皆様は、ちびくろサンボ というお話をしっていますか?
サンボという 黒人の少年が、森を散歩中、4匹の虎に出合って、
衣服を一枚づつあげるからどうか食べないで!と約束すると、
トラたちは服の取り合いをしはじめて、木の周りをぐるぐる回って追いかけあいをして、
とうとう4匹とも溶けてバターになってしまったので、
そのバターでパンケーキを焼いて食べましたというお話^^
スコットランドの婦人が、こどものために書いたというだけあって、
とても シンプルかつ、発想のとても楽しい内容。
小さい時 私も読んで、 虎が木の周りをぐるぐる回るイメージだけは、
本当によく覚えている^^
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この本については、
・1988年にワシントン・ポストに掲載された日本の黒人のキャラクター人形に対する批判記事
・さらに海外から 日本大使館への抗議 も多数寄せられたりして、
自主的に各出版社がこのお話を 絶版にしたりした問題は、
憶えている方もいらっしゃるかと思う。
・アメリカでも、サンボは アフリカ系黒人の差別語だとか、
・little black sambo を little brave sambo 「小さく勇敢なサンボ」 というタイトルにしたり、
色々あったようですが@@
私はこれを聞いたとき、じゃあ主人公が白人なら? 黄色人種なら?
結局様々な皮膚の色の交じった少年しか
主人公になれなかったりしてーーxxxx とか
思ったものだった。
実際、 大事なのは、「本質」--この物語が何を言おうとしていて、
読み手が何を連想して、どんなことを思ったか、なのではないでしょうか^^
けれど、こうした、「差別に対する抗議」 が、
長く冷遇されてきた 被差別者 の 権利・生活 向上 にも
大きく貢献してきたことも 確かな 歴史の事実。
何が正しいとか、間違っているとかの主張ではなく、
こういう事実があり、こういう時代背景があったんだ、
それで、「私はこう感じる」 という 意見をもつことが
すごく 今、大切なのではないでしょうか。
でも、せっかく生まれた名作は、 やっぱり 埋もれてほしくないですね^^
価値あるものを守るのは、やはりそれを大事に思う人しかないですし^^
さて、 そんなことを色々、読書をして、話し合う
仲間 や 先生 のいる教室、
覗いてみること、 いかがでしょうかーー
◆ いい言葉を知り、いい言葉を使える人と
ぜひ 定期的に、話をしたいものです^^
今の社会って、立ち止まって考える時間 も、工夫しないと
なかなか確保できないのです。
言葉の塾 の お問い合わせは、わくわく文庫名古屋中央教室 まで:
TEL 052-851-9397 FAX 052-851-9377
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