職場の歓送迎会やら何やらありまして・・・やっと感想が書けそうです。
訂正:広島市内の公開館数を訂正しました。(3館ではなく4館)(11/1付け)
会場のポスター
バルト11のあちらこちらにこのポスターが貼ってあり
エンドレスのPVも流れていてワクワクしました。
「とうとう今日が来た」「This is it」という感じ。
こういう時だけ仲良しになる次男と合流。
次男は赤が勝った朱色のパンツに黒のジャケット。
私は黒のパンツに黒のハーフコート。
それに黒のハットと右手に白手袋。
(もっともマイケルのはスワロフスキーが散りばめてある
まったくゴージャス極まりない手袋ですが・・・)
会場はほぼ満席でした。
マイケルを初期から知ってそうな高齢の方からお若い方まで
年齢層も幅広く、家族と思われるグループもあり
本当に老若男女で席は埋まっていました。
因みにわたくしどものようなソフトコスプレをしているお調子者さんを
残念ながら他には見かけることがありませんでした。
広島市内で公開される劇場は確か3館だったけど
他の入りはどうだったのだろう? 正しくは4館でした。
他も同様に大入りだったらいいなあ・・・
お調子者さんがいらしたらいいなあ・・・と心から思うのでした。
さて、感想に入る前に(ていうか前置き長いねえ)
映画公開前に姉のラトゥーヤ・ジャクソンは「マイケルはこの公開
を喜ばないだろう」というようなコメントを出していました。
その意味は著作権とか肖像権が絡むようなそんな生臭い話ではなく
完璧主義のマイケルだから未完成のリハーサルの公開を
喜ばないだろうというものでした。
なので私としてはただ楽しみというだけではなく
そのコメントを検証してみようという誠に勝手な使命感に
満ちたものでもありました。
そしてそして本当にいい意味で、本当にポジティブに、
大きく裏切られました。
歌やダンスのパフォーマンスの素晴らしいことは百も千も万も億も
承知のことですが、意外と言っては大変失礼ですが意外にも
男らしいプロフェッショナルの仕事の仕方に敬服しました。
オルテガ監督、ミュージシャン、コーラスさん、ダンサーさん
どんなスタッフ、キャストともお互いに自分の思いやしっくりこない
ことは伝え合い、真摯に傾聴し、解り合い、感謝の気持ちを
伝えながら「完璧のために」謙虚に仕事を進めていくその在り方に
学ぶ事がとても多かったのです。
思いが伝わり難いことでも誰一人声を荒げたりキレたりすることなく
平常のトーンで話し、聞き入れ、それでいて違う意見も平常トーンで
言いあえるワンランク上のコミュニケーション能力だと思いました。
こういうのって職場でも家族でも友人同士でも中々難しいもんですよね。
アメリカでは小学校からディベートを学習し、
言いたい事を伝え、反論もできる能力が長けていると言われていますが
マイケルチームのコミュニケーションはそれより一歩すすんだ
アサーティブ・コミュニケーションションだと思いました。
私自身も昨年受講したキャリアアドバイサーの講座で「アサーション」
について少し学びましたが思いを伝えるのが苦手と言う方は
是非これを読んでみてください。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Keyword/20080402/297843/
さて映画はそのように学ぶ事が多かったのですが
やはりエンターテインメントの魅力もスクリーンサイズで
ハンパねえものでした。
「THIS IS IT」はマイケルのバックで踊りたくて世界中から
何十人ものダンサーがオーディションを受けに来て踊り、
ふるい落とされるシーンから始まります。
コーラスもギターもベースもドラムもシンセも美術も照明も
全てのスタッフが微妙な間合いまで妥協なく入念なリハーサルを
重ね、こうして完璧なものが作られていく。
その過程を見られるのは本当に鳥肌ものです。
ラトゥーヤ姉さん、これで良かったんですよ。
マイケルの完璧主義は十二分に伝わりました。受け取りました。
東京ドーム公演を見に行ったという職場の友人は
生を見ただけあってその感動は私以上だとすぐに察知できました。
なんであのシーンでみんな拍手しないの、なんで手を振らないの
と少々お怒り気味でしたから。
彼女自身もご主人も国際的な環境で育ったファミリーなので
感動は素直に表現する習慣があるのでしょうか?
じっと座って鑑賞するなんて考えられなかったのでしょう。
そういえば私が観に行った回でも
盛り上がったシーンで拍手をされる方が一人おられて
「オッ」と思いましたが連られ拍手をする勇気が出ませんでした。
その代り、終わったら拍手したいと秘かに決めていました。
50歳のマイケル。歌って踊って、跳んで、笑って元気そのもの。
別の友人は世界遺産ほどの存在を失ったとまで言うのでした。
曲はなんとジャクソン5の頃から大ヒットしたダンスナンバー、バラード
そして地球環境に思いを馳せたメッセージソング「Heal The World」まで
たっぷり堪能できました。
エンディングがちょっと凝っていて今か!いつなのか!と準備万端で
構えていましたが、先ほどからの見知らぬ拍手リーダーが口火を切って
拍手が起こりその周りの方も、そしてもちろん私も息子も拍手しました。
会場全体から割れんばかりのという規模ではなかったのが
ちょっと残念でした。
マイケルを好きな人はもちろん、そうでない方も、それから職場や人間関係
で悩んでいる方にも見てほしいなあと思いました。