今日は大作を二本見ました。
一つは映画
「THE LAST MESSAGE 海猿」もう一つはTVドラマスペシャル
「塀の中の中学校」まず、「海猿」。
東宝シネマズ緑井のTHX2番スクリーン、
一番大きくて、音響抜群な環境で3Dをチョイス。
度肝を抜くヘリの音やら、なんやかんやの音は
心臓がどうにかなりそうなくらいのド迫力でした。
事態はずーーーっと緊迫緊張の連続ですが、
うまい具合に安らげるユーモアや
ヒューマンペーソス、癒しが織り交ざっていて
クスクス笑える箇所、微笑ましい場面も
多々ありました。
クスクス担当の佐藤隆太さんや濱田岳くんの
好演はナイスでした。救われる~。
そして癒し、微笑み担当はなんと言っても大洋くん!
抱きしめたくなったよ~う。
そうそう細かいとこ言えば、「アイ ガリ(I got it)」
かなんか言ってた彼っ!
龍馬伝でヒールな後藤象二郎役を怪演されてる
青木崇高さんではあ~りませんか!
常日頃からカープの栗原選手に似てると思って
いましたが、現代人の役でやはり似てることに
確信を得ました!
連続する緊迫の事態の詳細は言えませんが、
実際に起きている現場の海保、海保の霞ヶ関組、
政府の要人、諸外国との関係などなどを彷彿させます。
映画ではそれぞれの立場の都合と正義のせめぎ合い・・・
そこも見所の重要ポイントではあります。
しかし海猿の見所、真骨頂はやはり人命救助のために
死力を尽くす、仲間を見捨てない、繋がっている・・・
・・・・・・いやこれ以上は自粛しましょう。
なんかもう途中から泣きのスイッチが全然切れなくて、
もうこれ以上私を泣かせないで、もうやめて~
っていうくらい鼻が詰まって息が苦しかったです。
擬似潜水士体験かも。
思えば泣きのスイッチは呉の訓練の時の
ライバル三島が登場したあたりだったような。
仙崎と三島はお互い、ダイブマスターの資格を
持つ者同士、反目やら色々あったけど・・・・
バディを組んで・・・・・・・・・だからグッと来ました。
広島に住む者として呉の海上保安大学校で
厳しい訓練の壁を乗り越えた若者たちだけが
特殊救難隊員になれるんだ!ということを
誇りに思います。
(未見の方はファースト
劇場版「海猿」を是非!)
そんな訳でエンドロールの
ラストに相応しいおまけ映像でも涙涙涙でした。
あれはずるいっす。
戻って来ーーいと言っても戻って来ない彼・・・。
3Dについては思ったほど立体感は活かされて
なかったような・・・?(これ言うたらアカンこと?)
てかメガネをつけたり、かけたり・・・(同じやないかい)
はずしたり、とったり・・・(これまた同じやないかーい?)
自分としては、3D映像が暗いので、
場面によって時折り、脱着を繰り返していたので
そう感じたのかもしれません。
私的には「若人」たちにはお安い2Dででも
遜色なく楽しめるので
是非見てもらいたいと思った次第です。
そう!海猿のラストメッセージを
しっかり受け取るために。
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「若人」
いい振りが出たところで次は
22年度文化庁芸術祭参加
「塀の中の中学校」渡辺謙さんなら見ますよ、えーえーえー(なだぎ風)
というのと
実は仕事上そういう方と少し接することもあって、
この番組改変期にバラエティ特番ひしめく中
この番組を見る!と決めました。
そしてまた大泣き、号泣でした。
学校に行く機会を奪われたり、弱者の事情ゆえに
犯罪に手を染めた者たちが更生する為の中学校が
松本の某所、塀の中にあるという。
教育は読み書き計算を中心に一年間だけだが、
ここの卒業生の再犯率は極めて低いとのこと。
50を超えた渡辺謙さんの役も読み書きができず
それを馬鹿にされての犯行だった。
他の4名も同様。切な過ぎる。
一人だけ若者がいた。
大衆演劇の旅一座の美しい青年は人気の女形。
当然、興行収入の稼ぎ頭。
移動が多く小中学校にもろくに行けていない。
本人は野球が好きで運動神経にも自信があった。
高校生になって甲子園に行きたかった。
その夢が叶わぬことと知った時、
父をカンザシで・・・
千原せいじの役はその青年を事あるごとに
からかってこの歌を歌って怒らせる。。
♪雲は~湧き♪ 夏の甲子園で歌われる歌。
青年にとってはつらい歌。
悩みを抱え、自殺を考えた者もいるこの一年間。
しかし確実に学力は向上し卒業間近のある日、
美しい青年の父が面会にやって来た時の
この台詞はドーーーンと効いた。
思い出すだけでまた涙腺が緩む。
中学卒業の資格が貰えたら高卒認定受けて
大学行って神宮へ行け!
卒業式の日、渡辺謙さん役が答辞を読んだ。
勉強して読み書きにも自信がもてた。
立派に更生します。
若人とは年齢ではなく、希望が持てる人のこと。
今の気持ちにぴったりの歌があることに
気づいたので歌わせてください。
と歌い始めたのがあの「栄冠は君に輝く」でした。
♪雲は湧き、光あふれて 天高く純白の球~
隣にいた美しい青年は驚いたが
やがて一緒に歌いだす。
苦悩と喜びの入り混じったくしゃくしゃの顔で。
他の60代、70代の生徒も歌いだす。
かの名優大滝秀治さんは認知症の妻を長年
看病した末、妻をあやめたのだった。
♪若人よいざ、まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし微笑む希望~
高校野球ファンの我が家も毎年夏に聞き、
時にはつい口ずさむ歌だが
こんな思いでこの歌詞を慈しむことはなかった。
良作にめぐり合えて良かった。