みんなの僧

24で僧侶になり54で住職になるまで夢や悩みを聞き続けて30年。

「怒り」の本質

2011-09-28 09:00:47 | 日記
「ありがたい」は「有り難い」事であり、心底の感謝の念に通じる。「有り得ない!」という感情は「有り得る」事を勝手に有り得ないと思い込み、有り得る事実に直面した時の動揺である。
時として それは「怒り」と言う感情になる。

私は昨夕から「怒り」に苛まれている。

有り得る事態に直面したにも関わらず「有り得ない」と憤慨し続けてるのである。

最近 残念ながら よく「怒り」に翻弄されている。

解脱どころか 悟りどころか 脳幹や大脳辺縁系が司る「怒り」という感情に振り回されているのだ。

ほっとらかしにしておくと収まらないし、真面目に向き合うと余計に「怒り」が増幅してきたりする。

かと言って下手に合点したり、飲み込んだり、扱いを気弱にすると 間違いなく「鬱」になる。

脳幹や大脳辺縁系の思考は未熟で原始的な感情なので 根源的エネルギーが強い。

その感情と闘うのは 誠に至難を極める。

何故なら本能の感情だからだ。

この2ヶ月で二度ほど「怒り」を爆発させてしまった。
誠に「しまった」である

コントロール出来なかった。

お釈迦さんの 悟りは究極の脳科学である。

お釈迦さんの時代は解剖学も脳科学もなかったから 全て比喩をもって 心理を表現した。

いずれ、キリスト教も仏教も その真理性は科学によって解明されるだろう。
教条主義的屁理屈の注釈より、科学のト書きの方が理解しやすく、感じやすい時代が間もなくやってくる。
宗教の真実は「道徳」では全くない。

しかし、宗教の実践は限り無く何故か「道徳的」である。

いのっちのNHK朝番組でも偶然に脳科学で肥満をコントロールする実践を特集していた。

満足中枢をコントロールするのはヒスタミンであり、ヒスタミンを脳内で組成する為には「咀嚼」が大事らしい。あとは良質のタンパク質(本マグロ・鰹だし)の摂取と言っていた。

ん?

良質なタンパク質の摂取とは爬虫類脳に効き目が有りそうだし、「咀嚼」をすることは大脳皮質や大脳辺縁系に良い影響を与えそうだ。

結果として満腹中枢を刺激するヒスタミンを組成するのだろう。

「怒り」は満腹中枢に近い処にありそうだから、良質のタンパク質をゆっくり咀嚼する事は効き目があるかもしれない。

確かにお腹がすいてたり、すいてくると「怒り」は爆発しやすい。

しかし、満腹で怒りをコントロールするのは沽券に関わるが 未熟な私には仕方ないことである。

「怒り」の実体を明らかにするには、怒りの原因を「咀嚼」することしかないのかも。

噛み締めて、噛み締めて。
腹が立って、二時間しか寝れなかったが 朝飯を食べたら気分が落ち着いてきた。

嬉しいような情けないような

昨日の朝は「ありがたい」とブログしながら、今朝は「怒り」に寝れない自身を見つめないといけなくなった。

これでいいのか?みんなの僧?

バカボンのパパは言う。

「これでいいのだ!」

…………?