(はじめに 今日のは長いです。恐縮です)
見て来ましたよ~。
この夏話題の『アマルフィ女神の報酬』
今迄の邦画にはなかった大人が満足できる
サスペンスタッチのエンターテインメントでした。
この作品、一度見ではもったいないです。
まだの方はもちろん
一度見た!という方はご都合が許すならば
是非二度見をなさって下さい。
何故なら
今日が二回目だった筆者が強く感じたからです。
と自己中なこと語っちゃってますが
「まあまあ」なり「よしよし」なり「どうどうどう」なり
突っ込みながら以下お付き合い下さい。
私の初見は7/18の初日公開日(緑井にて)
ディープな映画仲間さん達との合同鑑賞でした。
その日は聴覚障害の方へのサービスで
外国語翻訳に加えて情景描写の字幕もあって
その恩恵も確かに多々あったのですが
文字を追うことで見逃していることが多いことに
今日(字幕なしバージョンで)気がつきました。
でもその事だけが理由で
二度見を奨めているわけではありません。
サスペンスの伏線、心理描写、犯行目的、仕掛け、
犯人とは言い切れない彼らの日常や仕事。
そして傷跡。
こ、こんな所に・・・といろんなことがわかって
ニ度見ならではの深い楽しみ方ができたんです。
あ、もしこの前TVでやってた「アマルフィのトリビア」を
見られた方も是非見て下さいね。
きっと笑うとこじゃないとこで笑ってしまいそうに
なるのを堪えながら見るという楽しみ方ができます。
(ややこしい)
さて、
イタリアの名所旧跡、世界遺産のアマルフィの海岸
の美しさはありアマルフィほど堪能できます が、
でもその風光明媚な景色に俳優が負けてません。
クールでスタイリッシュな織田さんと天海さんは
そこに映えます。
表面的な美しさやカッコよさだけではない
心情を露出したり逆に抑える演技も
とても良かったと思います。
特に天海さんの子を思う気持ちに涙しました。
私は「踊る大捜査線」から織田裕二という
役者さんの仕事振りに興味を持っていたのですが
織田さん主演のどの作品でも不思議と
共演者さんの演技に引き込まれ好きになります。
今回は佐藤浩市さんの心情と目の演技にジーンでした。
因みに浩市さんとは「ホワイトアウト」(原作はアマルフィ
と同じ真保裕一氏)でも共演していて「アマルフィ」の
メーキング番組の中で「織田もまだまだ動けるなと思った」
と笑わせていました。
「ホワイトアウト」ほど過酷なロケではないものの
アクションシーンもあり、とにかく走るんです。
その走り方が「踊る」の青島の必死前傾姿勢
ではなくちょっと胸を反らした、気持ちエレガントな
雰囲気の大人走りをしていて
そのあたりに黒田への思い入れが伺えました。
西谷弘監督は織田さんの「県庁の星」や
福山雅治さん(特別出演)の「容疑者Xの献身」でも
メガホンを取っていますが演出の執着振りに益々磨き
が掛かって今作では遂に織田さん、天海さん、
戸田恵梨香さんから「ドS」と賞賛?されたようです。
天海さんはスペイン階段を登るシーンを22テイクも。
戸田さんは必死で覚えたイタリア語の長台詞を
全カット。それもこれも全てはクオリティUPの為と・・・。
そうそうホワイトアウトでもコンピュータを駆使した
テロリストとダム作業員の攻防のスリルが
面白かったのですが今作もそこは見ものです。
見ものと言えばカーアクションも。
イタリア警察のパトカーはアルファロメオ。
きれいなブルーで素敵です。
因みに映画とは関係ないですが
ハイウェイ用にはあのスーパーカー
ランボルギーニガヤルドを採用している
お国柄も素敵http://gazoo.com/NEWS/NewsDetail.aspx?NewsId=acb4b153-d74a-4b81-9cd9-5d86aaa075c7。
しかしやはり一番は人間愛。
そして二度見の今日思ったことは
大切なメッセージを伝える「走れメロス」
のようでもあるなあ・・・と。
今日のバルト11は夏休みとレディースデイの
せいか超混んでいてロビーは子ども達や
ご婦人、ご夫婦、若いカップルで出入り口付近
まであふれていました。
上映時間と席状況の電光ボードでは「アマルフィ」
は△で「え"ーーー買えるかしらん」と不安になる。
とにかく並んであと数十人のところで
△が25席に変わった。「い"ーーーーーーー」
ハラハラドキドキじゃん
でも前に並んでるのは親子連れもいるから
「きっとポケモン組よ。でもこのご婦人グループは?」
と見る前から超崖っぷちサスペンスでした。
結局間に合ったけど席は前から3列目。
おかげで眼前の美しいスクリーンを堪能できました。
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ところでこんな時に言うのもなんですが
イタリア観光の日本人客が激減しているそうです。
フジテレビは知っての上での制作だったのでしょうか。
この映画でイタリアに大いに貢献できると思います。
http://www.asahi.com/international/update/0718/TKY200907180084.html