッカー用の脚力やキック力は凄まじくついたが、肩の筋肉はめっきり落ちていた。
しかし、一度覚えた脳内の運動記憶は消えずに、筋肉の落ちていた肩に全力の投球を投げるように伝令した。
挙げ句
肩の腱が切れてしまった。
それ以来、思いっきり投げることも、強く速く投げることも出来なくなった。
そして、月日は過ぎて40年後の今、また悲劇は繰り返した。 肩の筋肉も筋力も落ちきっているのに、「投げる」得意(コツ)を覚えた脳は またもや伝令を出して、サル軍団に向かって思いっきり木刀やスコップを投げつけることを指示した。
指示に従い、スコップや木刀はサルめがけて飛んで行ったが、投げた右肩には激痛が走り、その日以来
右肩はいうことをきかなくなり、痛みは消え去るどころか日増しに 徐々に強くなり あまりに痛みが酷いので昨日、三重県名張市にある「木野整形外科」で診察してもらった。
木野整形外科は孫Tの足首が自転車のスポークに挟まれて駆け込んで以来だ
全治1ヶ月の大怪我が一週間で治癒したのは孫Tの自然治癒力によるところが大きいが、優しくて治療のツボを心得た木野院長のドクター力も大きかった。
レントゲンや触診では 肩の痛み具合はハッキリわからなかった。
多分、肩の腱が断裂、伴って上腕二頭筋が炎症を起こしているとのこと
MRIのある市民病院に紹介状を作ってもらい 肩の精密検査を受けることになった
最近、引退した阪神の金本選手も似たような症状。金本選手の肩の故障は名誉な負傷だが、拙僧の肩腱断裂は不名誉な怪我である。
サル相手に坊主がケンカして肩を壊すとは
トホホのホだ
いみじくも拙僧は肩に鎮痛麻酔を注射され
双子の孫たちも予防の注射をした
注射はいくつになっても痛いものだ
腰もワルい 首もワルい 左の肩は重度な肩こり
右肩は腱の断裂と筋肉炎
順調なところは見つけにくいが、相対的には殆ど健康。
肩の痛みは しカタなし
か