♪「わくらぎ」の部屋へようこそ♪ 

わくわくと安らぎをコラボしたら「わくらぎ」になりました。ワンコ好きが気ままに綴る日誌。よろしくお願いします♪

呉の街写真記と「椿三十郎」

2009年02月22日 | 車・お出かけ・美味しんぼう

昨年の2月のこと、マニアックなムー友4人で呉の街を訪れた。
(注:ムー友・・・私的ムービー友の会のお友達のことです)

その時の写真をちょっとだけ公開します。
旧海軍の街だった呉にはレトロな雰囲気が残っていて中々良い。
        

レールという海を航海する船のような「瀬戸内マリンビュー」に乗って呉へ。http://seto3373.jp/marinview/index.php

 車内もレトロでおしゃれ。

  扇風機も味がある。

      

          

              どーーーーんと目を引く鉄のくじら館
              (左手に大和ミュージアムがあります)

お楽しみの昼食は「海猿」のロケ地にもなった呉桟橋ターミナルの中にある
「椿庵」で「椿御前」を頂きました。とても美味しゅうございました。
なんでも椿は呉の市花だそうです。

そうそう鑑賞した作品は椿に因んで森田芳光監督版「椿三十郎」です。
この作品は広島市内でも見ていますが、
椿の街「呉」のレトロな映画館でもう一度観てみましょう!
というマニアックな企画のプチトリップでした。

世界の黒澤監督の「椿三十郎」は本当に良く出来たハラハラドキドキの
面白いストーリーなので忠実にリメークした森田版もとても面白かったです。
というか私は森田版の方が好きかな。

オリジナル黒澤「三十郎」もDVDで見ましたが、音が残念なんです。
1960年代の音響環境には限界があるので致し方ないのですが、
それを差し引いても緊迫した若侍たちの台詞が早口かつ活舌がよろしくないので
聞き取りにくかったのです。だから感情移入しづらいのでした。

森田監督はその部分をうまく処理されていると思いました。
台詞は早口ではなく、あくまではっきりと話すよう指導し、
その上で会話のやりとりの間合い、呼吸感で緊迫感を表現するよう
演出したと映画雑誌に書かれていました。

さて、最大の山場である「椿と室戸の決闘シーン」だけは
オリジナル脚本通りではなく森田監督が絞りに絞ったアイディアでした。
オリジナルの血しぶきドバーでは子どもさんや家族連れに楽しんで
貰えないという配慮だと思います。きっと時代にも受け入れられないでしょうし。

腕に覚えのある抜き身の侍同士の痛み、悲哀、
そして互いのリスペクトすら感じさせる森田版決闘シーンは
女性でも時代劇を面白いと思える仕上がりだと思いました。
何故か最後に泣けるんです。なんなんでしょう・・この感覚愛しさと切なさと~的な。

森田監督は椿三十郎という時代劇ヒーローのキャスティングを
どうしても「織田裕二で!」「君以外考えられない」とラブコールしたそうです。
オリジナルをリアルタイムでご覧になった方や黒澤信奉の方には
どう映ったか心配ではありますが・・・
ま、なんと言っても織田さんの三十郎はオリジナルの三船さんほど
むさ苦しくなくてカッコ良かった(笑)

豊川さん演じる室戸が三十郎に惚れ込んでる感じもゾゾーっとしてツボだった。(爆)
でも一番好きなのは佐々木蔵之介さんの押入れ侍かな(笑)

こんなまとめですみません。(写真記だけのつもりが映画のこと語りすぎました)